古い台北、新しい台北(Taiwan#5)

清の時代の街並みが残る「迪化街」(ディーホアジエ)。
この猥雑な台北のストリートに来ると生活感プンプン。楽しい気分になる。

こちらは、現代の台北、「台北101」。
高さ508m、地上101階。

台湾のビジネスパートナーの家族と一緒に、最上階のレストラン『頂鮮餐廳台北店』(ディンシェン)で食事。感謝の気持ちで台湾訪問を締めくくる。

坪林(ピンリン)地区の茶畑訪問

台北市から東へ高速道路で1時間足らずにある坪林地区を訪問。茶の産地で有名。3年前の台湾訪問の目的は、この坪林の茶畑を訪ねることだったが、直前の私自身の交通事故で実現しなかった。3年越しの思いが叶った。

この坪林地区の茶畑再生のシンボルは現在絶滅危惧種の「ヤマムスメドリ」。過疎、後継者難、自然環境悪化などの理由で廃れゆく坪林の茶栽培復活を掛けたプロジェクトのシンボルとなっている。

コウノトリの野生復帰に成功し「コウノトリ育むお米」で経済波及効果もある豊岡市の取組みを参考にするために始まった坪林再生(台湾大学)と豊岡市の交流がきっかけ。

茶生産農家を訪ね、茶の生産現場を見学、坪林茶業資料館では、茶のルーツ、世界各国のの茶文化の歴史的な普及とその茶作法の説明を聞く。地元の茶農家、地区の行政関係者、販売者の人たちとランチ。そして、坪林区の役所で歓迎を受ける。

3年前の交通事故現場〜台北市内

3年前の交通事故現場に行ってみる。
2016年3月11日、朝6時57分にこの横断歩道を渡っている時に、左折してきた乗用車に撥ねられ救急車で病院に運ばれた。(おそらく)右後方から左折してくる車のボンネットにフワッと乗せられる格好で空中を飛び、頭から地面に落下したものと思える。
(私自身の視界には車はなく、その直後に意識不明になったので詳細の実感はない)
(リンクした記事は、後日、その直前の記憶を頼りに書いたもの)

日課の朝のウォーキングで1時間近く歩き、泊まっているホテルに帰る直前であった。私自身の記憶はそれぐらいで、どの交差点なのかは不明だった。当時、一緒に来ていた妻が入院中の世話と警察との現場検証(路上ビデオ記録のチェック)を行ってくれた。

私が想像していたより狭い道。信号青で横断歩道を余裕を持って渡っていたところでこの事故にあった。その後2週間台湾の病院に入院し、飛行機に乗っていいかどうかの医師の判断を得て帰国。それからすぐに手術となった。

中山北路の東側歩道を南に向かっていた。
道路の上の青い交通表示には、「7:00〜9:00 直進のみ」の表示。つまり、左折・右折はできないので、時間を気にしながら左折して来たのだろう。

自身の記憶にない部分をどうしても確認したかった。ただ、それだけ。
その後、相手側とは1年掛けて「事故補償」の交渉を行なう。台湾の日本語ができる弁護士と契約し、円満にそれは解決した。

事故直後の入院中の思いは、相手を恨んだり、ウォーキングを後悔したり、ではなく、むしろ「何が起きるかわからない人生、生きていることの感謝の気持ち」が湧いてきた。
私の心の中で味わった不思議な感情であった。

故宮博物院とコウノトリ野生復帰紹介のイベント

今回のホテルは、Grand Hyatt(台北君悦酒店)。ビジネスパートナーのWさんのオフィスに近い場所にある。台北101のすぐ隣にある便利な場所だ。

まず、故宮博物院。妻が茶道、煎茶を熱心にやっているので、すでに何度か訪れているが、鑑賞したいものは尽きないのが故宮博物院。

私自身は収蔵品を観ながら、前漢・後漢、隋、唐、北宋・南宋、元、明、清の中国の歴代王朝の時代を復習してみよう、今回のテーマだ。

午後は、台湾大学に置けるシンポジウムに参加。
台湾大学農業陳列館主催で展示は12月まで、その初日には、豊岡市長中貝市長とコウノトリ文化館の高橋館長が豊岡市の取り組みを紹介する。

事前に、発表原稿(パワポ)も送付し、文字は中国語。念入りな準備を行い、素晴らしいプレゼンでした。

同時通訳は、台湾大学卒業し現在京都大学の大学院に留学中の江さんが担当。江さんは、4月の但馬コネクションのゲストとしてお招きしたことがあります。これまでのいろんなご縁で繋がっているのを実感。

国を超え、人が繋がり、自然と野生生物の保護活動を通じて、これからの地球環境を考えさせられる会議でした。

台湾へ

関西国際空港

台風18号が台湾に近づく中、関西国際空港より台湾へ向かう。空港でのフライトアナウンスは全く台風の影響について触れないので、問題なく出発できそうでホッ。

特別揺れることもなく台湾の桃園国際空港に無事着陸。

私は3年前に台北で九死に一生を得た交通事故に遭った。死んでもおかしくない大事故であった。その後2年間は、仕事、日常生活も半分程度にして、回復に意識を集中。

今回は、3年が経ち元気になった姿を台湾で心配をかけ、大変お世話になっ人々にお礼をする旅でもある。

別の日撮影した「欣葉創始店」

懐かしのレストランで台湾料理。
1985年に初めて台湾来訪時に、初めて食べた台湾料理。ビジネスでお付き合いするWさんに連れて来ていただいた。以来34年間のビジネスパートナーとして、家族ぐるみのお付き合いである。

大好物の清蒸魚

「欣葉」は、地元の人にも人気の有名な台湾料理の店」。台北市内にはいくつかの「欣葉」があるが、できれば「欣葉創始店」に行ってみてほしい。

今年も「仕舞体験教室」〜観世喜正さんに感謝

今年で3回目を迎えた「仕舞体験教室」。
私の妻は第1回目から連続参加し、毎年楽しみにしている。

指導は、観世流能楽師の観世喜正 氏。観世喜正さんは、幼少の頃から父・喜之さんと一緒に但馬・丹後での舞台に何度も出演されている。そんな関係で、家元ご本人が東京と行き来しながら指導していただく。(こんな有難いことはありませんね)

豊岡市民会館自主事業として企画されている。今後の取組方針、予算の関係は分かりませんが、日常から少し遠くなって行ききつつ「能」という日本文化を継続、楽しめる文化的活動はぜひ存続して欲しいものですね。

観世さんによる解説と舞付のあと、「子どもコース」の発表。興味を持って本格的にお稽古をしている子どもさんも登場。みんななかなかの舞ぶりでした。
演目は、「草子洗小町」「岩舟」。

「大人コース」の演目は、「羽衣」と「猩々」。
一巡した後に、観世喜正さんと一緒に舞う。

Bill Evans “ALONE”

Bill Evans “ALONE”

Bill Evans : p

  1. Here’s That Rainy Day
  2. Time for Love
  3. Midnight Mood
  4. On a Clear Day (You Can See Forever)
  5. Never Let Me Go
  6. Medley: All the Things You Are/Midnight Mood
  7. Time for Love

Recorded in 1968

ビル・エヴァンスのソロピアノ演奏。エヴァンスのソロというと、多重録音の
“Conversations with Myself”(1963年録音)をよく聴いた。ソロをとるピアノ、バックをつけるピアノ、どちらもエヴァンス。なかなかスィングしているから面白い。

この”ALONE”は、それから5年後の演奏。正真正銘のソロ。スィングというよりも、滑らかな演奏が印象的だ。緊張感に心地良さを求めるなら前者。ゆったりと落ちついた気分を求めるなら後者。

ビル・エヴァンスの両手目一杯のピアノ演奏は、メロディー、ハーモニー、リズムと完璧だ。

台風10号の前に

台風10号が北上する。豊岡には夕方6時ごろに最接近するとの予報。
今(午後1時)は、まだ静かな円山川。
白い建物が来年4月にオープンする「江原河畔劇場」。(これまでは豊岡市商工会館。9月よりリニューアル工事が始まる)
赤い屋根の上の山の頂上に「但馬コウノトリ空港」がある。

こちらは、歩いて5分ほどの上流。右手に江原神社。
2004年の台風被害後、堤防工事が続く。
この時間、普段の水位。仮に増水した場合は、川向こうの雑草地は遊水地となる。

さて、台風10号の進路は?
(私の経験では、豊岡の西側を通過する台風は、大雨とはならないのだが)

ちょっと丹後までピッツァを食べに

「ピザが食べたい!」と家族で向かったのは京丹後市久美浜町の「ミルク工房そら」。夏休みとそれ以外は土日曜日のみ限定の「石窯ピッツア」が美味しい。

経営するのは、(有)丹後ジャージー牧場。お店の名前は「ミルク工房そら」
昭和24年にこの地に創業した「平林乳業株式会社」から独立した牧場と工房。
(我が家の牛乳は、もちろん「ヒラヤミルク」(平林乳業)。)

使っているチーズは、丹後ジャージー牧場の牛乳から作るモッツアレラチーズ。チーズたっぷりでイタリア産の小麦、焼くのはイタリア製の石窯。オススメはマルゲリータだ。

ピッツァ食べるレストランから外を見るとコレ。
真夏の太陽が照りつける里山風景。

私が描く「真夏」のイメージにピッタリ。

お盆の思い出

江原の墓地。
円山川築堤計画の外側にある墓地は、移転が計画されて随分と年月が経つ。
特に、2004年10月の台風23号の水害後は、一刻も早い墓地移転と、その後の築堤が住民の願いだが、まだ未完成。噂では今年度中には、未完成の2個所(写真手前と向こうお墓の右横)が繋がり完成すると聞くがさてどうなることか。

私の子供時代は堤防もなく、お墓の周辺では、蝉やキリギリス捕りで駆け回った真夏のイメージが強い。

円山川のほとりに静かに佇むお墓。
小さい頃から家族でお参りした思い出が詰まる。
ご先祖様に感謝。