ジャズを浴びる「高槻ジャズ・ストリート」

以前から「凄いよ」「街中ジャズで溢れてる」「ジャズマンが大挙してやってくる」「日本一のジャズフェスだよ」などなど、何人かのジャズファンから聞いていた高槻ジャズ・ストリートへ初めて行く。なんせ高槻は初めてなので土地勘ゼロ。JR高槻駅で降りるともう街角からドラムやベースの音が聞こえてくる。ガイドブック見ながらのぶっつけ本番街歩き開始。

高槻ジャズ・ストリートのガイドブックで全容を把握。

1999年に始まる。今年が25回目。毎年GWの2日間。10万人以上の観客。プロ・アマ合わせて800組のバンドが集まり、75ステージで演奏される。何と言っても最大の特徴は、すべての準備、資金集め、出演交渉、当日の運営は市民によるボランティアで行われ、出演者もノーギャラで駆けつける。理想的、凄いの一言。

こちらは阪急高槻市駅高架下広場のステージ。事前にプログラム見て行こうと決めていたバンド。三木俊彦さんは初めて知る(聴く)サックスですが、ベースとドラムとピアノレスでのトリオ演奏。迫力に満ちたフレーズの連続で圧倒される。一発でファンになってしまう。中村恵介バンドのお目当ては、ピアノの魚返明未さん。昨年から追っかけしてた「魚返明未&井上銘」のデュオのピアニスト。もちろん、クインテットの演奏もリズム隊も含めて素晴らしい演奏。興奮冷めやらぬでした。

今日の最後はピアニスト菊池ひみこさん(高槻城公園芸術文化劇場南館太陽ファルマテックホールでコンサート)。今年3月にオープンした、ステージと客席全てが木でできている素敵なホール。ソロでの演奏は、昼間に聴いた演奏とはまた違ったジャズを味わうことができた。演奏後、昨年末に但馬空港ロビーでの演奏でお会いして以来のご挨拶。

この高槻ジャズに誘ってくれたのは、ボーカリストのNandee。彼女は出演者でもあるので、出演者オンリーの打ち上げ会場に入れるのはありがたい。お昼に聴いた演奏者たちが勢揃い。当然ながら魚返明未さんの顔も見えたので、ワイン片手にお話ができたのはとてもラッキーだ。「豊岡にもぜひ」とお声がけ。東京芸大出身の魚返さん。平田オリザさんのことを話すと「大学時代に講義を受けた」とお互いにびっくり。なんともこれも何かのご縁と思う。

終電時間(ホテルは新大阪)までもう少しあったので、駅近くのバーへ。ここでもガンガンやっている。夜は朝まで続くそうだ。

強烈なジャズ漬けの1日が終わる。
高槻に誘っていただき、そして一緒に歩き、聴き、食べ、飲んだ Nandeeに感謝。