アジアから見た世界史

NHKの「3ヶ月でマスターする世界史」(4〜5月)を録画して何度か視聴し、テキストも購入。

この番組の狙いは、「アジアから世界史をひも解くと、新しい視点の世界史が見えてくる」というもの。

確かに、世界史は主にヨーロッパの歴史?と言えるほどだ。四大文明→ギリシャ文明→ローマ帝国→ゲルマン民族の大移動→十字軍→ルネサンス→宗教改革→絶対王政→フランス革命→産業革命→→→
もちろん中国、北南米の歴史も学ぶが、それがどう私たちアジアの歴史と関連づいているのか、学ぶことはわずかだった。そういう見方、考え方を意識しませんでした。(少なくとも私は)

実際、四大文明や世界三大宗教、世界三大発明にいたるまで、すべてがアジアやその近隣で生まれています。(中略)
その事実に注目せずに、世界史を語ることはできませんし、アジア文化を取り入れた西洋の歴史を語ることをもできません。
(4月号)

モンゴル帝国前夜からモンゴル帝国時代、そしてポストモンゴルまでの時代は、史上初めてユーラシア全土がまとまり再び解体して、新しい枠組みに回収されていくという、類を見ないキーポイントであり、世界史の分水嶺でもあります。
(5月号)

ヨーロッパ由来の国際秩序は、20世紀には世界中に広まります。日本はその国際秩序にいち早く順応し、戦後に経済発展を遂げることができました。(中略)
では、現在の国際秩序のなかで、これからの世界はどうなるのか、それとも「帝国」の国家体制へと戻っていくのかーーー。
(6月号)

各号の「はじめに」から抜粋引用。
講師の岡本隆司(早稲田大学教授)の要約を見るだけでも、いかに大切な視点かが判る。

「ローマの繁栄はオリエントの産物」、「寒冷化と民族大移動」、「遊牧国家が群雄割拠するアジア。モンゴル帝国のユーラシア統一」「アジアの異端児・日本はどう動いたか」など、ぜひ知っておくことは、世界史を俯瞰する意味でとても重要であり、とても興味深いところです。

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