『山陰海岸ユネスコ世界ジオパークから見る日本列島の成り立ち』松原典孝 但馬コネクション#73

但馬コネクション6月セッションを開催しました。

今日のテーマは『日本列島の成り立ち』。私が思うには「日本列島誕生の物語を知ると日本がわかる」。2011年の東日本大震災、その後九州でも能登半島でも地震は続く。日本を旅すると、海・山の絶景観光地、地方の食文化に触れ、その地の街並みや人の生活を知る。その成り立ちは、日本列島の成り立ちを知ることでより興味が湧いてくる。

そんな思いでブラタモリの豊岡城崎編でガイドも務めた松原典孝さん(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科講師)にお願いをしました。

地球の表面を移動する「プレート」と言う言葉を最近よく聞くようになりました。海洋プレートと大陸プレートがぶつかり、一方が潜り込んでマグマが圧縮されて歪みが生じ、限度に達した時に地震が発生する。
プレートテクトニクスを理解すると地球の不思議を知る手がかりがいっぱい。これを頭に描きながら自然(地球)をテーマにしたテレビ番組を観るとより面白いのでお薦めです。

プレートの働きで、3000万年前に大陸の先端が引き裂かれるように移動し、やがて海水が這い込み日本海ができ、1500万年さらに太平洋プレートの潜り込みにより、火山島がぶつかり、圧縮されて隆起し山脈が形成される。カルデラ大噴火も起きる、そんな激動の末に現在の日本列島がある。壮大な物語。

興味津々で参加した人はもちろん、よく知らないが聴いてみようと参加した人たちも、目を輝かせながら集中して話を聴いている空気が伝わってくる。終わってからも質問が止まらない。

日本地質マップ」を見ながら、地震に強い地域(地質)、弱い地域なども解説。但東町あたりに断層が走っている、豊岡盆地の地質は地震に弱い。「では、私の家の地域は?」と質問も出る。地質学は遠いようで身近な問題も解明してくれるのを実感。ちなみにシェアハウスのある(私の自宅も)江原地区は岩盤の上に建っているので、地震に強いと太鼓判。住んでいる学生も安心した表情。

今日は初めての参加者もあり、会員登録希望も複数あり。
夏・秋のイベントも情報も、参加者から多数あり、充実したセッションとなりました。

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