
待ちに待ったBrad Mehldau(ブラッド・メルドー)の来日公演。
会場はサンケイホールブリーゼ(大阪/梅田)。
前回行ったのは、2012年の来日公演でサントリーホール。クラシックのコンサートのような満席ながら静かに聴き入る雰囲気を思い出します。


今回は、サンケイホールブリーゼ(大阪/梅田)。私にとって初めてのホール。ステージも客席も黒に統一している。900席あまりの演劇空間にも向いてそうな空間。ジャズ演奏にもピッタリだ。

3人の登場をワクワクして待つ。メルドーのピアノ椅子が低いのが目につく。あのメルドー独特の姿勢で弾くんだな、と想像しながら。
ベースのChristian McBride(クリスチャン・マクブライド)は、70年の歴史ある「ニューポート・ジャズフェスティバル」の芸術監督に就任している。フェスティバル創設者のジョージ・ウィーン(2021年没)の指名で後継になる。ジャズ界でもその音楽性、実力、そして人望も厚いのでしょう。今や、ジャズベース界のトッププレイヤー。
マクブライドの演奏は何枚かのCDでよく聴く。2015年には神戸北野のジャズクラブ「サテンドール」(2016年閉店)でマクブライドのライブを聴き、少しの間お話ができたのが懐かしい。その時に、気さくなお人柄にすっかり魅了されました。
(今思うと、ウソのような夢のようなひと時)
今回の演奏も、ブラッド・メルドーと双頭と言っていいほどの熱演、存在感抜群の最高の演奏。
ドラムのMarcus Gilmore(マーカス・ギルモア)は初めてライブで聴く。調べると、祖父があの有名なロイ・ヘインズ。2010年代以降のモダンジャズドラマーに多大な影響、とある。派手さはないけど(抑え目)、音程を意識したドラミング(こんな表現あるのかな?)で、気持ちよく引き込まれる。

5月13日大阪公演のセットリスト。
最後の2曲、”Monk’s Dream”(セロニアス・モンク)と”Golden Lady”(スティービー・ワンダー)がアンコール曲。
“Miyako”(ウェイン・ショーター)でのマクブライドの弓で弾くベース、”Young And Foolish”のメルドーのピアノ。バラードの演奏はもう最高。
このグラミー賞受賞3人衆のトリオアルバム、やって欲しいなあと期待してます。