ミュージックCDの楽しみ

1960〜1970年代はレコードで、1980年代からはCDで、ジャズ、ロック、クラシックとずっと聴き続けてきた音楽。

正確に数えたことはないけど、レコードは1500枚以上、CDも1000枚近くあると思う。もっとも、人生の節目、節目で、引越しなどの際に、中古店に持ち込んだり、2004年の台風23号の浸水でレコードが破損廃棄したりして、何百枚かは減っている。それでも1000枚を越すレコードとCDは現在もある。

レコードは、現在プレーヤーがないので蔵に仕舞ってあるが、CDはあっちに行ったり、こっちに移動したり、置き場所を変えながら、現在は私の部屋の天井下に収まっている。

iPodが登場した時には、レコードをデジタル化してiPodに入れて、毎日聴いていた。1000枚以上あるレコードをデジタル化するには、休日に懐かしいレコードに針を落としながら、ライナーノーツを読みながら、1枚1枚、デジタル録音していく。楽しい時間なのだが、全部楽しむには膨大な時間が必要。

そしてCD。
お気に入りのCDから順番にiMacに入れながら聴こう。

それぞれのCDを買った頃の時代や自分の思い出をフラッシュバックしながら聴くのもなかなかいいもんだ。

Jeff Beck “Live At The Hollywood Bowl”

Jeff Beck “Live At The Hollywood Bowl”

1. The Revolution Will Be Televised
2. Over Under Sideways Down
3. Heart Full Of Soul
4. For Your Love
5. Beck’s Bolero
6. Medley: Rice Pudding / Morning Dew
7. Freeway Jam
8. You Never Know
9. ‘Cause We’ve Ended As Lovers
10. Star Cycle
11. Blue Wind
12. Big Block
13. I’d Rather Go Blind
14. Let Me Love You
15. Live In The Dark
16. Scared For The Children
17. Rough Boy
18. Train Kept A’Rollin’
19. Shapes Of Things
20. A Day In The Life
21. Purple Rain

Live on Aug.10, 2016

気がつくと、最近、何回も聴いているのがコレ。

もともと、ジェフ・ベックはマイ・フェイバリット・ギタリスト。ベック・グループ時代の曲も好きだが、その後のソロ時代の“7.Freeway Jam”や“11.Blue Wind”も同時代によく聴いた。特に”9.Cause We’ve Ended As Lovers”は、最も好きな曲の一つ。何百回聴いただろう?の曲だ。

13.以降のスペシャルゲストとの共演は、ブルースあり、ロックンロールあり、バラードあり、ポップな曲ありで大盛り上がり。ビートルズの”20. A Day in the Life”もナイス!ジェフ独特の「崩し」(節まわし)がいいね。

ジョン・レノンの思い出〜at Central Park in 1976

“John Lennon” above my desk

1980年12月8日。ジョン・レノン射殺される。
それを知った時、私は通勤帰宅途中の阪急梅田駅にいた。
何も考えず気づくと、足は改札口からレコードショップへと向かっていた。
“Double Fantasy”を抱えながら一目散に自宅へ帰り一晩中聴いていた。

ファンは皆、「その時」を覚えていますね。

ジョン・レノンの偶然出会った思い出は、私の人生の宝物。
セントラルパーク、もう42年前のことである。

この日が来るたびに、私のブログには何度も「ジョンの思い出」を書いてきた。

KOH’s VIEW
ジョン・レノン あれからもう25年が経った
ジョン・レノンに出会った思い出! (その時の「旅日記」)
John Lennon “DOUBLE FANTASY”

MOUNTAIN “Flowers of Evil”

MOUNTAIN “Flowers of Evil”

1.Flowers Of Evil
2.King’s Chorale
3.One Last Cold Kiss
4.Crossroader
5.Pride And Passion
6.Dream Sequence : Guitar Solo/Roll Over Beethoven etc.
7.Mississippi Queen

Released in 1971

アメリカのハードロックバンド、マウンテン(Mountain)。1969年結成。ギターのレスリー・ウェスト(Leslie West・右端の巨漢ギタリスト)とベースのフェリックス・パパラルディ(Felix Pappalardi・右から2人目)との出会いで始まったマウンテン。

パパラルディは、大学でクラシック音楽を学び、アメリカ東海岸で作曲、アレンジ、プロデュースなどの仕事をし、やがてエリック・クラプトンのクリーム(Cream)のプロデュースを手がける。

ブルース・ハードロック調のワイルドな奏法のレスリーと知的(?)なパパラルディの微妙なバランスがいい。

“5. Pride And Passion”、”3. One Last Cold Kiss” オススメ。
キーボードとレスリーのギター・ソロが組み合わさって、マウンテンならではの世界へ誘う。

Paul McCartney “EGYPT STATION”

Paul McCartney “EGYPT STATION”

1. Opening Station
2. I Don’t Know
3. Come On to Me
4. Happy with You
5. Who Cares
6. Fuh You
7. Confidante
8. People Want Peace
9. Hand in Hand
10.Dominoes
11. Back in Brazil
12. Do It Now
13. Caesar Rock
14. Despite Repeated Warnings
15. Station II
16. Hunt You Down / Naked / C-Link

Released on Sep. 7, 2018

9月7日に発売されたポール・マッカートニーの新作アルバム。
ジャケットは、ポール自身が描いた絵だそうだ。
(ジョン・レノンも自身の絵をジャケットにしたものがあったが)

私のブログでは、どちらかというと学生時代から何十回、何百回と聴いて来たロックやジャズのアルバムを紹介している。それは、その時(時代)はどうだったか。私的体験や社会情勢などを交えながら書くことが多い。

だが、アップトゥデートな音楽もいつも聴きたい、知りたい、と情報を集めているが、なかなかこれといった情報源を見つけきれていない。

ひょんなことから知ったポールの新譜。
発売と同時にアップするのは初めてだ。
(これからはこういうのもあっていい)

ポールということでまず聴いてしまうのは、
2. I don’t know、4.Happy with You、12.Do it now、14.Despite Repeated Warnings など、バラード系。

U2 〜”SONGS OF EXPERIENCE”

U2 ”SONGS OF EXPERIENCE”

1. Love Is All We Have Left
2. Lights of Home
3. You’re The Best Thing About Me
4. Get Out of Your Own Way
5. American Soul
6. Summer of Love
7. Red Flag Day
8. The Showman (Little More Better)
9. The Little Things That Give You Away
10. Landlady
11. The Blackout
12. Love Is Bigger Than Anything in Its Way
13. (There is a Light)

Released in 2017

まず、ジャケット。
ボノの息子とエッジの娘。

前作”SONGS OF INNOCENCE” のジャケット同様、モノクロ写真。
前作「無垢」と今作「経験」。
何か重い意味が隠されているようだ。

ボノの妻に捧げた “Landlady”
子どもたちに捧げた “Love Is Bigger Than Anything in Its Way”
聴きどころ満載。

前作同様、U2の原点帰りと言ってもいい意欲的な作品である。
帰ってきたU2。

忘れられないU2来日公演。

1989年12月1日の大阪城ホール。
私の英会話教師、アメリカ人ボブと彼のフィリピン人の彼女と一緒に4人でU2コンサートに行った時のこと。

その日、フィリピンでは、国軍改革運動と旧マルコス派が連携してアキノ政権に対して反乱を起こしたクーデター未遂事件。
コンサート会場で開演を待つ行列の中。
母国のことを心配する彼女の顔が忘れられない。

そんなエピソードと共に、U2は私の中に存在している。

ボノの叫びとエッジのギター。
今、世界で何が起きているのか?と、いつも問いかけてくる。

Pink Floyd “ANIMALS”

Pink Floyd “ANIMALS”

1.Pigs on the Wing 1
2.Dogs
3.Pigs (Three Different Ones)
4.Sheep
5.Pigs on the Wing 2

Released in 1977

ときどき無性に聴きたくなるピンク・フロイド。

それは「原子心母」であったり「エコーズ」であったり、「ウォール」であったり。 最近聴くのはこの「アニマルズ」。

豚(資本家)、犬(エリート・ビジネスマン)、羊(平凡な労働者)。 痛烈な社会批判をコンセプトとしたアルバム。

ピンク・フロイドの全作品を聴き、その時代背景と重ね合わせるのも面白いが、 単純にデヴィッド・ギルモアの泣きのギターに浸る、でいいのではないか、と。

幼なじみの友人ライブに行ってみた

バンド「ユク&うかれ音楽」

友人から「ライブやるから来て〜」との連絡が入る。昔からギターをやっていて時々バンドを組んで演奏していることは知っていたが、実際にちゃんと聴くのは初めてだ。

チラシには、「ラグタイムあり、スタンダード・ジャズあり、ハードロックあり、流行歌あり。何が出てくるかはその時のお楽しみ!!!」とある。

東京と大阪時代の友人たちと組んだバンド。みんな思い思いの格好で楽しんでやってそうなところがいい。

左利きギタリストの友人K

友人はサウスポー。「ポールみたいだね」と言うと彼はきっと怒る。やはり「ジミヘンだね」と言わなければ。彼はハードロッカーなのだ。

幼稚園に行く頃からの幼なじみ。小中高と同じ学校に通い、クラスも何回も一緒。左利きで小さい時からマンガと絵が大得意。もちろん大学は東京のM美大。アフロヘアっぽいのは子供の時から変わらない。いつからギターやり出したのか知らないが、彼の生き方はアーティストだ。

お互いに学生時代は東京で過ごし、ドラマチックな人生の出会いもあり、悲しい経験もあり。こうして今夜、彼の演奏を聴いてるといろんなことが浮かんでくる。ロックやってる彼の姿に刺激を受けつつ、なんか嬉しくなってきた。

Joni Mitchell “Don Juan’s Reckless Daughter”

Joni Mitchell  “Don Juan’s Reckless Daughter”

Joni Mitchell (vo, g, p, key)
Jaco Pastorius (b)
John Guerin (ds)
Larry Carlton (g)
Michel Colombier (p)
Don Alias (bongos, congas, etc)
Alex Acuna (congas, cowbell,etc)
Airto Moreira (surdo)
Chaka Khan (vo)
Glenn Frey (vo)
J.D. Souther (vo)

1. Overture – Cotton Avenue – 6:41
2. Talk to Me – 3:45
3.Jericho – 3:22
4. Paprika Plains – 16:21
5.Otis and Marlena – 4:09
6.The Tenth World – 6:45
7.Dreamland – 4:38
8.Don Juan’s Reckless Daughter – 6:36
9.Off Night Backstreet – 3:20
10.The Silky Veils of Ardor – 4:01

Recorded in 1977

邦題『ドンファンのじゃじゃ馬娘』。ジョニ・ミッチェルは、1960〜70年代にかけて一際目立つ存在。フォーク・シンガー(本人は否定してるけど)としての登場だったが、その後、様々なミュージシャンとの交流や自身の多様な音楽表現に邁進。独特の世界を作り上げる。

普段、ずっと聴いている訳ではないけど気になる存在。ご無沙汰していると、またなんかの拍子に登場する。それがまた新鮮で良いのだ。

このDon Juan’s Reckless Daughter”の目玉はなんと言ってもベースのジャコ。(Jaco Pastorius)。ウェザーリポート(Weather Report)のジャコも良いが、このジョニとの共演もお互いに伸び伸びと共鳴しているところが魅力。

真夏のまだ涼しい早朝に聴いている。
1.Overture 〜 4.Paprika Plainsまでを連続して聴いて見てください。

6.The Tenth Woldは、パーカッション中心のワールドミュージック系。実験的な作品と言える。全体として「心地よい」曲ばかりではないけど、想像力を掻き立ててくれるアルバムです。

『ピーター・バラカン音楽日記』〜知らないミュージックを求めて

また僕にとって車は動く試聴室でもあります。どうしてもパーソナル・ステレオの類が苦手なので、CDやテープを、同乗者に不快感を与えない程度の音量で次々と聴くようにしています。家にいるとき、メールを処理したり、原稿を書いたりしながら聞いている音楽はどこまでちゃんと印象に残っているか、正直言って疑問がありますが、条件反射的な動きが多い車の運転をしているときは、音楽のよさが非常にうまい具合に耳に入ってきます。
『ピーター・バラカン音楽日記』 p13

数年間、私の書斎で「積読本」となっていたこの本。

最近、ストレッチやウォーキングで聴くロック、読書やブログ書いたりの時のジャズ、フッとゆっくりした時間がある時にクラシックと、音楽を聴き、楽しむ時間がたくさんある。(幸せだな〜の時間なのです)

ただ、自分の知っている音楽以外にも限界があります。
もっとたくさんの音楽を、ミュージシャンを、曲を知るにはどうしたらいいのだろうか、と悩みも増大。(愛好家の皆さん、どうしているのでしょうか?)

そんな悩みを少し解消してくれた「音楽日記」。
ピーター・バラカンさんはもちろん知っているが、なかなかじっくりと彼の紹介する音楽と向き合うことがなかったので、とても興味深く読みました。

沢田としき氏のイラストも素晴らしい。

Miles Davisの伝説ライブでのKeith Jarrettのエレクトリック・ピアノ演奏。ギター奏者Bill Frisell、Johnny Cash、Tom Dowd、Tom Waits、Joni Mitchell、The Derek Trucks Band、Donny Hathawayなど、「知らなかった」「知ってたけど聴いたことない」「そんなのもあったのか」など、楽しみをいっぱい見つけました。