「たくさんの方々に助けられて」〜但馬コネクション5月(No.48)

「たくさんの人に助けられて」と語る青木美恵 氏(左側)

但馬コネクション5月セッション(5/18)は、「株式会社 自然耕房あおき」(京丹後市大宮町)の代表・青木美恵 氏。

大阪で建設会社に勤めていたご主人が「自然環境を大切にする仕事ができないだろうか」という志を持ち、突然脱サラし、有機農業を目指すところから始まった。約20年前のこと。

たくさんの微生物が住む生命豊かな土づくり。やっと軌道に乗ってきた時、53歳の若さで急逝(2015年のこと)。残された青木さんは一旦、農業断念を決意するが、お客様、地域の人々からの支援や要望、何よりもご主人とつくり上げてきた「土」が継続を再決意させた。

そこに農業に興味を抱き、それぞれキャリアの異なる女性たちが集まり、オーガニック農業、経済的持続可能な農業を目指す挑戦が始まりました。

ご主人が農業を始めた経緯からお話が始まる。最初は緊張していた青木さんも、これまでを振り返りながら、ホンネで語る。会場も熱気を帯びてくる。

人生の志、人との出会い、謙虚で地道な努力、など大切なことを学ぶ。

会場の花はエディブルフラワー。後半の立食交流会では、これをこのままみんなで食べてしまおうという趣向です。

セッションが終わり「自然耕房あおき」の人たちと但コネ・スタッフとのミニ打ち上げ。

時間を忘れてしまうほど尽きない会話。
今回も和やかで気持ちのいいセッション、交流ができました。

ありがとうございました。>「自然耕房あおき」のみなさん

コバンソウ〜明治時代にヨーロッパからやってきた

コバンソウ(イネ科)
イネ科の花は一般に地味。その中で、本種は目を引く。小さいながら小穂は丸くて少し膨らんだ扁平。熟すと黄褐色になり、小判の名がつけられた。細い柄でぶら下がる小穂は風に揺れ、成熟したのを振ると、かすかに乾いた音をたてる。明治中頃に観賞用にヨーロッパからもたらされ、逸出帰化。
『花おりおり その三』 湯浅浩史・著

咲くときは怖いほど一斉に。

観賞用にヨーロッパから来たというのは、意外だ。
イネ科ということもあり、日本の昔からの風景に似合っているように思うのだが。

「自然耕房あおき」の野菜、ヤサイ、やさい、YASAI !

今日は但馬コネクションの日。

毎回、午後3時ごろからこんな感じで女性スタッフ中心にお料理チームが集合。キッチン調理台とテーブルを使って、第2部の立食交流会のお料理を作る。

スタッフと言っても、もう20年も30年も家族ぐるみのお付き合いしている親しい友人たち。これだけ長〜いと、ちっちゃな可愛いかった女の子が、なんと高校生、大学生になり、お料理を手伝うのだから戸惑うやら嬉しいやら。

今月の主役は「自然耕房あおき」のオーガニック野菜たち。
採れたての野菜がどっさりと届く。

掘り立ての玉ねぎ。表皮だけを取り除き、そのままオーブンで焼く。

ソラマメ、エンドウ、コールラビ、ラディッシュ、ケール、
あともう一つ(左上)、なんだっけ?

お酢は、もちろん宮津市の飯尾醸造さんの富士酢(一升瓶)。

ニンジンは、葉っぱも一緒にサラダに。

今日は、「自然耕房あおき」のスタッフの方達も一緒になってお料理。
まるでプロの様に、段取りよく調理が進んでいく。

第1部のゲスト・スピーチの時に、聴きながら食べていただくカップヤサイ(?)を準備中。

極めつけはこれ。

エディブルフラワーのサラダなのだ!

ナスタチウム、ボリジ、ナデシコ、キンギョソウ、ビオラ、キュウリの花、エンドウ豆の花、シュンギクの花、まだありそうだけど。

どれがなんのお花か判りますか?

自然耕房あおき(京丹後市)

毎日、当番がみんなの昼食を作る。もちろん野菜メイン。

4月17日のブログ記事「最高に幸せなランチミーティング!」でご紹介したのは、京丹後市大宮町にある「自然耕房あおき」。

女性グループを中心に、オーガニック農業で、自然環境だけでなく、経済的にも持続可能な農業モデルを目指している。

訪ねたのは4月中旬。

4.5ha(ヘクタール)の広大な畑。
(1ha=100m×100m)

作物に合わせてビニールハウスも利用する。

エディブルフラワーの栽培にも力を入れている。

野菜づくりの指導をされている河野さん。
農作物検査などの職業を経験され、科学、化学の知識も豊富で、「自然耕房あおき」の美味しい野菜のできる理論的な裏付け、マーケティングなど、幅広く指導されている。

Santana “WELCOME”

Santana “WELCOME”

Carlos Santana : g, vo, perc
Tom Coster : key
Richard Kermode : key
Doug Rouch : b
Michael Shrieve : ds, perc
Armand Peraza : conga, perc
Jose Chepito Areas : timbales, perc
Wendy Haas : vo

<guest>
John McLaughlin : g
Leon Thomas : vo
Flora Purim : vo
Joe Farrel : fl
Jules Brossard : ss
Tony Smith : ds

1. Going Home (arranged by Alice Coltrane & New Santana Band)
2. Love Devotion & Surrender (C.Santana – R.Kermode)
3. Samba de Sausalito (J.C.Areas)
4. When I Look Into Your Eyes (M.Shrieve – T.Coster)
5. Yours Is The Light (R.Kermode – M.Shrieve)
6. Mother Africa (Herbie Mann – T.Coster – C.Santana)
7. Light of Life (C.Santana – R.Kermode – T.Coster)
8. Flame Sky (C.Santana – J.McLaughlin)
9. Welcome (John Coltrane)

Recorded in 1973

Santana(サンタナ)と言えば、”Caravanserai”(キャラバンサライ)。1972年にリリースされ、以来何百回聴いただろう。40年以上経っても飽きることのないマイ・フェイバリット・アルバム。

だが、その翌年にリリースされたこの“WELCOME”もなかなかいい。

東洋思想やジャズへの傾倒をさらに深めた時期のサンタナ。このアルバムには、ジョン・マクローリンやアリス・コルトレーンも参加。

名盤「キャラバンサライ」にも通じるスピリチュアルにラテン音楽の要素も加えて、なかなかの心地よい聴きごたえのあるアルバムです。

夕暮れウォーキング

大岡山に落ちる夕陽、2羽のカモ

このウォーキングコースの一番のご褒美は山に落ちる夕陽。
春夏秋冬、それぞれに全く異なった情景をつくりだす。

田植えが進む田んぼ。
この時期、この時間、の光景が最高だ。

一刻一刻表情を変える。
「田毎の月」ならぬ「田毎の夕陽」かな。

「綺麗だね」では済まない オオキンケイギク

この場所は、植村直己冒険館(豊岡市日高町)の道を挟んで向かいの斜面。
(1年前のこの斜面)

道路敷設のために削った地面に緑が復活して綺麗だね、と思いきや、そこに生えているのは黄色い花のオオキンケイギク。

植物に詳しい菅村定昌氏からの指摘で知ったが、オオキンケイギクは、在来種を駆逐し、生態系を破壊する「特定外来生物」に指定され、栽培、運搬などが禁じられている。

昨年、5月に「但馬コネクションプラス」(但馬コネクションの野外活動)の一環でオオキンケイギクの駆除を行いました。そのちょうど1年後の状態がこの写真です。駆除効果は大ですが、まだ、少し残っている。

「綺麗に咲いているね、では済まない」特定外来生物のオオキンケイギク。

私の身近な所で目につくのは、
− 国道312号(円山川左岸)の土渕(蓼川大橋周辺)
国道482(江原→神鍋)の道場・久田谷周辺

などの道路脇。おそらく、道路緑化のためにワイルドフラワーとして種を撒いたものでしょうか。

開花の時期に合わせて、駆除するタイミング、駆除後の運搬・処分の決まりがあるので注意が必要。

学校茶道部に感心する

浴衣姿の青年部と亭主・半島を務める生野高校の茶道部メンバー。

裏千家淡交会但馬支部の懇親茶会にご招待いただきました。
会場は城崎温泉・招月庭。

濃茶をいただいた後に、薄茶をいただく。
青年部と学校茶道部の合同で企画された薄茶席。

テーマは、城崎温泉の賑わい。
主菓子は、檜の桶に手拭いを添えて。
青年部の皆さんは浴衣姿。
(お茶は、迎える側の企画、工夫が楽しみのひとつ)

亭主(お点前)と半東(亭主の補佐)は、茶道部の高校生が務める。
薄茶をいただきながら、和やかに茶道談義。

「なぜ、部活動に茶道を」「どのようにお稽古しているのか」「どんな活動をしているのか」、さらに「大学への進路は」「活動資金は大丈夫ですか」など、主客はじめ客から、矢継ぎ早に質問がでる。

半島を務める男子高校生は、
「やりたい運動部がなかったので茶道部に」「祖父母が日常的に茶に親しんでいた」「日本人である限り、日本文化をもっと知りたい、そして外国人にも、日本文化を知ってもらいたい」
即座に考えを述べる、その堂々とした受け応えに感心しました。
姿勢、態度、人前で喋るなどの訓練に茶道はとても役に立つことを再認識、実感をしました。

生野高校は部員14名の半数が男子、とは驚くと同時に素晴らしいことだと感心しました。本日の茶会には、豊岡高校、豊岡総合高校、八鹿高校、香住高校、日高高校、生野高校など但馬の各高校の茶道部が参加している。

茶席に若い彼らの溌剌とした姿がとても新鮮で清々しい。茶会の風景を一新したように感じた。いつもと違う茶の味わいを感じた茶会でした。

薄茶席のお花。

赤い花が、ダイコンソウ。
桃色の花が、オダマキ。

ノアザミ〜思わず歩きとめる鮮やかな紫

ノアザミ(キク科)
全国の山野で、何かしらのアザミに出会う。その中で最もふつうの種がノアザミ。花期も長く、春から夏に咲く。萼片のような総苞片は粘り、反り返らない。花にはドラマがある。雄しべが先熟し、先端に虫が触れると、縮み、花筒から花粉があふれでる。この現象は田中肇氏が1965年に観察発表した。
『花おりおり その二』 湯浅浩史・著

私のウォーキング・コースは四季の植物の変遷も楽しみの一つだ。円山川を背景に紫鮮やかなアザミは特別の目立つ存在だ。