

黄沼前海(きぬさきのうみ)の彼方 夕日が沈まぬよう太陽を追いかけて
風の果てまで翼を広げた 名も持たぬ霊鳥の旅
豊岡市民プラザ公演『舞踏 但馬風土記』シリーズ。今回は10回目の節目ということで、豊岡のシンボル「コウノトリ」をテーマにした作品。
大駱駝艦・田村一行さん率いる大駱駝艦のメンバーと市民舞踏団でコウノトリ復活の物語。両腕をいっぱいに広げた舞、長い火箸(?)を手に餌を啄む仕草、コウノトリの動きを表現していく肉体表現がとても新鮮で面白い。


アフタートークでは、これまでのシリーズの題材「天日槍」「沢庵和尚」「城崎霊場」「竹野平家の落人」「龍宮伝説」「遠坂峠と粟賀神社」などを挙げながら解説。今度は、但馬の民謡などをつなぎ合わせた民話をテーマにしたい、などのアイデアを披露。客席にも面白いネタがあれば教えて欲しいとリクエスト。作品は但馬の人たちと共に作るのを大切にしていきたい、との思い。
ということは、まだまだ来年以降も大駱駝艦・田村一行さんの舞踏が続けて観られるわけだから、今後も楽しみにしたい。
終演後、ホール出口で一行さんにご挨拶。昨年6月の但馬コネクションのお礼とこれからも続けていって欲しいとの思いを伝える。