佐渡裕指揮/トーンキュンストラー管弦楽団/反田恭平

指揮者/佐渡裕さんはトーンキュンストラー管弦楽団(オーストリア)の音楽監督としてのラストイヤーを迎え、日本各地で公演を行なっている。今日は、佐渡さんの言わばホームの兵庫県立芸術文化センターでのコンサート。

反田恭平さんのピアノも聴けるとあってチケットは完売。開場時間前から長蛇の列。指定席なので別に並ばなくても良いと思うのですが、なんかお客も気合が入っている雰囲気。

プログラムは、
モーツァルト ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
マーラー   交響曲第5番嬰ハ短調

開演すると、まず佐渡さんだけがステージへ登場。
トーンキュンストラーとの10年を振り返る。2回の契約更新を行い、ウィーン「学友協会大ホール」での演奏やトーン管のフレンドリーなメンバーのことなど、特別な10年であったと。

その後、佐渡さんに「音楽監督になることを想像できますか?」と尋ねたところ、笑顔で「考えてみます」と答えてくれました。数週間後、彼はパリで契約書にサインし、2015/16年シーズンから私たちの音楽の旅が始まり、以来250回以上のコンサートを成功に導いてきました。
「トーンキュンストラー管弦楽団事務局長フランク・ドルシェル」(プログラムより)

そう言えば、2014年9月にシンポジウムでご一緒したり、我が家にご招待してBBQした時に「来年からウィーンに行くんだ」とのお話が佐渡さんから出たのを思い出す。トーンキュンストラー管弦楽団(その時は楽団名まで正確に受け止められなかったですが)(^ ^;;

ピアノ反田恭平さんは2回目。最初はショパンコンクール以前の「読響サマーフェスティバル2018《三大協奏曲》〜東京芸術劇場コンサートホール」(2018/08/21)この時は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番でスケールの大きい演奏は今でも記憶に残っています。

今回はモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。軽やかで美しいメロディに乗って軽々と弾いている感じ。第2楽章は打って変わってメランコリックな短調(?)の響きが印象的だ。

休憩を挟んで後半はマーラーの交響曲第5番。マーラーの全交響曲は普段からきいている。中でもお気に入りは1番《巨人》、5番、《大地の歌》。今回は5番が聴けるのを楽しみに。

佐渡さんのトーンキュンストラーでの10年が詰め込まれた渾身の指揮。演奏者も佐渡さんのホーム中のホームである「兵庫県立芸術文化センター」のホールを愛しむかのような思いの籠った演奏だった。

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