第9回 おんぷの祭典、盛況裡に終了

中澤宗幸 音楽祭プロデューサー

9回目を迎えた「おんぷの祭典」も、本日のキッズコンサートとファイナルコンサートで、無事終えることができました。

私は午前は「但馬クリーン大作戦」で地区の清掃活動があったので、実行委員集合時間には遅れて参加。会場に到着した時がちょうどキッズコンサートの終了時間。会場から子どもたちやそのご両親など、ドッと退場して来られるのと遭遇。始めた時は、何人来ていただけるのか、などと心配していたのを思い出し、感無量。

演奏会終了後、(恒例の?)演奏者、実行委員、ボランティア全員集合で記念写真。

コンサートが無事終わってホッとした気持ちと、開催期間中に温め合った親交、みんなの心が一つになる最高の瞬間。(みんな素晴らしい笑顔ですね)

さてさて、来年は10回目のアニバーサリー。
どんな企画しようかと、みんなと相談しながら、今からドキドキしてきます。

今年もやるよ、劇団「遊学生」

昨年9月に「立光寺」(豊岡市日高町江原)で演劇公演『地獄変』を行なった東大生、慶大生の劇団「遊学生」がやってきた。今年も9月10日、11日の2日間で同じ「立光寺」で公演を行う予定。

今回の訪問は、今年の現役生たちが会場となるお寺さんや江原区長さんにご挨拶するのが目的。夕方には昨年のOBたちも加わって我が家で夕食パーティとなった。

東京から総勢9名。シェアハウス「江原_101」に住むCAT学生たちも合流。演劇や共通の話題など学生同士で会話が盛り上がる。劇団「遊学生」と江原101の学生とでコラボしよう、などの話も出たようだ。

「遊学生」江原公演の後に豊岡演劇祭が始まる。今年も ”熱い9月” になりそうだ。

「すぐそこに演劇があるまち」(豊岡市ガイドブック)

豊岡市のガイドブック「すぐそこに演劇があるまち」が面白い。

表紙からしてグッと惹き付けられる。今春、演劇のまちづくりを標榜する豊岡市が現在取り組んでいる活動や施設を紹介する冊子。市民の理解を得るのはもちろんのこと、Uターンや移住を検討している人たちへのアピールを狙っている。

「城崎国際アートセンター」(KIAC)「芸術文化観光専門職大学」(CAT)「江原河畔劇場」などの演劇関連施設と共に、CAT学生たちが生活するシェアハウス「江原_101」も紹介していただきました。

衝撃の表紙なので、やはり表と裏を開いてご紹介したい。

昨年9月、豊岡演劇祭公演『最後の芸者たち』(ハイドロブラスト/太田信吾・竹中香子)。私もKIACで観劇しましたが、最も印象に残った演目の一つ。太田信吾さん「芸者文化の未来を探る」、竹中香子さん『身体を「記録媒体」として活用する』のメッセージ。すっかりファンになってしまいました。

さてさて本題(?)のシェアハウス。
昨年8月にオープンしたCAT学生のシェアハウス「江原_101」(豊岡市日高町江原101)を紹介していただきました。

近所にあった空き家を改修。それぞれの個室、2階部分を吹き抜けにしたスタジオ、みんなで集まって料理をしたり談笑できるキッチンスペースを完備。

相手希望により購入した空き家、一緒に住もうとしている学生5人組、改修設計できる建築家との偶然の出会いとタイミングで実現しました。

共有部分は学生たちの憩いの場であり稽古場。今後は、住んでいる学生が中心になって地域の人や学生たちを招いてイベントも企画する予定。今年の豊岡演劇祭でのフリンジや演劇ファンの人たちの交流できる場としても提供できればと考えています。

すでに、但馬コネクションをこのスタジオを利用して開催しています。

学生たちが卒業後も自由に戻って来られる場所となるのが一番の楽しみです。
どうぞ、一度立ち寄ってみてください。

Welcome back! Ludwig and Michael

ルードヴィッヒ・ミュラー(Ludwig Muller)さん。

ウィーン室内管弦楽団、カダケス管弦楽団のコンサートマスターを務める。ソリスト、芸術監督、指揮者として、ウィーン学友協会、ザルツブルグのモーツァルテウム及び海外公演などの演奏会シリーズを務めている。

ミュラーさんは、コロナ禍で渡航ができず、4年ぶりにおんぷの祭典に参加。前回来られた時は、娘さんも同行する家族思いのミュラーさん。

マイケル・ウィリアムズ(Michael Williams)さん。

オーストラリアでディプロマ取得後、ヨーロッパで学ぶ。オーストラリア室内管弦楽団の主席チェリストとして世界各地を巡る。1995年ウィーン室内管弦楽団のソロ・チェリストに就任。

マイケルとは何度か居酒屋で食事をしたり、我が家で抹茶を一服差し上げた時に、突然「バッハを弾きたい」とチェロを取り出し、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を聴かせていただいたこともあった。

2014年のおんぷの祭典第1回目に出会って9年になる。毎回、親しく会話できるそんな関係がとても嬉しい。もっともっと音楽の話も聞きたいが、食べる話が多い。(^_^;;

2018年に私がウィーンを訪れた時には、ルードヴィッヒとマイケルのそれぞれの家族と出会う。ハイリゲンシュタットのホイリゲ(新酒のワインを提供するワイン酒場)で、一家総出で食事をご馳走になったこともある。

音楽祭もプライベートも、親しいお付き合いに感謝。

アンサンブル・ウィーン東京 at 稽古堂

アンサンブル・ウィーン東京の演奏会、(稽古堂イブニングコンサート)

ルードヴィッヒ・ミュラー(ヴァイオリン)、中澤きみ子(ヴァイオリン)、坂口昴平(ヴィオラ)、マイケル・ウィリアムズ(チェロ)。

ウィーン・東京は第1回より不動のメンバーで参加し、祭典を代表するカルテット。

今回の演奏曲目
感傷的なワルツ(チャイコフスキー)
テルツェット Op.74 B.148(ドヴォルザーク)
弦楽四重奏曲第76番 ニ短調 『五度』(ハイドン)

5月31日は中澤きみ子さんの誕生日。プログラムの演奏曲の終了後、ピアノの碓井俊樹さんが演奏者の後ろ側にそっと登場し、Happy Birthdayを演奏。会場みんなの大合唱できみ子さんのお祝いをしました。きみ子さん「いい年になりました」とご挨拶。数々の演奏会、多くの演奏家との共演を経て、人生経験豊かな深みのある演奏は、聴衆の心に響く。まだまだお元気で若々しいきみ子さん。おんぷの祭典はこれからも続きます。毎回演奏を楽しみにしています。

第9回 おんぷの祭典、始まる

今年で9回目を迎えた「おんぷの祭典」(正式名称:子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭)が始まりました。

2013年に中澤宗幸さんと出会う。代々木にある(株)日本ヴァイオリンの工房にノーアポで飛び込む。運良く、北京から帰国したてのご本人にお会いすることができました。音楽談義はあっという間に2時間以上に及び、宗幸さんの音楽に対するご経験、弦楽器の修復・チューニングを通じて世界の一流演奏家と接した時のお話など、興味深いお話ばかり。

「これからの時代は一流の音楽家こそ街へ出て音楽を奏で、街角に音楽流れ、市民が親しむ」この宗幸さんの一言に心が揺れました。そして、但馬コネクションにゲストとしてお迎えし、中澤宗幸さんのお話を但馬の仲間と一緒に聴いたところから、トントンと事が進み、1年も経たずに第1回目の「おんぷの祭典」が始まりました。中澤さんの音楽に対する思いとそれに共感する熱き仲間の思いが響き合った。

コロナ禍で3年間の縮小版コンサートを余儀なくされたが、4年ぶりに客席をフルに並べ、稽古堂イブニングコンサートが開催できました。開演前の画像なので、空席が見えますが、本番が始まるともちろん満席。9年間で「おんぷの祭典」を楽しみにしていてくださる市民の方が増えてきたことを実感。

これから6日間、豊岡のあちこちで音楽が流れる。

猿!?

外出先で、スマホに息子からメッセージで写真が届く。
チェックしたら「猿?」。
息子家族はどこに出かけているんだろう?
(これは日曜日の出来事)

なんと我が家のジュンベリーの木ではないか!
豊作のジュンベリーの実を食べに来た?
ヒトとサルの奪い合いが勃発したのかも。

我が家で猿を見るのは、もちろん初めて。
普段、堤防の広場で草を食べる鹿はたびたび見るが、猿はない。
記念(?)すべき記録してアップしておこう。

【余談】フサフサの綺麗な毛のお猿さん。よく見ると意外と可愛い。

収穫の時が来た

先月アップした記事「梅梅梅」から1ヶ月。
熟したのを待って(本当に熟しているのだろうか?)収穫の時が来た。

地面から手の届くところの梅の実収穫。
高いところの梅の実は、まだこの倍以上ある。
我が家にはハシゴがない。今後必要になりそうだ。

こちらは「まだ5月だよ、ジュンベリー」のジュンベリー(ザイフリボク)。
十分熟した実ともう少しの実とが混ざり合っているので、収穫するのに一手間がいる。

ジュンベリーはジャムにする。
水で洗うためにボールに入れる。
オッと、周りに反射して美しい。

ついでに、畑のレタスも収穫。
こちらはサラダにして速攻でいただく。

収穫の日でした。

母の3回忌

母・美智子(享年98才)の3回忌の法事を行なう。

自宅の仏壇で、和尚さんに唱和しながらお経を唱えたのち、江原のお墓に行きお花と線香を供える。私が知る祖父母、父母みんながここに眠る。さらに、私にとり幻の叔父二人。父の戦死した弟2人が眠る。1945年太平洋戦争の敗戦直前に東南アジアで死亡。それを思うだけで胸が痛む。遺骨は戻っては来なかったけど、父と一緒に眠る。お墓参りをすると、その当時の祖父母の心中を推し量り、戦争を身近に感じる。

お墓参りの後は、菩提寺の三昧院で先祖代々への供養。普段ほとんど訪ねることはないぶん、久しぶりにお参りすると本堂の佇まいに身が引き締まる。落ち着いた気持ちの良い気分になる。

これまでにも、三昧院にお参り時に、何度か拝見したことのある写真。実は、私の祖母・操子(右から2番目)は、この三昧院が実家。その左横が妹(富美代)で、教育者・東井義雄さんの妻となる。中央後ろに立つ男性が若き頃の東井義雄さん(と思う)。東井義雄さんとは親戚関係になるが、生前あまりお会いすることができなかったのが悔やまれる。

古い写真なので、何年に撮影されたものか明確でない。(持ち主もわからない)。おそらく戦前か戦後間もない頃で、場所は三昧院の前の道ではないかと思います。現在は、円山川の防水堤(コンクリートの壁面)になっているが、当時は桜並木だったそうだ。電柱の向こうあたりに日高町役場(現・江原河畔劇場)の建物がある。
(年月、場所は私の憶測。)どなたか分かる方、正誤のほど、連絡をいただければありがたい。

『価値循環が日本を動かす』デトロイ トトーマツ グループ

では、人口減の中でも市場の機会になり得る「増える」あるいは「掘り起こせる」要素とは何だろうか。本書で注目するのは「グローバル成長との連動」「リアル空間の活用・再発見」「仮想空間の拡大」「時間の蓄積が生み出す資産」という「4つの機会だ。
価値循環が日本を動かす』 デトロイト トーマツ グループ
(第2章 「価値循環がもたらす成長のダイナミズム」より (p50)

副題は「人口減少を乗り越える新成長戦略」。確かに日本の「失われた30年」と言われている低成長の原因の本質は、人口増=経済成長の成功体験を払拭する、新たな成長戦略が見えてこないことにあると考えます。

「グローバル」については、世界全体は人口増加中。経済成長している国もある。それらとリンクさせる。単なる輸出だけでなく、投資や人材を受け入れる、インバウンド増など。

「リアル空間」については、人口減は国土利用の空間が増大する可能性がある。森林・海の資源を活かす。

「仮想空間」については、デジタル技術を使って仮想空間内での経済活動が活発になったり、リアルと仮想空間の双方向でビジネスを展開していく。

「時間の蓄積」については、日本の歴史、文化、技術、伝統や知恵という資産を活かす。知的財産、社会資本、教育、アニメなど。

これらの「機会」を「ヒト・モノ・カネ・データ」の4つのリソースを掛け合わせて、新たな需要を生み出し、成長していくシナリオを描かなくてはならない。

本書の後半の「観光データ・マーケティング」の項目では、城崎温泉が紹介されている。数十件の旅館が宿泊予約客の予約日程、人数、金額、居住地などの情報を共有し、地域全体で活用する取り組み。

私は「グローバル」と「時間の蓄積」に注目して、会社経営や地域活性化を実現していきたいと考えます。