『海はどうしてできたのか』藤岡換太郎・著

地獄のような原始地球で産声をあげた「猛毒の海」はいかにして変容したのか?46億年の地球史を「海の誕生と進化」で見る空前の第スペクタクル!
『海はどうしてできたのか』 藤岡換太郎・著 (書籍帯より)

以前読んだ『三つの石で地球がわかる』(藤岡換太郎・著)がとてもシンプルに解説してあり、地球への興味の扉を開いてくれました。

と、言うことで藤岡氏の3部作のひとつ「海はどうしてできたか」を読む。

地球の誕生は約46億年前、というのが定説になっている。

海の誕生については、専門知識が必要なので私の理解では簡単に説明できないが、地球史の中でどれぐらいの「時間」がかかったのかという面白い記述があったので、そちらを紹介します。

地球誕生から現代までの46億年間を1年間に換算したものを「地球カレンダー」という。1975年にドイツの地質学者が著書で用いたのが最初だそうだ。

なるほど、1年に換算することで、時間の間隔(距離感)がイメージしやすい。

「地球カレンダー」
1ヵ月  3億8000万年
1週間       8800万年
1日        1260万年
1時間           53万年
1分           8800年
1秒             146年

これで見ていくと、

「2月9日」  海の誕生     (地球誕生から約6億年後)
「2月25日」  生命の誕生      (海誕生から、約1億8000万年後)
「8月3日」  初期超大陸の出現 (海誕生から、約21億年後)
「12月11日」 超大陸パンゲア形成(初期超大陸から、約15億年後)
「12月17日」 パンゲアの分裂  (形成から、約8000万年後)
「12月26日」 恐竜絶滅→哺乳類台頭 (今から、約6000万年前)
「12月27日」 ヒマラヤ山脈誕生   (今から、約5000万年前)

「12月29日」 日本列島の大陸から分離開始  (約3000万年前)
「12月31日午後6時」 現在の日本列島の形になる(約300万年前)

気の遠くなる話ではないか。
地球が形成される過程とその壮大な時間に圧倒される。