地産地消の美味しい食材を〜さんぽう西村屋

蕎麦は「赤花ソバ」(豊岡市但東町赤花地区)、野菜は「自然耕房あおき」。ワサビは「北村ワサビ」(豊岡市日高町十戸)。地元の食材をふんだんに使った料理を提供するのが「さんぽう」(城崎温泉西村屋本館横)。

昨夜の但馬コネクションのゲスト河野武平さんをお連れして、「さんぽう西村屋」でランチ。昨晩来れなかった料理長さんや昨晩から引き続きのマネージャーさんと改めてメニュー、食材、調理法などについて河野さんの意見をお聞きする。

経験豊富な河野さんのアドバイスは的確。
これからの「さんぽう西村屋」に期待大だ。

ルレ・エ・シャトーの世界〜城崎温泉「西村屋本館」にて

城崎温泉 西村屋本館

ルレ・エ・シャトーってご存知でしょうか。私も最初は詳しく知りませんでしたが、「ルレ・エ・シャト日本」の30周年記念食事会に、西村屋様からお誘いいただき(もちろん会費は払いますが)出席しました。

いただいた冊子よると、ルレ・エ・シャトーとは、1954年フランス発祥。ローヌ川沿いの7軒のホテル経営者が連携し、パリと南仏コート・ダジュールを行き交う旅人に最高の美食と体験をしてもらう為に始めた。世界で571メゾン、日本では

このイベントの特色は、ルレ・エ・シャトーに所属しているレストランのシェフがペアを組み「食とおもてなし」をする限定イベント。今回は、西村屋本館の高橋悦信料理長と神戸北野ホテルの山口浩シェフの「日仏饗宴」特別ディナー。

もう一つ言うならば、兵庫県の南北シェフの競演。ドン・ペリニヨンも見過ごせない。

まずは、「令和」と書かれた金箔を浮かせた果実酒で乾杯。

一つ一つ解説できないほどのお料理の連続。写真でお楽しみください。

水無月豆腐と淡路産板雲丹。

前菜。メニューを拡大してご覧ください。(^ ^;;

こちらは、神戸北野ホテルの山口シェフ。テーブルを回りながら、お料理一品ずつの解説。

西村屋の高橋料理長は、最近は但馬コネクションにも参加されたりして、親しくさせていただいているのですがお顔が見えない。調理に忙しいのか、それとも人前がお苦手なのか。^_^

「筍と若芽のご飯とトリュフの佃煮」
(これがなかなか美味しい。印象に残る一品。)

デザート。

食事が終わって外に出ると城崎温泉(当たり前)。

場所を忘れるぐらいしばらく享楽に陥っていました。
二人のシェフのお料理とドン・ペリに大満足して帰路につく。

「さんぽう西村屋」〜城崎温泉に新たなダイニング&サロンが誕生

柳が芽を吹き出し始めた大谿川(おおたにがわ)。
城崎温泉の風情には欠かせない。

城崎随一の老舗温泉旅館・西村屋が経営するレストランが、本館横に完成。オープン前の試食会にお邪魔しました。

街並みに合った外観とモダンで斬新な発想の内装がマッチした素敵な空間だ。

レストランの名前は、「さんぽう西村屋」。

到着するとさっそく西村総一郎社長に建物の中を案内していただく。まずは、名前の由来から。

言葉から最初に連想するのは「三方良し」の「さんぽう」(その意味も込めたそうです)だが、敷地横に佇む「三柱神社」がその由来。地元では「三宝荒神」(さんぽうさん)と呼ばれているそうだ。「かまどの神」と言うからまさに相応しいネーミング。

特徴は、吹き抜けの建物中央に配置された炭火。但馬地方の海山川の旬の食材を目の前で焼いていただく。さらに壁の向こうのキッチンで調理された料理も出される。

炭は地元・神鍋高原で焼く「神鍋白炭」も使い、ワサビも地元・十戸の「北村ワサビ」、出されたのは、藁で燻したサワラのタタキ。

四季折々の旬で新鮮な食材が食べられる。
これからも四季を楽しみに、訪れたい。
4月3日に正式オープン。

さんぽう西村屋

しっとりと柳川〜中国・九州の旅(4)

今回は車での旅。ここまで来るかどうか迷ったが、やはりどうしても訪ねたい響きが柳川にはある。

柳川と言えば、柳川城のお堀を回る「川下り」だが、この日は雨。そこは割り切って、他の資料館を訪ねることにした。「柳川藩主立花邸 御花」。

1738年(元文3年)、柳川藩五代藩主、立花貞俶(さだよし)が移築。別邸となる。

7000坪の立花氏庭園。雨に煙る静かな佇まいが印象的。藩主立花氏が家族と和やかな時を過ごす為に設けた屋敷、というのが伝わって来る。

毎年2月11日〜4月3日に繰り広げられる「おひな様始祭」。ここ「御花」の西洋館の一室にも飾られている。柳川の習わしと聞く「さげもん」が飾ってある。

うちの庭師Kさんから柳川の名物は「うなぎ」、食べるなら「本吉屋」と出発前に聞いていたので(それもあって)、どうしても柳川に来ると「うなぎ」を食べて帰ろうと心に決めていた。

Kさんは、柳川で庭師の修行し、親方とした最初の仕事がこの「本吉屋 本店」の庭だそうだ。(それは深い思い入れがあるでしょう)

茅葺き屋根が残り、立派な建物にびっくり。さすが300年の伝統をもつ「元祖」であることに納得。

これが名物「うなぎのせいろむし」。初代からの秘伝のタレと蒸し方の技術を300年の間、忠実に継承してきたという。

「蒲焼」ではなく「せいろ蒸し」なので、フワッと、トロッと、口の中でとろけるような食感。そこに秘伝のタレが馴染んで、独特の風味がある。満足の「うなぎ」でした。

元祖 本吉屋
福岡県柳川市旭町69
tel : 0944-72-6155

新春に「鮎のヒラキ」〜これも但馬の恵み

正月明けの日曜日、お蕎麦を食べに「ドライブイン山里」(豊岡市竹野町)へ。
ここのお蕎麦は知る人ぞ知る絶品なのです。
蕎麦のつなぎは自然薯(じねんじょ)だけ。

お蕎麦だけでは物足りない時は、こちらも絶品「栃餅のぜんざい」もお薦めだ。

栃の実の灰汁抜きに使う灰を提供させていただいていることもあり、とても親しくさせていただいている。灰はもちろん木製ハンガーの製造中に出る「おが屑」をボイラーで燃やしてでる純度100%のブナの灰。広葉樹(トチ)の実の灰汁抜きには広葉樹(ブナ)の灰が一番なのだ。

帰り際に、お土産にいただいた「鮎のヒラキ」。

季節はずれ(?)の頂き物。いや冬の時期に食べる保存食かも。
いずれにせよ「四季豊かな但馬に生まれて良かった」と感じる
「天からの恵み」なのだ。

山里の井上さんは、川の漁の達人。
自らご自宅横を流れる竹野川に行き、アユを捕り、秋には川ガニ漁。
秋限定の「川ガニ釜飯」(2006年11月6日「KOH’s VIEW」より)
も絶品。

愛のア、夢のユ、開くのヒ。
愛も、夢も開く「鮎のヒラキ」は正月にピッタリだ。(^ ^)v

ドライブイン山里
兵庫県豊岡市竹野町森本460番地
TEL 0796 (48) 0310
定休日  毎水曜日
営業時間 10:00~19:30

秋 野菜 満載 !〜「畑のレストラン」 in 丹後

秋晴れ!清々しい風が吹く。
これぞ正真正銘の「畑のレストラン」。

ここは、京丹後市大宮町の丘陵にある広大な畑を舞台に、そこで採れた新鮮野菜をその場で調理し、その場でいただく年1回のイベント。

毎年、真夏に開催されているが、今年は台風の影響のため延期。秋の「畑のレストラン」となった。

この畑で野菜作りをし、このイベントを開催する「自然耕房あおき」。お料理は、地元で食品スーパー「いととめ」の広野さんと「自然耕房あおき」で一緒に野菜を育てていらっしゃるスタッフのみなさん。

「自然耕房あおき」が力を入れているエディブルフラワーの野菜。オリーブオイルと塩を振りかけていただく。向こうに見えるのは、カボチャ(鹿ケ谷南瓜)、ダイコン、ビーツ、サツマイモ、ゴボウなど、「秋満載」の盛り付けだ。

ミニトマトとキュウリのピクルス、ゴボウ、ビーツ、シシトウ、ピーマンを焼いて。さらに、天ぷら、カボチャのスープ、ポテト、ビートのチップ(薄揚げ)など野菜満載。野菜好きの人には堪らない。まさに「天国の食事」だ。

腕を組みながら野菜作り、調理法などを解説する河野武平さん

「畑のレストラン」は、ただ新鮮な野菜をいただくだけではない。食事が始まる前には、広大な畑を一周して野菜づくりの現場を見学。これだけで圧倒されてしまう。

野菜作りを指導されている河野さんのお話は、野菜の性質、旨味を引きだす調理法など科学的な見識をもとに全てが的を射て分かりやすい。

そうした見識を基に河野さんが考案した「磁性鍋」が凄い。我が家も河野さんに初めてお会いし、お話を伺って以来、毎日のように使っている。オススメだ。

「自然耕房あおき」のスタッフの皆さん。

但馬コネクション5月のゲストにお迎えし、お話を聴きました。
野菜づくりを始めたきっかけや出会いや出来事、みんなに助けられてと謙虚におっしゃる青木美恵さん。エディブルフラワーをみんなでいただいたあの味。素敵なセッションでした。

女性が中心だったメンバーに男性二人が加わりパワーアップ。これだけの人でこの広大な畑を耕し、野菜づくりをする姿を想いながら、感謝の拍手。

ここからリッツ・カールトン(京都)のレストラン、料亭「和久傳」など、超高級レストランの食材として出荷。知る人ぞ知る「美味しさ」「豊かさ」「健康」の秘訣は、こういうところにあるのだ、と思う。

「いととめ」の広野さんや「自然耕房あおき」の青木美恵さんに出会えて、本当に幸せな気持ちと感謝の気持ちになる。

実りの秋の豊かな時間を過ごした午後でした。

「自然耕房あおき」さんに、丹後に、大地に、感謝!

帰りに「いととめ」によって、「畑のレストラン」で使っていたオリーブオイルをゲット。

ラベルをよく見ていただくと「Mitsuyo」とあるのがお判りでしょうか。私の妻の大学時代の教授。その後、西洋文化(ハーブを使った料理)を日本に紹介することで活躍されている北村光世さん。妻も私も北村さんのイタリア・パルマのご自宅に行き、パルメジャーノ・レジャーノ、プロシュート、オリーブオイルなどがつくられている現場を見学したことがあります。

丹後半島って面白い。
ぜひ、行ってみてください。

もっとビールを知り(飲み)たい〜アサヒビールにお邪魔して

知人の紹介でアサヒビール(吹田工場)に行く。
林立するビールのタンクにワクワク、ドキドキ、ゴクゴク。(^o^)

目的は、「ビール」に対する深い蘊蓄をお持ちの方にお会いすること。

材料(麦芽、ホップ)、製法、工場の生産ライン、日本のビールの歴史、スーパードライ誕生物語、なぜ吹田(大阪府)なのか、など、様々なお話を聞かせてもらいました。

もちろん、ビールをいただきながら。^ ^v

工場見学コースの途中、アサヒビールに貢献した歴代社長のパネルがありました。その中で、1982年より社長となられた村井勉 氏のお顔を発見。トップとして活躍されていた頃、私もご近所(尼崎市塚口)に住んでいて、すごい方の近くに住んでいるのが、なんだか自慢だったのを思い出しました。
(もちろん、村井氏は、こちらのことをご存知ありませんが)

ビールの醸造タンク。ここからパイプを通して最終ライン工程に繋がり、瓶や缶に詰められ、出荷される。

誰もが知りたい「どれだけの量のビールが入ってる?」のでしょう。

答えは、500kl(キロリットル)。
と、言われてもどれくらいか想像もつかない。

「缶ビール(350ml)を一人が毎日一本飲んだとして、何年分のビールが入っているでしょうか?」とヒントが出るが、電卓で計算しないと、とっさに分かる訳ないですね。
(興味とお時間がある方は計算してみてください)^ ^

この訪問と質問の答えは、また後日。

「とよおかまちバル」〜飲み歩き!って面白い

「とよおかまちバル」ってご存知ですか?
今年で6回目とあるので豊岡市に住むか職場がある方には出かけた人も多いのでは。

今年の参加店は32軒と、例年よりちょっと少ない感じがありますが、普段行ったことのない居酒屋やレストランも足を運ぶいい機会。(友人や来客時に「どこに行こうか」と悩むこと多いので)

チケットは前売3000円(5枚つづり)。

「バルの掟」が面白い。
同じ店で原則チケット1枚。
次のお客様に早めに席を譲る。
事前の席取り(予約)は慎むべし。
など。

いつも、つい長居をしてしまう私には、特にこの「掟」が新鮮だ。

初めて入るお店の「おでん」。バルがなかったら、おそらく入ることのないお店の料理が楽しい。

お店によっては長蛇の列。
これも「今、どこが話題の店か」のバロメータ。

「オーベルジュ豊岡1925」では、フルートとピアノの演奏を聴きながら。こんな風に市民が気軽に、食べながら、飲みながら、集える企画がもっとたくさんあるといいな、と思う。

市役所前の市民広場。
「まちバル」のお店の移動の合間にちょっと休憩。
何気なく、気楽に、聴ける歌と演奏。
後ろで「パパ〜、頑張って」と子供が応援。

いいじゃあないですか、この光景。

大好きな台湾料理で一番好きなのはコレ

葱油活魚(チョン ヨウ オウ ユウ)

大好きな台湾料理。そして一番好きなメニューはコレ。
必ず毎回注文する。
(正確に言うと、黙ってても、いつも台湾のビジネスパートナーが何も言わなくても注文をしてくれる。感謝!)
今回は、虎班(フウ バン)と言う高級魚だ。

日本なら「川蟹」、上海なら「上海蟹」。
台湾は何だろう?(尋ねるの忘れた)
おこわの上に蟹。秋の味覚だな。
香ばしくて最高!

地瓜葉(ティ ファ イェイ)。

サツマイモの葉っぱ。
胃腸に良いそうだ。
昔は、豚のエサにしてたそうだが、最近の健康ブームで、台湾で人気の青菜の炒めもの。

担仔麺(ダン ジャイ メン)。

台湾料理の人気麺と言えば、やはりこれだろう。
お腹いっぱいでも、このスープと麺は、またお腹に納まってしまう、ダイエットには危険な食べ物だ。(笑)

ハイリゲンシュタットを訪ねて〜ベートーヴェンとホイリゲの1日

どうしてもハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)を訪ねようと思っていた。

U4線の終点ハイリゲンシュタット駅。もっと牧歌的(?)なところと想像していたが、何やら近代的な建物が取り囲む。

お目当は「ベートーヴェンの家」。ガイドブックによれば、バス38Aに乗って約20分とある。

バス停から10分ぐらい歩くとありました。
これがベートーヴェン・ハウス。

このハイリゲンシュタットの街でも、数回引っ越したというベートーヴェン。

これが「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いたと言うベートーヴェンが住んだ家。(なんか綺麗すぎてイメージとは違うので気持ちの整理が必要だ。)

左側の白っぽい建物がベートーヴェン・ハウス。狭い通りは直線で、隣どうしが繋がっている。この道を歩いて散歩に出かけたのだろうか。200年前だから車はないにせよちょっと窮屈な感じ。でも、通りは石畳でその当時もそうなのだろう。

2016年3月に台湾で交通事故に遭い、まさに九死に一生を得る大事故であった。(今でも、よくぞ死ななかった、生きていて良かった、と頭をよぎる。)

その後、約1年間は療養第一の日々を過ごした。その時に、ベートーヴェンの音楽を毎日聴きながら過ごし、いつかハイリゲンシュタットには行ってみたいと思うようになった。

のんびりとした田園風景と想像していたが全然違うではないか。

でも、小川が流れ、周囲は緑の森に囲まれたとろこもある。この道を歩きながら、曲の構想を練る日々を送ったのだろう。この風景を記憶に留めておかなければ。

t会

「ベートーヴェンの道」の山手側に少し歩くと、ぶどう畑がある。振り向くとウィーンの中心部の高い塔が見える。

ぶどう畑から再び、ベートーヴェンの家に戻る。
その横にある「ホイリゲ」で待ち合わせ。
5時なので、まだお客さんは誰も来ていない。

※ ホイリゲ=オーストリアでワイナリーがやっている居酒屋。自家製ワインと家庭料理が楽しめる。

待ち合わせていたのは、「おんぷの祭典」(豊岡市)に初回から5年連続で演奏していただいているチェロのウィリアムズさん一家とヴァイオリンのミュラーさん一家。

それぞれの奥様もはチェリストとヴァイオリニスト。子どもたちは4才と6才、そして5才。家もウィーン中心部の近いところに住んでいる。

お母さん同士は、子どもたちがどんな楽器を習うのか、先生は誰がいいのか、などいろんな話をしている。

ウィーンの音楽家たちが何にを話しているのか、とても興味深いし、面白い。

今夜は、ウィーンの友人ファミリーに囲まれた気分で食事。途中で、中庭に出て椅子取りゲームなどしながら、食事を楽しんだ。

あっという間の時間。子ども達がいるので早めに切り上げて、ホイリゲをでる。

せっかくなので、ベートーヴェン・ハウスのドアの前で写真をもう一枚。

いつか訪ねようと思っていたハイリゲンシュタットのベートーヴェン。特別なメンバーたちと一緒に、さらに印象深いものになりました。