我が家の初釜 2023年

露地

お正月恒例の我が家の初釜。
こちらは2019年の初釜の様子
今日は雪のない穏やかな日となりました。

妻が昨日から準備し、調理した懐石料理。

初炭、懐石料理、濃茶、薄茶と、普段稽古している人が交代しながら亭主を務める。稽古ではいつもできていることが、本番になると点前が止まってしまう。本番の魔物が取り憑いてしまう。これは他人事ではないのでよく分かる。場数を踏むしかないのだろうか。

私はお詰めの役をすることになりましたが、半端な経験しかないので教えを乞いながら務めることに。お茶事は初めての人もいらっしゃるので、初歩的な解説もあり、私も一から学ぶいい機会となる。

薄茶

10年ちょっと前に東京の社中で稽古したことがあるが中断して久しい。
年が改まったのを受けて、今年は少し茶道を嗜んでみたいと思うのですが、さてさてできるのか。時間と気持ちをうまく持っていかないといけない。

新年会は学生たちと「ウィーンフィル」?

初詣、友人や家族を訪ねたり迎えたり、それぞれ忙しい元旦。
しかし、意外と集まりやすいのが一月一日の午後から夜にかけて。
今年は、帰省せずにシェアハウス「江原_101」で新年を迎えるCATの学生たちをお誘いする。家族ぐるみのお付き合いのIファミリーは新年会では恒例のお客様。

近所にいながらなかなかお話をする機会が少なかったので、今夜は囲炉裏を囲みながら、今年の抱負、将来のことなど、じっくりと語り合ういい機会。年末に自分たちで一緒についたお餅を焼き、焼き鳥、お雑煮を温める。2月の誕生日を目前にしながら、まだ未成年のK君はジュースを飲みながら。^_^

そこへご近所さんが訪れる。玄関から「こんばんは、こっちだよ」と子どもに喋りかける声を聞いて、学生たちがザワザワ、立ち上がりかける。Hさん家族登場。3年目を迎える大学の様子や近隣市町の動きや但馬のお話しで盛り上がる。お帰り前に、Tちゃんが歌いながらの踊りを披露してくれました。大きくなったね。

夜も9時を過ぎ、テレビでは「ウィーンフィルのニューイヤーコンサート2023」の生放送を学生たちと観る。

ウィーンフィルと言えば、チェロのシュテファンだ。チェロのパートが映り出されるとちゃんといる。シュテファンの一段下には、セバスチャンもいる。4年前にウィーンを訪ね、彼らと食事をした時のことを学生たちに説明しながら、生で二人を観るのもなんか妙な感じ。

「美しき青きドナウ」でバレーを、ラストは「ラデツキー行進曲」を学生たちも一緒に手拍子で参加する我が家の「ニューイヤーコンサート2023年」となりました。

謹賀新年 2023年が始まる

明けましておめでとうございます。

我が家で見る初日の出。
穏やかな陽射しに願いを込める。

今年1年間の家族の健康、戦争の終結を祈り、お屠蘇いただく。

2005年3月1日に始めたブログ” KOH’s VIEW”。
最初の記事は、KOH’s VIEW(2005/3/1)
今年で18年目を迎える。
途中、途切れ途切れの時期もあったが、昨年7月より毎日アップ。
2023 VIEW( = 視界・景色・観察・考察・意見・計画)を継続していこう。

本年もよろしくお願いします。

2022年、私の「今年の漢字」は「建」

今年、築30年を迎えた自宅(ドーモ・キニャーナ)。10月には30周年記念の集い
建築は象設計集団に設計を依頼し、5年をかけて1992年に完成。ゲストをお招きし、毎月約50名が集った但馬コネクションの8年間。多くの友人に泥出しを助けてもらった2004年台風23号の水害。ともかく、楽しい時も苦しい時も家族、友人に囲まれ、たくさんの人が集まることができた30年が無事に過ぎる。それらを可能にしてくれたドーモ・キニャーナにも感謝しなければならない。

8月に完成したシェアハウス「江原_101」。芸術文化観光専門職大学(CAT)の学生たちが住む。近所の古い民家を大改築。共有スペースをたっぷりとり、学生仲間や地域住民とも交流できる空間(土間)も作る。

建てることもあれば解体撤去もある。8月、近所の築50年以上経った3階建てのビル(元・呉服店)を撤去。巨大な四角い建築物だったので、昔の街並みが少し蘇った気がする。

ガレージの増築工事は9月に完成。

最後は自宅(ドーモ・キニャーナ)の改築工事。現在も続く。
古いものを大切にし、新しい価値を創造する。周囲の環境にも配慮する、そんな建築にしたいと思った2022年でした。

忘れてはいけない、もう一つの「建」。
今年は、孫のKくんとも、たくさんの時間を過ごす。サイクリング、ライトトラップ(昆虫採集)、ピアノ、ウォーキング、いろんなことができました。これが一番の嬉しいことかな。次はドーモ・キニャーナの40年をKくんと迎えることが目標だ。

今年の餅つきは学生たちと

「今年は楽しよう」などと思ったわけではないけど。
シャアハウス「江原_101」のCAT学生たちと餅つき。
群馬、山梨、沖縄出身の学生たち。
それぞれの故郷には、それぞれのお餅つきがある。せっかく豊岡で学び住んでいるので、地元のお餅つきを経験してもらいたい。

途中から近所のHさん親子も合流して、搗あがったばかりのアツアツを丸めて丸餅に。

二臼目は、搗たてのお餅をちぎってその場で食べる。東北・関東では恒例のようだが、関西(少なくとも我が家)では、こんな食べ方をしないが、妻は山形出身なので、すっかりと我が家の餅つきの定番となっている。これがなんとも言えず美味しいのである。

ちぎったお餅をポンポンとそれぞれの具(?)の中に放り込むとみんな奪うように手をだす。これがまたなんとも楽しく、美味しさを増幅してくれる。

木のお皿に取り揃えると、まるでケーキ。

最後は善哉。
美味しいお餅がつけました。
いよいよ明日は大晦日。

『90歳の人間力』 外山滋比古・著

己を知るは超人 敵を知るは達人 
凡人はなにもわからず戦って敗れる (p29)

田舎の学問より京の昼寝 (p32)

われわれ日本人は、見た目を大事にする
中身はわからなくても 見た目がきれいなら信用する(p96)

『90歳の人間力』 外山滋比古・著

タイトルの「90」に惹かれて、この本を購入。

今年、私は「95歳まで生きる」と決意した。

昨年、ある建築家の対談で「私は95歳まで生きる」との発言を聴いたのがきっかけ。自分に置き換えて計算してみると、ドーモ・キニャーナ(自宅)に住んで29 年(2021年時点で)。95歳までにあと29年ある。つまり29年間という時間をもう1回過ごすことができる、ということ。決意の動機は至って単純明快。ただ、それだけである。

祖父が96歳で、母が98歳で他界したので、90歳を超える姿は見てきた。しかし、時代も環境も習慣も異なる。90歳ってどんなのだろう?と、この本を読んでみた。

外山滋比古氏は、2020年に96歳で逝去。ベストセラー『思考の整理学』の著者。34話のエッセイが掲載されている。

晩年になって到達した卓見の数々であるが、少々注釈をつけないといけないご意見もある。

「敵を知る」ことは不可能に近い、己を知るのはもっと難しい、との見解。もしも知れば、戦争なんて起きない。なんか逆説の説得力。

「京の昼寝」の真意は、忙しい人ならハガキは5分もあれば充分。都の学者は何かと忙しいので手早くさっさと仕事を仕上げるので思いがけないヒマができる。

「見た目を大事」は、安売りの黒ずんだバナナ、実は一番美味い。見た目で人を判断する。選挙では見た目のパッとしない候補者は苦戦する。日本料理は盛り付け、椀や皿にこだわる。外観と中身は必ずしも一致しない、と言っているわけだが、少々強引な見解とも感じる。

90歳の達観に触れた感はあります。

津居山ガニ 三昧の夜

なんと贅沢な夜。

20年以上続く、「若手」経営者仲間(Toyooka Business Association 略してTBA)の懇親会。さすがに現在は「若手」はつかない。(^ ^;; 

毎月の積立もコロナでご無沙汰して結構な額に。というわけで、久しぶりに全員揃っての食事会となった。話は会社やプライベートの近況報告やゴルフの話題。

あまりにも立派な(ゴージャスな)松葉ガニ。
話の記録よりもこちらの紹介をしたくなるぐらい美味しい津居山ガニだ。

日本一と言っても過言でない「津居山ガニ」。
青いタグがそれを証明している。
生の足の先っぽをグッと引っ張ると身が殻からスルッと取れ、そのまま鍋にサッと漬けてシャブシャブで食べる。ほぐれた身を口に入れて、キュッと引っ張ると口の中で蕩ける。

こちらは焼きガニ用。
シャブシャブとはまた違った、ホロホロっとした身が香ばしい。

アップも載せておきます。(思わせぶりで m(._.)m)

焼き上がった甲羅みそ、最高の珍味だ。
う〜ん、この味覚、食感はなんと表現したら良いのだろう?
口に含んだ時、それを幸せの瞬間、と呼びたい。(笑)

「Farm House のの花」 (豊岡市気比2373番地)

雪降れば、シュウメイギク

雪のあと。

11月28日のブログに「いつまで咲くの?シュウメイギク」とアップ。その後12月に入っても蕾から白い花を開花させていた。が、雪が降りとうとう花は全て完了となったようだ。

垣根にもたれかかるように倒れてしまったシュウメイギク。
来年の春にまた会いましょう、と言っても、その名の通り、秋に明らかになる花(菊)が秋明菊なのです。秋まで待とう。

柴田花音 チェロリサイタル〜養父市立ビバホール

昨年の第14回ビバホールチェロコンクール第1位の柴田花音さんの凱旋コンサート。

チェロコンクールは行政とボランティアスタッフで運営している市民手づくりのコンクール。我が家も2000年〜2012年(コンクールは2年毎)に出場者のホームステイをお引き受けしてた関係で、毎回招待券が届く。

招待券があるので行ったと言うのが正直なところですが、柴田花音さんの素晴らしい演奏に完全にノックアウトされる。太く逞しい音色、情感たっぷりな響。若手(22歳)のチェリストとして溌剌とした演奏が心に迫ってきました。ドキドキしてくる圧倒的なコンサートでした。

10月、やぶ市民交流広場ホールでの宮田大さん(第6回2004年第1位)のチェロ・リサイタルに引き続きのチェロコンサート。チェロは大好きな楽器、昔からレコードやCDでパブロ・カザルスやジャクリーヌ・デュ・プレ、ヨーヨー・マ、ミッシャ・マイスキーなど、チェロのアルバムは結構持っている。

コンクールでのホームステイを引き受けた第4回(2000年)は、ドイツから参加のベンヤミン(B.S.Grutter)が第1位で現在はドイツのオーケストラで活躍、第5回(2002 年)は、ウィーンから参加のステファン(S.Gartmayer)は第2位で、現在はウィーンフィルで活躍している。

二人とは、現在も連絡を取り合う友人。2018年にウィーン訪問でステファンと会い、「私にとって特別なウィーンの1日」(2018/10/02ブログ)となりました。