『落ちて水になる』 松本成弘・越後正志/作・制作

「豊岡演劇祭2022」フリンジ
『落ちて水になる』 松本成弘・越後正志 / 作・制作

友田酒造さん(豊岡市日高町江原)の酒蔵空間を活かしながら制作した作品。酒造りの歴史が刻まれた道具、家族の暮らしと共にあった家具が、天井が吊るされ、水が滴り落ちる。
古くて静寂の土蔵空間に、ゆっくりと時間が流れていく。

打合せ時の画像(作品はトタン扉の中にある)

トーク『江原の昔話を語ってもらう』は、大屋根が架かる酒蔵の前で開催。写真がないのが残念ですが江原や旧・日高町内在住の方、CAT在学生、まちづくりや建築に興味のある学生たち、(東京や福岡からも)、記録映像を撮るスタッフ、マスコミの方など、20〜30名ほどの様々な人が集まりました。

戦後の江原地区の変遷を語る。本通り商店街の日高町役場(現・江原河畔劇場)〜日高郵便局の間には約70店舗の商店があったこと、友田酒造の裏側の小径は、かつての山陰街道であったこと、昭和20〜30年代には、日高グンゼ工場(日高町久斗)には1250名の女性従業員が、神戸製鋼日高工場には約500名の男子工員が従事していたこと、昭和40年代には、山陰本線江原駅には、阪神間から神鍋スキー場に来るスキーヤーでごった返したこと(週末には1日1万人以上が乗降した)、などなど。

わずか(?)50〜60年前の時代の風景も生活も、今とは全く違っていることにみんな驚く。私の住む「江原」、追って少しずつ関連記事をアップしていきます。