待ちに待った永楽館歌舞伎が始まる。
今年は、歌舞伎が初めての友人夫妻とちょくちょくご一緒する友人Bさんの5人で観劇。
妻と友人Bさんは着物。永楽館歌舞伎にぴったりだ。第2回目から毎回観ているが、特に今年は着物姿のお客さんが多いように思う。歌舞伎を楽しみむ習慣が定着してきたのでしょうか。
演目は
「奥州安達原 袖萩祭文」
「お目見得 口上」 (永楽館歌舞伎人気の口上)
「高 坏」
俳優は
片岡愛之助、中村壱太郎、中村歌之助、片岡千壽、市川九團次、片岡孝太郎ら
「袖萩祭文」では、壱太郎演じる貞任妻袖萩の熱演が印象的。
雪が降りしきる中、御殿に盲目の袖萩が娘を連れて訪ねるが、勘当の身のために門前払い。三味線を弾き親不孝を詫びるが寒さで倒れてしまう。。。。。。
なかなか泣かせる場面。
第1回目の永楽館歌舞伎では、壱太郎さんはまだ高校生だったのに、今や堂に入る演技に感動。
「高坏」では、愛之助さんが下駄を履いてタップダンスが見もの。昭和8年に初演され、作者は宝塚少女歌劇で和物の歌劇を手がけていた久松一声氏。宝塚だからこその劇でしょう。
夕方に始まった夜の部も、終わると辺りは真っ暗。
余韻に浸りながら家路につく観客はゆっくりとした足取り。
愛之助さんも口上で「出石は第二のふるさと」と毎回おっしゃっている。これまでも新作を始め、愛之助さんにとって初めて挑戦する演目など、「本気で」永楽館を大切にされているのが伝わってくる。なんとか、今後もずっと続く永楽館歌舞伎にしていきたいものです。