ツワブキの名前

過去に何度かアップしたことがあるけど、秋の訪れとともに華やかに咲く花が少なくなる中で一際輝くのがツワブキ。蜜を求めてミツバチもやってきくる。

その名の由来は「つや・は・ふき」。つまり、「艶のある葉の蕗」が訛ってツワブキに。なんともわかりやすくこれは納得だ。

以前のアップで書き込んだこんな文章を思い出す。

島根県の「津和野」と言う地名は、群生するツワブキを見て「ツワブキの野」と呼んだことから由来しているそうだ。庭先の花から、名前の由来、沖縄料理、島根の町の名まで話が結びつく。一歩踏み込むとこんなに面白いことがあるんだな。

カシワバアジサイだ〜い!

カシワバアジサイ(ユキノシタ科)
アジサイは日本の花の印象が強い。確かに西洋アジサイも元は日本産。ヨーロッパにアジサイはない。ところが、アジサイ属は北米東部から南米にも分布する。その一つが本種。円錐状に盛り上がるので、ノリウツギのような咲き方だが、花は大きい。なんと言っても葉が切れ込むのが珍しい。近年普及。
『花おりおり その三』 湯浅浩史・著

裏門の脇をゴージャスに。

日本と北米、南米にあってヨーロッパにない花。確かにアジサイと言えば、熱帯モンスーン地帯の梅雨に咲く日本固有の花の印象が強いが、なんとユキノシタ科に属しているんだ。ますます不思議な花ですね。切れ込んだ葉っぱからカシワを連想する。

カシワバアジサイ〜異彩を放つ

カシワバアジサイ(ユキノシタ科)
アジサイは日本の花の印象が強い。確かに西洋アジサイも元は日本産。ヨーロッパにアジサイはない。ところが、アジサイ属は北米東部から南米にも分布する。その一つが本種。円錐状に盛り上がるので、ノリウツギのような咲き方だが、花は大きい。何といっても葉が切れ込むのが珍しい。近年普及。
『花おりおり その3』 湯浅浩史・著

我が家の庭の花はどちらかと言うと小ぶりな花が多い。その中で異彩を放つのがこれ。いつも名前を調べよう、調べようと思いながら、やっと調べる。

漢字で書くと「柏葉紫陽花」。
なるほど葉っぱが柏の葉だ。
臆せず、奔放に咲いているのが良いですね。

秋の紅葉も綺麗だ。

片隅でホタルブクロ

ホタルブクロ(キキョウ科)
かつて子どもたちは、野の花で上手に遊んだ。ホタルの出没する水辺近くに咲くこの花は、獲物を入れる格好の器。白花なら幻想的に、光った。また、子どもらは、ふくらんだ蕾をたたいて楽しんだ。その音からカッポ、カッポンハナの名も。珍しく雄しべが先に熟し、後で雌しべがのびる。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

いつ植えたのか覚えたのだろう?それとも種子が落ちた?
植木の大移動をした時に、一緒に移って来たのか?

白い花が目を引く。

野草図鑑〜色で見分けられるから重宝!

『色で見分け五感で楽しむ野草図鑑』高橋修・著

「ただの雑草」が「野草」に変わり、観察してみるとどの植物も繊細な細工が施されているのがわかる。「わかる」ともっと知りたくなり、知れば知るほど好きになる。
(本書の紹介文より)

植物を調べようにも、名前が分からないと事典も図鑑も引けない。膨大な写真から似たような植物を探そうにもなかなか上手くいかない。

その点、この図鑑は色で纏められているので、グッと絞られた写真から選ぶことができて便利だ。身の回りにある「雑草」という名の植物はない。

植物に関心のある初心者には打ってつけ。
オススメです。

巨大タンポポの記事(神戸新聞)

神戸新聞「週間たじま」06/02

「巨大タンポポ、なぜ但馬に⁉︎」との記事が目に入る。
外来種のタンポポが勢力拡大している折り、気になる記事。

外来種のオオキンケイギクが大繁茂して在来種の植物体系を破壊していくということは学んだ。それと関連(?)して、今年は空き地にブタナが勢力拡大している。

しかし、サブ見出しを見ると「学名なしでシカ食害で消滅危機」とあるから、これはその逆の話題。「名も無いままに消滅の危機と闘っている」とあるが、これも外来種進出と関係があるのだろうか。

取材に応じたのは菅村定昌(県生物学会但馬支部長)氏。
菅村さんは、但馬コネクションでゲストとして、また実地でオオキンケイギクの駆除活動などを指導していただいた。

どうやら「オオクシバタンポポ」(仮称)と呼ぶらしい。丹羽は日本一低い分水嶺で知られているが、その丹羽を通り、太平洋側と日本海側を往来したのでは、との見解。

詳しく研究する人がまだなく推論の域を脱していないそうだ。

カタバミ〜可愛いんだけど

カタバミ(カタバミ科)
道端や庭に生える身近な草。植物は動かないと思われがちだが、本種はよく動く。毎日夕方になると葉を閉じ、朝になるとまた開く。曇りの日も葉を閉じる。葉はハート形の小葉3枚からなり、5弁の黄色い花が咲く。閉じている状態の葉や、ハート形の小葉の端(傍ら)の一部が虫食いのように欠けて見えるので、「片側(傍ら)を食まれたよう」なのが名前の由来と言われる。細長い果実が結実し、塾すと乾燥して5つに裂け、種子がはじけるように飛び出す。
『野草図鑑』 高橋修・著

黄色く、柔らかくてサワサワした可愛い草なので、引っこ抜くのをはばかってしまいそう。どんどん増えるので、畑では抜かなくてはならない。

が、整備したばかりの広場は土が露出しているので、早く草が生えて緑の絨毯のようになって欲しい。この矛盾を解決すべく、少しばかり移植を実行。さてさて、どうなるやら。

ブタナ〜急激に勢力拡大してる

ブタナ(キク科)
ヨーロッパ原産の帰化植物。名前の由来は「ブタに食べさせる菜」や、仏語俗名から、などの説がある。花茎が低い株は遠目に見るとタンポポのようだが、よく見ると花茎は枝分かれし、全体に毛が生えているのですぐに本種とわかる。花茎の高さは20〜70cmで、1つの花茎に1〜3個の花序がつく。頭花の直径は3〜4cm。葉はすべて根元から生え、切れ込みが深いものから、ほとんどないものまで変化が大きい。草地や道端、芝生などに普通に生える。
『野草図鑑』 高橋修・著

一見すると、オオキンケイギクに似ている。どちらもキク科で黄色い花。オオキンケイギクは、平成18年(2006年)に外来生物法に基づく特定外来生物に指定される。

このブタナの進出も目を見張るものがある。ブタの餌どころではない。
駆除していく必要がありそうだ。その指定などはないのだろうか。