創立80周年のお祝い〜裏千家淡交会但馬支部

(一社)茶道裏千家淡交会 但馬支部創立80周年記念大会を開催しました。但馬支部の副支部長という立場で昨年より準備をし、この日を迎えました。

会場は城崎国際アートセンター。

近畿第一ブロックの近隣支部の会員が約500人が集まり、記念式典を行う。但馬支部約320名、宮津支部約120名、両丹(丹後・丹波)支部約40名、招待者約20名。

主催者挨拶は西村肇/但馬支部長。来賓祝辞は堀尾大直/両丹支部長、平田オリザ/県立芸術文化観光専門職大学学長。

記念誌には、家元 千宗室(坐忘斎)、千玄室(大宗匠/鵬雲斎)様より祝辞をいただく。

それぞれの土地にある茶の湯は一様ではありません。私たち人間と同じように、育ってきた環境や気候風土の影響によって様々です。実際に全国各地で同門の皆さまがそれぞれの場所に合った茶の湯の花を咲かせてくださっています。そのように地域ごとの特色があるからこそ茶の湯は日本文化の中で廃れることなく続いてきております。
(家元 千宗室)

お茶を差し上げるとき、亭主は心を込めた一盌で相手の幸せを祈り、客は出された茶碗の正面を避けることで謙虚な気持ちになれます。そうして互いを敬い、思いやる気持ちを育むのが茶道なのです。
(大宗匠 千玄室)

丹心斎若宗匠

式典の記念講和は丹心斎若宗匠。

講和として30分されるのは2回目だと断りながら、一生懸命努められる。この秋は、毎週末に全国の創立◯周年式典に出席されているとのこと。式典後の懇親会では同じテーブルで親しくお話をさせていただきました。

祝賀懇親会の冒頭あいさつが私の役目。

まず、式典が無事に終了したことの感謝を申し上げる。

茶を飲む習慣は中国が発祥、様々な飲み方として日本へ、世界へと広がる。
ただ、抹茶が残っているのは日本だけ。
その理由は、美味しい茶葉の栽培生産技術の確立と「茶の湯文化」の確立されたこと。
「茶の湯」は、茶室+道具+点前の三要素が揃っていること。
担い手は、各流派、とりわけ裏千家のお家元を始めとして私たち。
茶道を嗜む人口は減少しているが、海外では、日本文化の代表として人気が高い。
「茶の文化」を継承していくことは、私たちにとっても、日本にとってもとても大切なこと。

という趣旨のことを盛り込みながら、懇親会のネタとしていただければ、との思いでご挨拶させていただきました。

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