夕日が差し込む部屋

夕陽が差し込むとクローゼットがメリーゴーランドに。
日が傾くごとに、少しずつ模様が移動するのが美しい。

種明かしすると、透明な窓ガラスに花模様、渡り鳥模様をつけた障子紙を貼っただけ。
西向きの部屋の窓から差し込む夕日と織りなす数十分の共演。

夕日でオレンジ色がかっているが、普通の白い障子紙。
細かい網の目のような模様が見えるが、これは窓に装着してある網戸の網の影。
模様は、障子紙を数回折りたたんで、ハサミで折りたたんだ端をチョンチョンと切った後、元に開くだけ。超簡単!

切って、障子糊で貼って30年以上。
それでも飽きずに、いつも新鮮な感動を与えてくれる。
障子紙と太陽の自然が織りなす質素な美しさ故か。

お薦めです。

「森の薬草店 iroca」って?

時々通る道の傍にある普通の民家。特に注目するわけでもなく通り過ぎる。そんな田舎のなんでもない場所にオープンしたのが、

「森の薬草店 iroca」
兵庫県豊岡市日高町荒川254-2
0796-21-9138

“森の薬草店 iroca
日本の四季から生まれる多彩な色と豊かな香りを探求し、自然の植物を活用した商品や生活の知恵を皆様にご提供します。 また、個別カウンセリングなどを行なっています。 食事・栄養のこと、植物療法でのケアの相談も受けています。”
「facebook」 より

経営するのは「一般社団法人 ソーシャルデザインリガレッセ」(代表 大槻恭子)。
隣接地で、
・訪問看護
・看護小規模多機能居宅介護
の事業をされている。
大槻さんは、地域に対して積極的に働きかけて、介護福祉、医療連携、健康促進などの事業を展開。とても気になる存在。リガレッセの建物は、古民家をリノベーションした素敵な空間。

民家のリノベーションを設計したのは、若手建築家集団「ガラージュ」。シェアハウス「江原101」など、豊岡地区でも積極的に建築設計を展開しています。コンセプトと設計プロセスを大切しながら、素敵な空間を創りだす。

オープンのこの日は、エントランスでダンス・パフォーマンス。出演は、CAT学生の山瀬茉莉さん。シェアハウス「江原101」の住民でもある。
ハーブ・野菜畑を背景に舞う水の妖精。音楽は、同じくCAT学生、江原101住民の櫻井拓斗くん。

サクラ満開の中「薬草店 iroca」オープンに相応しい、清々しく爽やかなタクマリのパフォーマンスでした。

天空の茶室

昨年5月に完成した3階のリノベーション。計画をする時から「ここでお茶を」と企む。
この季節を待ってやっと実現。

名付けて「天空の茶室」

吹き抜ける春の風を感じながら円山川を臨む。

向こうには山桜。

ちょっと武蔵野へ

小金井公園へ行く途中に、深大寺(東京都調布市)へ立ち寄り。
東京のこの辺りはあまり立ち寄る事がなかったので初のお参り。

鬼太郎?
そうか水木しげるが、この近所に住んでいたんですね。

お目当ての「江戸東京たてもの園」(都立小金井公園内)。
現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示する。文化遺産として次代に継承するのが目的。

前川國男邸

一番見たかったのが、前川國男邸。
建築家前川國男は、近代建築の巨匠ル・コルビジェの弟子、(丹下健三は前川事務所の出身)。最近、六本木の国際文化会館に行くこともあり、調べてみると上野の東京文化会館、東京都美術館、なんと新宿の紀伊國屋ビルもそう。

外観は切妻屋根、吹き抜けの居間、簡素の寝室。

和風建築の良さを再認識しました。

真昼の陽光が美しい

木と土とガラスと。
南向きのキッチン/リビングに陽が差す。
冬の太陽は低い角度なので奥まで照らすので気持ち良い。

土壁の内側は全て竹木舞(たけごまい)。
新築工事の最中、余りの美しさに土で隠れてしまうのはもったいない、と一部残しガラスを嵌めて窓ガラス状にする。

これが大正解。
太陽の動きに合わせて、碁盤状の陰が東へとそろりそろりと移動する様は飽きない。特に冬場の太陽は奥へ奥へと差し込む。ついつい碁盤目を追いかけるように見つめてしまう。

六本木界隈

国際文化会館 玄関

今回のホテルは六本木。
(コロナ前までは、東京の賃貸マンションを一室借りていたので、東京のホテルに泊まることは25年近くなかった。コロナ後のインバウンドの増加もあって東京のホテル料金は驚くばかり高騰している)

国際文化会館

ホテルのチェックインまでに少し時間があったので六本木、麻布界隈を散歩。

国際文化会館に立ち寄る。
敷地は、江戸時代から幕末にかけて多度津藩(現香川県)の藩主京極壱岐守の江戸屋敷。明治以降は井上馨の所有となる。1887年(明治20年)、邸内で九代目市川團十郎により歌舞伎の天覧がなされる。これを機に歌舞伎隆盛のきっかけになったと言われている。
1955年(昭和30年)に日本建築界の巨匠、前川國男、坂倉準三、吉村順三の三氏の共同設計により現在の本館(旧館)部分が完成。2006年8月に文化庁が指定する「登録有形文化財」に登録される。
『公益財団法人 国際文化会館』HPより

六本木けやき坂通りの交差点。歩道を渡ったところにある蔦屋書店で一服。

六本木ヒルズからの眺め。
六本木ヒルズのエントランス。
ついついコートを購入してしまう。

これまであまり来ることのなかった六本木の裏道を通る探索はなかなか面白い。

シェアハウス食事会〜江原_101

恒例のシェアハウス食事会。

「江原_101」の学生たちが月いち招待してくれる食事会。9月以降は演劇祭や建築イベント「U-35」の出演、学生たちそれぞれの活動が忙しかったので、久しぶりの食事会。

テーブルにきちんと座っていますが、これは「堅苦しい」ではなく、単にテーブルが狭いから詰めて座っているだけです。(^_^) 私と妻も入れて12名。そうそう孫Kもいるから13名。

私生活でもあるのでちょっとぼかしの写真。

キッチンはアイランド形式で、調理台、ガスコンロ、流し(シンク)を周囲から囲むように調理したり運んだり。献立は鍋とサラダ。至ってシンプルなメニューが学生らしい。こちらからは、お刺身とポークのシチューを差し入れ。もちろんワインも。

今夜の話題のメインは「新シェアハウス」。
現在、近くにもう一つ新たにシェアハウスをオープン予定(只今、リノベーション工事中)。「江原_101」の学生たちと新たに入居する学生がどのようにシェアするのか、シェアハウスの名前は、備品は何々揃えるのか、など、みんな活発に意見出し合い、決めていく。

学生たちと共に過ごす「食事会」は私にとっても楽しみなひと時。
彼らの活動の話題、地域と連携したイベントの話、豊岡演劇祭のこと、来年の予定、江原の近所話、そして彼らの将来のことなどなど、話題は尽きない。

『「江原_101」の文化を継承していこう』との掛け声が学生から上がっている。2つ目のシェアハウスができるので、江原_101で培った「文化」=生活スタイル、創作活動、コミュニケーション、ネットワークをどのように繋いでいこうかと。

こんな嬉しい夜でもありました。

象設計集団の富田玲子さんお迎えして

象設計集団の富田玲子さんをお招きする。
象設計集団設計による自宅も築31年になり、設計施工期間5年を足すと36年。自宅完成当時の象設計集団とのお付き合いは「一生もの」との予感は的中だ。

今春、自宅3階改修工事を依頼したガラージュの小田切駿さんから富田さんへ工事の経緯を報告。

富田さんの歓迎とガラージュの「U-35」(Under 35 Architects exhibition 2023)出場のお祝いを兼ねて、今夜はみんなで夕食会。

家族とガラージュのみんなで夕食の準備。
「みんなで準備し楽しみ一緒に後片付け」が我が家の流儀。

今夜の主役は「松葉ガニ」。
生ま、しゃぶしゃぶ、焼く。べっこに茹でた松葉ガニも。
食べ方伝授は私の役目。

翌朝、完成したドーモ・キニャーナ3階改修工事の設計コンセプトを富田さんに説明するガラージュ。

お風呂チェックに久住章さんが来てくれる

左官の久住章さんが来てくれました。

今春、久住さん監修のもとモルタル(セメントと砂)で浴槽を新調しました。基礎デザインはガラージュ(若手建築家集団)が行い、実際の左官工事は地元の左官職人中川さんが行いました。浴槽を一から立ち上げて制作する方法と指導は久住章さんにお願いしました。

久住さんは、全国あちこちで絶賛される左官仕事を残してきた実績と経験は、久住さんの独創的かつ柔軟な発想技術に裏打ちされているのがよくわかる。さらにデザインセンスも抜群で、久住さんが鏝(こて)でひと塗りするだけで、ガラッとその様相が変わってくる。

今回は、朝突然、久住さんから電話があって「どうや?」とお風呂の調子を訊ねていただく。

「清掃のことやお湯の水位跡がうっすらと残ること、お湯を抜くと少し砂っぽいものが底に溜まるのは初期のみかどうか」などお聞きする。「今日は家に居るか? じゃあ、これからすぐに行くよ」と午後には久住さんがやってきてくれる。

左官の第一人者の久住章さんからこんなに親身になって声をかけていただき、実際に来てくれて、少し手直ししていただけるなんて、こんなにありがたく心強い事はない。

31年前にドーモ・キニャーナを新築した時からの久住章さんとのお付き合いは、こんな風に現在も続いている。我が家の誇りであり永遠の感謝を捧げます。

U-35 ギャラリートーク/ガラージュ

梅田グランフロントのシップホール

U-35(Under 35 Architects exhibition 2023)の会期中(10/20〜30)に、会場であるうめきたシップホール2階にて、毎日ギャラリーイベント、トーク、レクチャーが開催される。

本日は、若手建築家集団「ガラージュ」のギャラリートーク(16:00〜17:00)が行われたので参加しました。

トークは『現場日記』という52分の映像作品にまとめられた「改修 ドーモ・キニャーナ」の設計から工事、竣工までを記録した日記映画。(トーク現場の写真が撮れなかったのが残念)

映像を流しながら、ガラージュ3人が説明を加えていく形式でトークが行われた。最後の5分は施主である私がいきなり指名される。ガラージュに依頼した経緯、これからの期待を込めてコメントしました。

他には、シェアハウス「江原_101」のリノベーションの経過や住民である芸術文化観光専門職大学(CAT)の学生たちがシェアハウスで繰り広げるパフォーマンスの映像もある。

展示会場ではリアルにシェアハウスの住民であるCAT学生によるパフォーマンスも行われる。