極上のシャペンと鮨の会(大阪にて)

名付けて『鮨シャン会』。

年代別のドン・ペリニオンを飲みながら、極上のお寿司をいただく会にお招きいただく。大阪の某コンサルタント会社が主宰する「経営者倶楽部」の有志8名が集まりました。連絡をいただいた時は、「なぜ私?」と躊躇しましたが、ドン・ペリニオン(過去に仕事繋がりの人たちの中でドンペリ、ドンペリとよく話題になりました)をいただく機会はなかったので参加させていただく。

2012年、2008年、2003年、1988年、、、と時代をさかのぼってドン・ペリニオンをいただく。その年のブドウのできにも因るのでしょうが、香りは芳醇、どっしりとした味になっていく。ワインは大好きですが、これまで体系だった知識を身につけていないので、紹介できる術がないのが残念。

鮨職人は、大阪・宗右衛門町で約40年鮨を握理、その後、フランスに渡ってパリで鮨をにぎる経験をされている「伝説の鮨職人」と紹介される。現在もパリにも住宅を持ち、マクロン大統領御用達でもあるらしい。

もちろん鮨は大好物。いくつかご紹介しますが、一つひとつの味覚は、野暮解説になりそうなので、画像で味わってください。(これこそ意地悪?)(笑)

画像をクリックすると画像が大きくなります。(任意でございます)

久しぶりに会う、経営者倶楽部で一緒に学んだ経営者仲間と会話しながら、美味しい夜となりました。

ハンガーの新市場

日経ビジネスX

10月18日公開の「日経ビジネスX」に中田工芸(株)が掲載されました。社長へのインタビュー形式で、中田工芸のこれまでの歩みやこれからの海外展開への思いを語っています。

今年で創業76年、木製ハンガーの製造から始まり、現在までずっと木製ハンガー・メーカーとして展開して来ました。生活雑貨のハンガーではなく、ファッション業界に向けた店舗用のハンガーとして国内外ほとんどの有名ブランドショップで使用されてきました。

15年前より「NAKATA HANGER」ブランドで個人ユーザー向けの市場を開拓。ギフト市場、そして海外市場を目指しています。

私は1981年より、会社歴史の約半分(38年間)に相当する期間、経営者を務め、現在の社長は3代目となります

光の戯れ(続編)

午後4時半。
花の横、壁が折り曲がると、光が走る。

直射日光が届かない奥の土壁にも、この時ばかりは陽が差し込む。
この季節、この時間限定の光の戯れ。

3階改装プロジェクトの前に

築30年を記念して集いの余韻も残るなか、3階改装プロジェクトを開始する。30年間、毎日過ごした空間を記録に残す。

細く斜めに組んだ枠は、大きな樹木の上部の枝を表す。

屋根の穴は、1階フロアまで陽光が落ちる仕掛けになっている。

象設計集団の【7つの原則】の「4.五感に訴える」「5.自然を受け止め、自然を楽しむ」「6.あいまいもこ」の原則に則っている。陽光が注ぎ込み、季節を楽しみ、外なのか内なのかわからない心地よさを感じる。

新たな機能を持った空間を造るプロジェクトを開始する。

快晴の朝の建築談義

30周年記念の感謝の集いを終え、今朝も快晴で気持ちのいい朝。東京から来ていただいた象設計集団の富田玲子さん松井晴子さん(「住」に関する取材執筆)と昨夜のパーティを振り返りながらの朝食。

松井さんとは、富田玲子さんの著書『小さな建築』の取材のために我が家にお越しになって以来のお付き合い。建築、特に住宅に対する評論は定評がある。多くの建築家に取材し、交流のある松井さんの建築に対する評価はなかなか厳しいが、とても参考になり、大いに刺激を受ける。こんなお話ができるのもドーモ・キニャーナのお陰です。

ドーモ・キニャーナ 30周年の集い

自宅(ドーモ・キニャーナ)は、今年で築30年を迎え、「30年の感謝」を捧げる集いを行いました。

建築設計の象設計集団から富田玲子さん、土壁の久住章さん、施工の谷垣工業さん、庭師の加藤三雄さんをお迎えして感謝の気持ちを込めてみんなで乾杯。
掛け声は「かんしゃ〜〜!かんぱ〜い!」

最初に、この自宅「ドーモ・キニャーナ」に感謝。

「ドーモ」は、エスペラント語で「家、建物」の意味。「キニャーナ」は、但馬豊岡、この地域の方言で「どうぞ来てください。まあ、寄ってって」という意味。

30年間、本当にたくさんの友人、知人、お客様、パーティで、但馬コネクション(毎月のミニ講演&食事会)に集まり、来ていただきました。自分でも驚くばかりです。

建築設計を依頼した象設計集団には、大切にしている「7つの原則」があります。

【7つの原則】
1. 場所の表現(Expression of Place)
村を歩き、景観を調査し、土地が培ってきた表情を学ぶ。デザインの中にその場所らしさを表現するための鍵やきっかけを掘り起こす。

2. 住居とはなんだろう?(What is a House?)
生活のありさまをよく理解し、つくろうとしている根本的な要求を知ることが出発点。象設計集団の目標は、今日のその人(家族)の要求を満たす空間を創り出すこと、と同時に、生活の地平を広げるための新たな機会を提供すること。

3. 多様性(Diversity)
建築とは人々の出会い。多様な空間特性がその環境を媒介にしてさまざまな出会い(人と人、人と物)が生まれる。個々の人が引きつけられる部分を発見し、共有する人の存在に気づくこと。均質で画一的な空間の中では期待できない。

4. 五感に訴える(Sensory World)
人々の情感に訴える環境をつくりたい。用いる素材や形は、自然の要素を表現している。風、水、太陽、星、遠くに見える山を直接的に導入します。建築的な空間とは感覚的な体験である。

5. 自然を受けとめ、自然を楽しむ(Enhancing and Enjoying Nature)
重要なことは建築と自然環境との調和を図ること。建物の中で暑さや寒さを感じたり、季節の移り変わりを感じたりできることは大切な要素。体内時計のリズムを守りながら、季節の移ろいに対する感受性を高める空間をデザインしたい。

6. あいまいもこ(曖昧模糊)(Aimaimoko)
あいまいもこ は、限定されず、どっちづかずで、はっきりしないこと。建築か庭か街か、内部か外部か、建物か衣服か、遊びか仕事か、今か昔か未来か、完成か未完成か、秩序あるのかないのか、部分か全体か、本気か冗談か、生徒か先生か、誰がデザインしたのか、・・・・

7. 自力建設(Exertive Building)
単に具体的な建設を指すのではなく、自らの地域を自らの手でつくり上げていく哲学。近代の制度を超え、地域を超える生命の叫び。方法論を場所に持ち込むのではなく、場所が持つ初源的な力を発見し、それらを収斂させること。

次に、象設計集団の富田玲子さんと左官の久住章さんに最大の感謝の気持ちを捧げます。

象設計集団、代表の富田玲子さんには、我が家の建築コンセプトから設計プラン、図面まで(最初から最後まで全て)関わっていただきました。設計から完成まで5年掛かったので、初めて出会ってから35年が経つ。これからも一生のお付き合いとなりそうです。まさに、私の人生の宝物です。

左官の久住章さんには、ホール、和室、ゲストルーム、階段から寝室の壁、重要な壁面のほとんど全てを施行していただきました。30年経っても飽きるどころから、その仕上げの美しさが増し、光の反射で新しい土の色の変化を発見し、ますます愛情が湧いてきます。時々、連絡を取らせていただくといつも気持ちよく迎えていただく素晴らしい人です。我が家には建築当時の久住さんの言葉を「久住語録」というものがあり、今でも語り継いでいます。

ドーモ・キニャーナの現場を担当していたマーク・ウィンフォードとマンディ(テキサス州出身。2人とも建築家夫妻、象設計集団)が、「土壁なら久住章さんにお願いしよう」と譲らない。そんな経緯でお願いすることに。その腕前、出来栄えはまさに天才的。我が家では「日本一の左官屋」と、訪ねてくる方には説明しています。

その次に、参集いただいた旧友、親しい知人、建築家、芸術文化観光専門職大学(CAT)の学生の皆さんに感謝。

ウィズコロナと言うこともあり、今回はドーモ・キニャーナで日頃一緒に活動したり(但馬コネクションなど)、お稽古(茶道、ピアノなど)する友人や建築関係(家族の隣家やシェアハウス改築設計など)の人たちにお声を掛けて、少人数(?)(と言っても60人近い)(^^;)の集いでした。

ちなみに20周年(2012年10月)は、象設計集団のほとんどのメンバーが海外から東京・北海道のアトリエから、そしてTeam Zooの建築家たちが全国アチコチから大集合。施工に携わっていただいた建築会社の社長・役員、現場監督、大工さん、屋根屋さん、電気水道設備関の方たちなど、皆さんご健在なのでお招きする。日頃ドーモ・キニャーナで集う友人たちも駆けつけてくださり、総勢130名のパーティでした。

今回(20周年の時もそうですが)のお料理は、京丹後の広野さんご夫妻が、食材を持ち込んで、ドーモ・キニャーナのキッチンを使ってリアルタイムで調理しながら、提供してくださいました。本当に感謝感激です。

ドーモ・キニャーナに住んで30年経ちました。できた時は4世代が住み、やがて祖父祖母、そして父母が亡くなり、息子たちは大学で学ぶために東京へ、アメリカへ。妻と2人で暮らす時代も10年以上。現在は孫が誕生し、3世代で暮らすドーモ・キニャーナ。

あまり通らなかった外階段は今や毎日孫が行き来し、収納庫や本棚の中身が入れ替わる。大きく成長した木々は移動せざるを得なくなったり、周辺地域の環境が変わったり。

これからもドーモ・キニャーナと共に、四季おりおり、過ごしていきたい。

秋の野菜植え付け

先日まで草ボウボウの畑。いつまでも放っておけない。大勢の来客を翌日に控え、頑張ってやているところを見てもらおうと、それがモチベーションとなって頑張りました。(こういうことがあってなんとか継続しているの実態。)

牛糞肥料を混ぜ、畝を作る。畑の土は傍で生ごみをコンポスターに入れてできた土を随時、畑に撒いているので、どんどん土の質は良くなってきたのは実感している。今回植えたのは、キャベツ、カリフラワー、ハクサイ。

ツリバナ〜こんなに可憐だとは

ツリバナ(ニシキギ科)
目立たない木が、秋に突然、その存在を主張する。名は吊花で、花に基づく。といっても五、六月に咲く花は小さく、華やかさはない。花後に丸い小さな実がなる。秋に変身するのは、その実が熟して裂けるから。赤い果皮だけでなく、ぶら下がる五個の種子も、分泌された仮種皮に包まれて、赤い。
『花おりおり その四』 湯浅浩史・著

今年の春先に植えたツリバナ。植えたのも忘れ、咲いた花にも気づかず迎えた秋。
赤い可憐な実にはっと気づく。一房しかないけど、存在感は抜群だ。

こんな夕焼けも

神鍋方面へ車で向かう。
西に向かって走るので、太陽が沈む前は眩しいが、山の稜線に陽が落ちた直後はご覧のように夕焼けが美しい。

私は龍を想像してしまいました。