路線バス利用してますか?〜十勝バス(株)の再生物語

十勝バス(株)野村文吾 代表取締役社長

「皆さん、路線バス利用していますか?」の質問で始まった今月の経営者倶楽部。ゲストは、十勝バス(株)の野村文吾社長。

考えてみますと、路線バスには不安が多い。
・ 系統図が分かりづらい。(自分の目的地にはどのバスに乗ればいいの?)
・ 乗り方がわからない。(前ドア?後ろドア?料金はいくら?いつ払う?)
・ 待ってても来ない。(平日・休日ダイヤ、定時に来ない、本当に来るの?)
・ 降車の合図はどうするの(通過してしまわないかドキドキ)

皆さん、どうでしょう?

北海道帯広市の十勝バス(株)。40年間毎年客数が減り、いよいよ倒産の危機。そこで立ち上がったのが野村文吾社長(4代目)。大手企業を退職、十勝バスに入社するが、社内ムードは最悪。戸惑いの中、「社員を愛する」ことから始める。ハチャメチャ(失礼!)な展開から、見事、十勝バスの再生に成功。

『黄色いバスの奇跡』(吉田理宏・著)

奇跡の物語は、こちら↑の書籍を。

サインには「心」の文字が

地方のバス会社の8割は実質的には赤字経営。(行政の補助で決算は黒字だが)
その中で、十勝バスの復活は奇跡と話題になる。

地方公共交通の再生のポイント
・ 不安の解消
・ 目的地提案(移動は手段)
・ 見える化(地図、路線、運行など)
・ ITの活用(目的別路線、情報アプリの開発)

公共交通手段が無くなる地域は廃墟となる、とも。
但馬地方の公共交通を真剣に考えないといけない。