『復活への底力』 出口治明・著

僕自身はと言えば、「人生は変化に富んでいるなあ。川に流されるように生きていても、岩にぶつかったりする。思わぬ展開にも一所懸命に対応する方が面白いし」などと作業療法士の方から見れば大変な作業も、とにかくやり続けようと楽観的に考えていました。
『復活への底力』 出口治明・著
(第3章 「リハビリ開始と折れない心」 p72)

私がいつも注目している出口治明氏の闘病期の一コマ。出口氏は2021年1月に突然に脳卒中に見舞われ、右半身麻痺の状態になる。その後復帰するまでの顛末をこの本にされている。

私自身も、2016年に台湾で交通事故(朝ウォーキング中に車に撥ねられる)にあう。突然の事故で「死」と直面した経験がある。3日間集中治療室に入れられ、台湾で入院、帰国後頭部手術、入院と続き、元に戻るのに約2年間を要した。

病気と事故との違いはあれ、突然発生した「変化」(岩にぶつかる)に、私も向き合った。「思わぬ対応」を強いられるが、これも人生の流れと思い、楽観的にいられる自分が不思議でもあった。加害者を憎むわけでもなく、一歩立ち止まって人生を見つめ直す時間を与えられたと感謝する気持ちすら湧いてきた。

・「流れ着いた場所では、運と適応が大切。どんな意欲を持ってどんな世界にしたいと思って動くか、自分の意思次第」
・「生きていくための知恵は、不幸といかに向き合っていくかの知恵とも言える」

出口氏の普段の好奇心、教養、迷った時はやるの決断、ポジティブな生き方は私の目標でもある。

副題の「人生は楽しまなければ損です」に、出口氏の思いが集約されていますね。

3年ぶりにアメリカからセンメリ家族がやって来た

娘Sと息子Mが自宅裏の堤防を散策する。(この写真なんかいい感じなので使いたかった)。母親は豊岡出身でもう30年以上昔から知っている親しい友人。アメリカのコネチカット州に住んでいる。コロナ禍で帰国できず3年ぶりの帰国。そして江原に来てくれた。

イタリアンで夕食。

夕食の後はピアノタイム。大人たちは横のテーブルでワインを飲みながら語る時間。

彼女(母親)が弾く「戦場のメリークリスマス」。30年前に彼女がこの曲弾いた時から、友人仲間でつけた彼女のニックネームは「センメリ」。

最後の堤防工事と江原墓地

2004年10月20日、台風23号が但馬地方を襲った。ここ豊岡市日高町も円山川の氾濫で河川沿いにあるちくが床上浸水の大災害を被った。国の激甚災害地域として円山川堤防工事を開始。あれから18年経って、やっとここ江原墓地エリアの堤防工事が始まった。この工事が終了して全ての堤防工事が終了する。

墓地の向こう側に円山川が流れる

堤防計画の外側に江原墓地がある。順序として移転して、それから堤防工事となる計画だが、墓地移転に反対する若干の人がいて、遅れに遅れた。2020年に江原地区住民投票をして、墓地移転よりも先に堤防を敷設してほしい、との圧倒的な支持を得て、この工事が始まった。

シルバー人材派遣にお願いして墓掃除

江原墓地は円山川ほとりの岩盤上にある古い墓地。老木あり、笹薮あり、放置されたお墓も結構ある。江原生まれ、江原育ちの私にとってはそれが逆に江原の歴史を感じる場所。

この光景は私の生まれた頃と変わらない。

今の網戸って凄い

左、透明ガラス。
右、網戸。
確かに左窓枠の方がクリアだけど、右も負けてはいない。

同じく
左、透明ガラス。
右、網戸。
網戸越しの風景も、曇ったり、遮断された感じがなく、眺めることができる。
「黒色の網だから」と取り付けた工務店の人が言うけど、それだけだろうか。

網戸、バカにできない。
昔の網戸のイメージとは全然違う。

網戸越しの眺め

川沿いにあるシェアハウス「江原_101」。
窓さえ開けていれば、四季折々、朝から晩まで、必ず川からの風が吹き込んでくる。
なんとも爽やかで心地よい。
エアコンに頼らず自然の風を大いに利用して欲しいものです。
(まあ、連日38℃前後の今は無理そうですが)

ヒトも空間も、風通し を大切にしましょう。(^_^)

夕焼けに ノウゼンカズラ 月を見ゆ

ふと西の空を見ると燃えるような夕焼け空。逆光シルエットのノウゼンカズラの黒ずんだ紅。月だけが涼しそう。

ずっと向こう、暮れゆく連峰が美しい。蘇武岳はどの峰だろう。

3階ベランダから

秋の雲? と言うにはまだ早いか。

『絶対悲観主義』 楠木建・著

繰り返しますが、幸福ほど主観的なものはありません。幸福は、外在的な環境や状況以上に、その人の頭と心が左右するものです。あっさり言えば、ほとんどのことが「気のせい」だということです。自らの頭と心で自分の価値基準を内省し、それを自分の言葉で獲得できたら、その時点で自動的に幸福です。「これが幸福だ」と自分で言語化できている状態、これこそが幸福に他なりません。

第2章 幸福の条件 (p48)

『絶対悲観主義』 楠木建・著

副題の「心配するな、きっとうまくいかないから」は、絶妙の表現ですね。楠木さんお得意の(?)逆説的な考えを上手く表現されている。「きっとうまくいくから」と言うと「上手くいかなきゃならない」と使命感が生じる。「みんな成功したい(上手くやりたい)と思っているのに、大抵は上手くいかないのだから気にするな」と言うところでしょうか。そう思うと緊張を和らげ、失敗してもまたチャレンジしよう、とポジティブな気持ちになれそうだ。絶妙の表現ですね。

東京で何度か講演をお聴きしたり、実際にお会いしてお話をしたことがあります。ユーモアたっぷりのお話は、モノゴトには表裏(本音と建前)があって、逆からみると全く異なった世界(考え)も見えてくることを教えられます。

・高齢化問題(健康、認知症など)に対して「教養」の重要性。
・友達とは、偶然性、反利害性、超経済性という条件を備えた人間関係
・藤沢武夫(本田技研工業(株)創業副社長)の「経営はアート、演出の基本は意外性」

「第12章 痺れる名言」には、歴史上の人物、歴史家、作家、政治家、俳優などの語り継がれる「本質をつく名言」が紹介されています。どれも、楠木さん流の解釈と共に紹介されているのが面白いし、よりグッときます。

心配せずに、「私の幸福言語化プロジェクト」を始めてみます。

庭でライトトラップ

Kenjiの「ライトトラップやりたい」の約束をやっとはらすことができた。Kenjiは大の昆虫好き。本当は広場でやる予定だったが、時間が遅くなったので庭の隅っこで。

白い布を三脚のようなもので吊るしてライトを当てる(大変だなと)考えていたが、Kenjiは書道用の白い紙を地面に置いて、簡易ライトをポンと置く。その行動が板についているから感心する。虫と友だちなんだ。

すぐにやって来たのがキリギリス。捕まえて虫カゴに入れると、さっそくKenjiが置いたシロップのような(なんだかわからない)ものを食べ始める。横にはカミキリムシ(のような)の頭部が転がっている。

お昼の間に捕まえたキリギリスと虫カゴで合流。虫どうしの捕食が始まる。
子どもの残酷さというのだろうか。観察を通して何を感じ、学ぶのか。

白い「百日紅」は「百日白」?

青い空、白い雲の夏空には、白い百日紅(サルスベリ)もよく似合う。

サルスベリの漢字では「百日紅」。「紅」なので普通は赤い花、淡いピンクの花を思い浮かべるが、白い花は「百日白」と書くのだろうか?「日」が3つ並んでなんか面白い。「百日」は、長く咲く(夏の3ヶ月)からだそうだ。

シェアハウス「江原_101」

私の住んでいる江原(豊岡市日高町)に芸術文化観光専門職大学(CAT)の学生が住むシェアハウスが完成しました。名前は「江原_101」(えばらスペースいちまるいち)。

古い民家を改築して、新たな生活の場として再利用するものです。「完成」とはいえ、壁や床の仕上げなどは、自力建築よろしく、これから住みながら自分たちで仕上げていく。

プライベートな部屋と共有スペースを備えた快適なシェアハウスになるように、学生たちと一緒に進めていこう。

夕焼けから始まった中華!〜楽しい時間はアッという間に

友人ファミリーO宅へ、お邪魔しました。こじんまりとしていて、どこか優雅な素敵な家なのです。建築家の友人2人と一緒に、外観と周辺の景色を眺めるために夕方の時間帯を狙って到着。待ち受けていたのが、朱色に染まった夕焼け雲。

夕暮れの集落と田畑、上流域の川が美しい。そこで密かに準備持参したジントニックをみんなに振る舞う。ジン、トニックウォーター、レモン、氷。みんな大満足してくれたようだ。
目論み的中!

清蒸魚(チンジェンユウ)

素敵な家ともう一つの楽しみは、本格的中華料理をいただけること。友人夫妻は中国北京での生活経験があり、出てくるどのお料理も絶品。住んでいる地元で中国現地でいただく料理が味わえるのは奇跡と言って良いぐらい。

水煮魚(スイジュウユウ)

私は台湾(台北、嘉義)中国(上海、蘇州、広東)には、木製ハンガー輸入の仕事の関係で、この30年で50回以上は現地に赴いている。時には、北京、吉林省、桂林にも。茶のルーツを訪ねて雲南省にも足を運んだ。中華料理と言っても、広東、上海、四川など各地で料理は異なる。

京醬肉絲(ジンジャンロゥス)

いくら中国(北京)に住んだとは言え、誰でも現地料理を美味しく再現できるわけではない。友人M子さんは料理のセンスが抜群なのだ。「美味しい」だけでは何も伝えたことにならない。「幸せ」を感じるお料理の数々。

夕焼け、家の佇まい、建築、中華料理、改装中秘密の場所(詳細は書けず、秘密なので (^^;;)
前半サプライズのジントニックも加えておきたい。楽しい時間はアッという間にすぎていく。心残りは、音楽の話をもっとしたかったことかな。
感謝!> O 夫妻