今年もやって来ました利賀村へ

「SCOT SUMMER SEASON 2024」。

今年もやって来ました。名物公演『世界の果てからこんにちは』の舞台となる野外劇場。夜の公演を前に準備が進む。建築家/磯崎新が設計した野外劇場。

夜の公演前に腹ごしらえしておこうとグルメ館へ。
中には、お蕎麦、カレー、台湾料理、タコス、ビール販売など屋台形式で並んでいる。

グルメ館「ごっつお広場」の前は、野外の休憩所(テント)や、奥にはキャンプ場があり、若者中心に大勢が宿泊する。昨年までは、村にはいくつかの民宿があったが、廃業したり、休業したりと今年はこの利賀芸術公園周辺には宿泊施設がなくなってしまった。サマーシーズンは賑わうがなかなか年間通して集客するのは難しい。村の現状はなかなか厳しいようだ。

『世界の果てからこんにちは』公演前に順番に並ぶ観客。

シェアハウス「江原101」の学生、建築集団「ガラージュ」のメンバーが大集合。利賀村で会うのは、なかなかエキサイティングだ。

開演を待つ観客。
富山県知事さんや地元南砺市の市長さん、国会議員も何人か観劇される。地域振興、地方に根付く演劇祭、過疎の現実と向き合う利賀村の現状など、視察も兼ねてなのか。

「花火が上がる演劇は世界でここだけ」と、鈴木さんの代表作「果てこん」。

公演後に舞台に登場される鈴木忠志。

「85歳を迎える。もう2、3年かも。どうか死ぬまで利賀村を楽しんで、よろしく」と鈴木さん。この言い回しは10年以上続いている。来年は東京から利賀村へ引っ越して50年になる「50周年」、盛大にやりたいとのコメント。まだまだお元気で続けて欲しい。

私は早稲田の学生の頃、「早稲田小劇場」時代から鈴木忠志の大ファン。それから半世紀近く経っても、こうして鈴木さんと会え、お話ができるのは奇跡としか言いようがない。私の人生の宝物です。

最後に舞台で「鏡割り」。日本酒が振る舞われる。鈴木メソッドを学ぶために海外からやって来た演劇人や外国人も多い。

まさに「世界の果てでこんばんは」というところか。(^ ^)

“今年もやって来ました利賀村へ” への2件の返信

  1. 小生も50年前に岩波ホールでトロイアの㊛を観た記憶がある。

  2. あにおさん
    そうですか。私は1977年3月の公演。あの舞台は、白石加代子とともに今でもよく覚えています。翌年の「バッコスの信女」も行きました。今や伝説となっているようですね。

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