「兵庫県立芸術文化センター」視察会〜神戸経済同友会

兵庫県立芸術文化センターの視察会に参加する(神戸経済同友会阪神幹部会の主催)。
現在、豊岡市は新市民会館の建設計画があり、何か参考になることがあるだろうと言う魂胆も持ちながら参加しました。

新市民会館構想は、その費用の問題で計画が中断している。新ホール建築(約100億円)か、それとも現在の市民会館を大改修(約50億円)か、で揉めている。いずれにしても甚大な費用(税金)をかけることになるので注目していかなければならないし、失敗は許されない。

「子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭」(おんぷの祭典)は今年11回目を迎え、その音楽監督や演奏家の人たちとも信頼関係ができているので、ぜひプロフェッショナルとしての意見も参考にしてもらいたいとの願いもあります。

ちょうどここの日は「わくわくオーケストラ教室」の開催日。
兵庫県の青少年芸術体験事業として、音楽体験(オーケストラ演奏鑑賞)をする。40回に分けて県内の全中学1年生を招待しているそうだ。

4回席から大ホールを俯瞰しながら聴きましたが、音響も申し分ない。

大ホール 2001席、中ホール 800席、小ホール 417席の3つのホールがある。
ピアノは、スタインウェイ3台、ベーゼンドルファー1台、ヤマハ1台が常備されている。

それぞれのホールへの通路、楽屋(大部屋と特別部屋)などを見学。オペラ、オーケストラ、室内楽、演劇、その他様々なイベントに対応できる工夫がなされている。

中ホールを詳しく見学。
舞台の奥行きは20mあるが、それでもイベントによっては小さい場合もある。特に最近は映像とパフォーマンスをミックスして行うパフォーマンスが多く、舞台作りに工夫がいるそうだ。

開館20周年のポスターと等身大パネル

年間公演数は約690公演(主催335、貸館349)、公演入場者数は約45万人。人材育成にも力を入れているのにも注目。「芸術文化観光専門職大学臨時実習生受け入れ」「アートマネジメント講座」「舞台技術セミナー」「トライやるウィーク受け入れ」など、積極的に行なっている。

芸術監督は指揮者の佐渡裕氏。開館当時から関わり、ここまで20年間にわたって運営に関わり、プロデューサー・監督・指揮者・指導者として卓越した力を発揮してこられました。特に、スーパー・キッズ・オーケストラ(SKO)を編成し、小学から高校生までの育成に力を入れられているのが素晴らしい。(佐渡さんは、若手育成にコミットされているのをご本人からもお聞きしたことがあります)

佐渡裕さんとは10年前に豊岡滞在の折に、我が家でバーベキューにご招待したこともあり(翌日はゴルフにも)、コンサート後にお顔を見ればご挨拶いたしたりしています。SKOを卒業したチェリストのKちゃんも時々来てくれるので、考えてみれば何かとご縁のある「県立芸術文化センター」です。

今年が開館20周年と言うことで、記念公演がたくさん企画されている。なんと言っても「トーンキュンストラー管弦楽団×反田恭平」(残念無念、チケット売り切れで入手できず)と「歌劇 さまよえるオランダ人」(7月公演)は目玉公演。7月のチケットは絶対に手に入れなければ。

帰り際には「賛助会員」の申込み用紙をいただいて帰路につきました。

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