Let It Be : HYPER MUSIC from Lennon & McCartney

Let It Be : HYPER MUSIC from Lennon & McCartney

高橋アキ : piano

1 Golden Slumbers  (武満 徹)
2 Misery  (Rashid Kalimullin)
3 Norwegian Wood   (Rashid Kalimullin)
4 Monkey Fingers, Velvet Hand (Come Together & Happiness Is A Warm Gun)(Kaija Saariaho)
5 Blue Jay Way    (Zygmunt Krauze)
6 Love Me Do     (James Tenney)
7 Do You Want To Know A Secret   (James Tenney)
8 Let It Be —Asian Tour   (三輪真弘)
9 Mother Mary Comes To Me (Let It Be)  (柿沼 唯)
10 Snapshot (Hello, Goodbye)  (Maarten Altena)
11 Girl  (Otto Sidharta)
12 George Took The Wrong Plane (Within You Without You)
(Jan Rokus Van Roosendael)
13 I Will  (谷川賢作)
14 Yesterday   (Johannes Fritsch)
15 Aki 2.2  (坂本龍一

1992年に録音されたシリーズ最後、4枚目のアルバム。

いずれにせよ高橋アキさんの人望と、彼女に寄せられた厚い信頼によって実にCD四枚分の優しい音楽が生まれたことに感謝したい。もう一度繰り返すが、素晴らしい演奏こそが感動を呼びおこすのである。この中の何曲もがいずれたくさんの人々によって愛され、また弾かれる日がやって来るだろう。
「ビートルズと高橋アキに対する愛情に溢れた秀れた新しい作品群」原田節
ライナーノートより)

本当にそう思う。高橋アキさんという現代音楽に精通したピアニスト。私は現代音楽の作曲家をほとんど知らない。世界14か国・47人の現代作曲家が、高橋アキさんおオファーに応えてこれだけの個性豊かな作品(編曲)が寄せられるのだから、高橋アキさんの音楽家としての実力と音楽仲間同士の信頼は推して知るべし。

僕が初めてビートルズにみちびかれたのは、ある朝、家の庭で立話をしていた際に、武満徹さんがビートルズのメロディーと和音の美しさをなにか茫然としたような面持でいわれた時からだ。 (中略)
高橋アキさんのピアノは、あれからの武満さんの生涯の時の奥行きをしっかりと受けとめさせるので、僕の感動は複雑な翳りをもおびる。ここにおさめられたすべての曲に、それぞれの作曲家の、ビートルズ経験にかさねて、かれらのいちいちの生涯がきらめくようではないか?それがアキさんのピアノ演奏の特質だと思う。
「地下を流れるビートルズの川」大江健三郎 ライナーノートより)

得られる音源があれば紹介したいのですが(私が持っているCDから、なんらかの方法でアップも可能かもしれないけれど)、CDは廃盤、YouTube musicにもない。(再録盤はあり)

欧米でも高い評価を受け、廃盤後も根強いファンからのリクエストもあり、2016年に再録音されたアルバムがリリースされていルので、そちらも紹介していきたいと思います。

幼い頃からビートルズが大好きで、ギター弾き語りでカセットテープ(当時)に録音したり。そんなビートルズを今、高橋アキのピアノ演奏を聴いて楽しんでいる。
音楽っていいですね。

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