豊岡市文化講演会〜平田オリザさん

豊岡市文化協会主催の講演会に参加。
講演テーマは『文化都市豊岡の街づくりの展望と地域文化活動の役割』。

コロナ感染対策の自粛や規制により、生活、経済の停滞は勿論、芸術活動も大きな打撃を受けている。本来、災害や病いなど、大きな苦しみの助けにもなるはずのアートの活動が止まっている危機感の話題から始まる。二つ(阪神淡路、東日本)の大震災のあと100年、200年前に作られた唱歌や馴染みの音楽に癒され、地域に伝わる祭りや芸能で絆を確かめた。今、文化活動が止まると100年後にも影響する。

今年9月に第1回目として始まる「豊岡演劇祭」のビジョンは、5年でアジアNo. 1に、数年で世界で認知される演劇祭になる。演劇祭の成功の3つの鍵は、特徴ある舞台がある。(市民会館、城崎国際アートセンター、永楽館、江原川畔劇場など)、宿泊施設が完備(城崎温泉、神鍋高原の民宿など)、ネットワーク(劇団活動やオリザさん自身など)。豊岡は全て揃っている。

会場から「県立芸術観光専門大学の卒業生はどんな仕事に就くのか?」の質問。
答えとして、
「観光より」としては、①城崎・神鍋など旅館・宿泊業などの経営、②観光関連として「観光行政」「観光戦略専門家」など。
「芸術より」としては、③文化行政、文化庁、文化政策、劇場経営など、④作家、演出家、役者などプロとして活躍。

参加者は、豊岡市の文化団体(音楽関係、美術、書道茶道など)の人たち。みなさん頷きながら講演を聴いていらっしゃいました。

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