復習しようっと、何十年ぶりかの「音楽理論」

ちゃんとした音楽理論書を読む前に読んでおく本

学生時代にジャズと出会い、好きになり、レコード(新宿の「ユニオン」で中古レコード)を買いあさり、ジャズ喫茶(新宿DIG、高田馬場イントロ)に入り浸り、ライブハウス(新宿PIT INN)にも頻繁に行く。

それが高じて、ギターでジャズをやり始め、さらに高じて「ジャズ理論」も学びたくなって六本木のジャズスクールにも2年ほど通った経験がある。

ピアノでジャズを演奏する夢を叶えるために3年前から習い始める。コード(和音)の成り立ちと進行、スケール(音階)など、なんとなく覚えているが、もう一度、しっかりと頭に入れたくて復習を開始。いきなりの理論書は敷居が高いので、まずはこの本で。

Keith Jarrett “Death And The Flower”

Keith Jarret : p, ss, wooden fl
Dewey Redman : ts, perc
Charlie Haden : b
Paul Motian : ds
Guilherme Franco : perc

1. Death and the Flower
2. Prayer
3. Great Bird

Recorded in October 1974

学生時代には時々聴いたアルバム。ジャズを聴き始めた頃で、1950〜60年代の4ビートのジャズ、その後のマイルスやビル・エバンスと言ったメインストリームが中心だった。キース・ジャレットも前後して「ソロ・コンサート」シリーズで演奏活動をし、一世風靡の時代だった。ただ、この「Death And The Flowe」(邦名:生と死の幻想)は、私の中で異質なものを感じていた。何故かわからないけど、どうもしっくりとこない。

先週、久しぶりに聴いてみるとシックリくる。この1週間、毎日聴いている。時代が変わり、ジャズも変わり、自分も年齢を重ねる。音楽も違って聴こえてくる。
2005年の私のブログにも書いている。

魚返明未&井上銘 Live at Mister Kelly’s

大阪梅田のジャズクラブ「Mister Kelly’s」。今夜はピアノの魚返明未(おがえり あみ)とギターの井上銘(いのうえ めい)のデュオのライブ。4月15日に東京・天王洲アイルのライブハウス「KIWA」で聴いて以来の2回目。なんか「追っかけ」気分でやってきた。

この春から、毎日聴いている「魚返明未&井上銘」のアルバム。今、目の前に。。
現代版「ビル・エバンス&ジム・ホール」!
ふたりそれぞれの掛け合い、そしてソロも最高なのだ。

アルバム収録曲の「かなしい青空」のスコア。

スコアとギターを目の当たりするだけで興奮。

ぜひ、アルバム「魚返明未&井上銘」を聴いてみて欲しい。

魚返明未&井上銘 Live at KIWA

魚返明未(ピアノ)と井上銘(ギター)の2人のライブに行く。前回、ジャズライブに行ったのはいつだったろうか。久しぶりのライブだ。会場は東京・天王洲アイルにある「KIWA」というライブハウス。

シンプルな空間は、今回のデュオ・ライブには相応しい。

2月に購入した月刊誌「JAZZ LIFE」の記事でたまたま知った魚返明未と井上銘のデュエットアルバム。記事の最後に、小さい文字でアルバム・リリース記念としてKIWAでのライブ案内を発見。こんな経緯なので、一体どんなお客さんが来ているのかも興味があった。若いファン、音楽関係者、ジャズ関連の取材をしている記者などと見受ける。

会場のKIWAも注目だ。

McCoy Tyner   “ENLIGHTENMENT”

McCoy Tyner: piano
Azar Lawrence: soprano, tenor sax
Joony Booth :bass
Alphonze Mouzon: drums

1.Presenting The McCoy Tyner Quartet
2.Enlightenment Suite,Part 1;Genesis
3.Enlightenment Suite,Part 2;The Offering
4.Enlightenment Suite,Part 3;Inner Glimpse
5.Presence
6.Nebula
7.Walk Sprit,Talk Sprit

recorded July 7,1973(Milestone)

48年前のライブ録音。私が行ったこのプログラムの日本公演は1974年のことだった。新宿の厚生年金会館で、私にとって初めてのジャズコンサートだった。今でも強烈な印象が忘れられない。

【KOH’s VIEW】  McCoy Tyner “ENLIGHTENMENT”

Tetsuro Kawashima “True Eyes”

Tetsuro Kawashima “True Eyes”

Tetsuro Kawashima : ts, ss
Eddie Gomez : b
Billy Hart : ds

  1. Byaku-Ya
  2. Larme
  3. To-Jim-Bo
  4. True Eyes
  5. Seven
  6. In Other Words
  7. My Soul
  8. Sphinx
  9. 見上げてごらん夜の星を

Recorded on Feb.10&11,2002 in NY

「ジャケ買い」してもおかしくないインパクトのあるジャケット。

このCDとの出会いは、もう20年ぐらい前になるが、ピアノ山下洋輔さんの倉敷ライブの後に、山下さん達と立ち寄ったジャズバーで流れていたのがこのCD。このCDの録音が2002年なので、その直後ぐらいか。それまで、うかつにもサックスプレイヤーの川嶋哲郎さんを知らなかったので、強烈な印象でした。

1〜8までは、川嶋哲郎のオリジナル曲。エディ・ゴメス(p)、ビリー・ハート(ds)との共演。同時多発テロから半年も経たないニューヨークでの録音。いろいろと想像しながら聴くとその時代が浮かんできそうだ。

圧巻はなんと言っても「9.見上げてごらん夜の星を」。ともかく聴いて欲しい曲。

George Winston “Autumn”

George Winston “Autumn”
George Winston : p
1.Colors/Dance
2.Woods
3.Longing/Love
4.Road
5.Moon
6.Sea
7.Stars
Recorded on Jun.,1980

今は初夏。秋ではないけどこれ。

埋蔵金、ならず埋蔵盤の発掘をしている最中。ここ10年ぐらいは、インターネットでダウンロードした曲(Apple Music)で聴くことがほとんど。CDを購入することもなくなった。ただ、それ以前に買い求めたCDが数百枚はあるので、それを復活させねば。WALKMANに入れる作業の中で久しぶりに聴くジョージ・ウィンストンだ。

3.Longing/Loveは、TV番組テーマやCM音楽として頻繁に使われた。涼しさと懐かしさが微妙に入り混じって心地よい演奏だ。

懐かしのウォークマン

NW-ZX500シリーズ

“WALKMAN”。懐かしい響きだ。

1976年の学生時代、私の”アメリカひとり旅”のお供は、ソニーの小型カセットプレーヤー。最小と言っても録音機能付きだから、まだ結構重い。でも、それ以上に移動しながら音楽を聴くことが重要だった。長距離バスのグレーハウンドバスに乗りながら1日中聴いていた。お気に入りはニール・ヤングだった。

1979年に”ウォークマン”が発売。録音機能なしでプレーに特化して極小化した。イヤホンで聴く。その後の音楽好きの若者の生活スタイルを変えるぐらいのインパクトがあった。

なかなか、本題に行かない。(^ ^;;。ともかく、以来、歴代ウォークマン、そしてiPod(こちらも革命的だ)、iPhoneと続き、今は、iPhoneとWALKMANの併用。

この数年はもっぱらApple Musicで曲をダウンロードしてiPhoneで聴くのがメインだったが、以前から持っているCDの曲と併存できない。(どうもこれが上手くいかない。2年前にトライして、操作ミスでそれまでの曲(1000曲以上)が一瞬に消滅。地獄を経験した。

という経緯で、止むを得ずウォークマンにCD曲を入れる。しかし、怪我の巧妙というか、音楽専用としてbluetoothでスピーカーから流すのも、マルチのiPhoneと違って、どこか落ち着いて聴ける(気がする)。

好きな曲、この時、この場所であの曲を、といろんなシーンを想像しながらどのように併用するか、あれこれ考えながら使ってます。(このこと自体を楽しんでいるかも)

Bill Evans “ALONE”

Bill Evans “ALONE”

Bill Evans : p

  1. Here’s That Rainy Day
  2. Time for Love
  3. Midnight Mood
  4. On a Clear Day (You Can See Forever)
  5. Never Let Me Go
  6. Medley: All the Things You Are/Midnight Mood
  7. Time for Love

Recorded in 1968

ビル・エヴァンスのソロピアノ演奏。エヴァンスのソロというと、多重録音の
“Conversations with Myself”(1963年録音)をよく聴いた。ソロをとるピアノ、バックをつけるピアノ、どちらもエヴァンス。なかなかスィングしているから面白い。

この”ALONE”は、それから5年後の演奏。正真正銘のソロ。スィングというよりも、滑らかな演奏が印象的だ。緊張感に心地良さを求めるなら前者。ゆったりと落ちついた気分を求めるなら後者。

ビル・エヴァンスの両手目一杯のピアノ演奏は、メロディー、ハーモニー、リズムと完璧だ。

Eric Dolphy “Outward Bound”

Eric Dolphy “Outward Bound”

Eric Dolphy : flute, bass clarinet, alto saxophone
Freddie Hubbard : trumpet
Jaki Byard : piano
George Tucker : bass
Roy Haynes : drums

1.G.W.
2. On Green Dolphin Street
3. Les
4. 245
5. Glad to Be Unhappy
6. Miss Toni

Recorded on Apr.1,1960

エリック・ドルフィーの初リーダー作。1曲目の”G.W.”でいきなりドルフィーの「馬のいななき」が入る。独特のフレーズと響き、ドルフィーの演奏スタイルである。

チャーリー・パーカーの本流派のサックススタイルを持ちながら、フリージャズも感じさせるところがドルフィーの真骨頂であり、人気の秘密だろう。ジャズのスタンダード曲 “On Green Dolphin Street”の演奏で確認できる。