『三つの石で地球がわかる』 藤岡換太郎・著

地球の構造はとは要するに、鉄の球(核)の周りを橄欖岩(かんらんがん)が取り囲み(マントル)、その周辺に玄武岩(海洋地殻)と花崗岩(大陸地殻)が薄く張り付いているだけにすぎない、ともいえるのです。
『三つの石で地球がわかる』 藤岡換太郎・著 (P32)

地球の真ん中は鉄
その周囲にあるのはマントル「橄欖岩」
地表70〜100kmは、
海底が「玄武岩」
大陸が「花崗岩」

なんとシンプルな解説だろう。

石の話になると、無数(と私には思える)の名前(しかも難しい漢字)の岩石を理解し、覚えなくては、と敷居がとてつもなく高い。

地球誕生、生物誕生、人類誕生は、現代人共通の興味。そんな人(私)にとって、この本は、地球の成り立ちを頭に入れるのにピッタリの書籍です。

記述には、「玄武洞」と命名した小藤文次郎(東大地質学)、磁場逆転説を唱えた松山基範(京大教授)、蛇紋岩(養父市)などが登場。

身近に、玄武洞、山陰海岸、神鍋火山火口、鉱山(生野銀山、明延鉱山)など地球の地質的な遺産が多い地域。

山陰海岸ジオパークに関心を呼ぶ本。
ザックリと、この本で理解することをお薦めです。