『新建築 住宅特集 5月号』〜31年目のドーモ・キニャーナ

建築誌『新建築 住宅特集 5月号』(4/19発行)に、ドーモ・キニャーナが掲載されました。

31年経って(1992年竣工)、再び建築雑誌の特集号に選んでいただくのは、思いも寄らないことでした。今回は約6ヶ月かけて3階の改修。2021年ガラージュ(若手建築家集団)との出会いから計画がスタートしました。

「新建築5月号」では、最初に紹介されているのが、『改修 ヴィラ・クゥクゥ』(原設計:吉阪隆正)、2番目に紹介していただいたのが『改修 ドーモ・キニャーナ』(原設計:象設計集団)。

今回の特集号掲載で一番嬉しかったこと。
それは、(私の好きな)偉大なる建築家 吉阪隆正さん設計のヴィラ・クゥクゥに続き、その吉阪隆正U研究室から誕生した象設計集団設計のドーモ・キニャーナが取り上げられ、その3階部分を改修設計したのがガラージュという流れ。

編集者の粋な計らい(偶然ではないとみていますがどうでしょう?)。

吉阪隆正氏は早稲田大学建築学科卒業、早稲田大学理工学部長、日本建築学会会長を歴任、U研究室主宰。そのU研究室から誕生したのが象設計集団(樋口裕康/早大建築学科、富田玲子/東大建築)。そしてガラージュは早稲田大学建築科、大学院を卒業した同期生3人組。(ちなみに私も早稲田大学。政治経済学部経済学科なのであまり関係ありませんね)

振り返ると意図した訳ではないけど、その時代、時代に、知り、出会い、関わり、共に行動し、その後も続くお付き合い。点と点が繋がっていくことに内心驚いている。嬉しいことであり、大切にしていきたい。私にとって、そんな今回の『新建築5月号』です。

ドーモ・キニャーナから南に見える円山川、その向こう岸にある裏山(家族ではそう呼んでいる)から進美寺につづく広葉樹の山の風景をより取り込み、楽しむための仕掛けが目的。具体的にはベランダと浴室の改装を行う。

象設計集団の富田玲子さんのコメント、樋口裕康さんのスケッチ

12ページを使ってカラーで紹介していただいている。

1987年ごろ、象設計集団に設計を依頼。約1年かけて地域の調査を行いながら、スケッチしていく。但馬の山々に囲まれた谷間をイメージしてホールの構想が生まれる。(写真左上側)
5年掛けて完成したドーモ・キニャーナ。建築当時の柱組、壁の竹小舞(写真左下)など、私にとって懐かしい資料が掲載されています。

『新建築 住宅特集 5月号』

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