「山陰海岸ジオパーク」をもっと知ろう〜神戸新聞連載記事より

2018/07/21神戸新聞「但馬のギモン」欄

神戸新聞が「山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク」の関連記事を連載している。

ジオパークとは、地球科学的な価値を持つ大地を保全する目的でユネスコ(国連教育科学文化機関)が認定する。

「山陰海岸ジオパーク」、鳥取県、兵庫県、京都府の3府県にまたが理、東西120kmの広大なエリア。

山陰海岸ジオパークのテーマは、「日本海の形成」。
約2500万年前に始まったアジア大陸から分離し日本列島、日本海が誕生する。その過程が判る地質、地層、岩石が豊富に存在する。

2018/07/28神戸新聞「但馬のギモン」欄

神戸経済同友会で「ジオパーク視察」を行う
神戸新聞の記者さんも同行しました。

新温泉町三尾「但馬御火浦」。地下のマグマの噴出、柱状節理、侵食、幾層もの安山岩。「獅子の口」「下荒洞門」など。

ジオパークは「地形とそこに生きてきた人の営み」も含む。
地域の営み、祭り、郷土食、街並み、文化など。

鳥取県は、鳥取砂丘、浦富海岸。京都府は、琴引浜、小天橋など。

2018/08/08神戸新聞「わかる!ナットク」欄

「世界ジオパーク」は、4年に1度の再認定審査がある。
昨年8月の事前審査に当たる「日本ジオパーク」再認定審査結果は「条件付き再認定」。まさにイエローカードが出ました。

評価されたのは、住民らの活発な活動、景観を生かしたアウトドア活動が盛んなこと。

課題は、「ジオパーク全体の連携を欠く」「地域としてどう生かしたいのかの対話不足」「3府県をまたぐ運営組織の体制改善」

2018/08/09神戸新聞「但馬」欄

「世界ジオパーク」の再認定審査が開始される。
スペイン、中国の地質学者らが来日。8/6〜9の4日間。

「山陰ジオパーク館」(新温泉町)、玄武洞(豊岡市)、余部橋梁の展望施設(香美町)などを訪問。

2018/08/09神戸新聞「但馬」欄

言葉自体は浸透しつつあるが、目的や理念が十分に理解されていない。

「地形の成り立ちを知ると、正確かもわからない伝承や史跡が無秩序に並ぶ理由と、パズルみたいにくっつく瞬間がある。それが面白くて」(あまるべ振興会・山本和夫会長)との記事がある。私もまったく同感である。

2018/08/10神戸新聞「但馬」欄

「海の家メリ」(豊岡市竹野町)が運営するジオカヌーが人気。透き通った海をカヌーで洞門巡りをする。私は川カヌー派ですが、カヌーからの目線で観る風景はまた格別なのは間違いない。

NPO法人「かんなべ自然学校」(豊岡市日高町)が開催するのは「溶岩流ウォーク」や「神鍋高原キャンプ」。火山でできた神鍋高原の自然をトコトン楽しむ企画は大人気。主宰するのは前田敦司さん。但馬コネクションにも登場していただいた。

「激動の日本列島誕生の物語」を知ると、その奇跡から生まれた山陰海岸の自然が愛おしくなる。

ジオパークって、そういう視点で捉えてみてはどうでしょうか。
「急がば回れ」。

今冬に発表される予定の「世界ジオパーク」再認定審査の結果に注目だ。

豊岡の広場が気持ちいい〜トワイライトJazz

「豊岡柳まつり」花火大会を待つ夕暮れ時。
市役所前では「豊岡トワイライト・ジャズ」。

もう「恒例」と言ってもいい、夏の夕暮れの気持ちいいひととき。

稽古堂(旧・市役所建物)をバックに芝生の広場で思い思いに楽しみむライブ。こんな光景が、豊岡に出現したんだね、としみじみ。

「高原かな with 中嶋由紀トリオ」の演奏。
ピアノの中嶋由紀ちゃんは、地元・豊岡のピアニスト。
クラシックからジャズまで、ボーカルもやってしまうスーパーな存在。

ボーカルの高原かなさんは東京から、ベース光岡尚紀さん、ドラム岩高淳さんは関西で活躍するミュージシャン。

陽が落ちて、盛り上がるジャズ・ライブ。

稽古堂前の建物は「兵庫縣農工銀行豊岡支店」として1934年(昭和9年)に建てられた。近代化遺産として登録されている。現在は、「オーベルジュ豊岡1925」としてホテル、結構式場、レストランなどに利用されている。

豊岡市民の「広場」としての気持ちのいい場所。
ジャズやクラシックの生演奏が聴けたり、演劇やパフォーマンスが登場したり、通りがかった市民がぶらっと楽しんでいる。
そんな光景がもっともっと日常的になればいいですね。

ライブが終わり、帰宅途中に観る花火。

市街地でジャズを楽しみ、郊外でカエルの大合唱。

なんとも贅沢な「私的楽しみ方の夏祭り」でした。

ひこうき雲〜♫ゆらゆらかげろうか

台風が去ったからでもないだろうし、
火星が接近しているからでもないだろうし。

夕焼け空が「ひこうき雲」で賑やかだ。

豊岡市上空は、関空着陸前の国際便飛行ルートなんですよね。

ちょっと秋っぽい雲に見えるのは、
猛暑の終わりを期待する願望からか。

大岡山に日が落ちる。

幼なじみの友人ライブに行ってみた

バンド「ユク&うかれ音楽」

友人から「ライブやるから来て〜」との連絡が入る。昔からギターをやっていて時々バンドを組んで演奏していることは知っていたが、実際にちゃんと聴くのは初めてだ。

チラシには、「ラグタイムあり、スタンダード・ジャズあり、ハードロックあり、流行歌あり。何が出てくるかはその時のお楽しみ!!!」とある。

東京と大阪時代の友人たちと組んだバンド。みんな思い思いの格好で楽しんでやってそうなところがいい。

左利きギタリストの友人K

友人はサウスポー。「ポールみたいだね」と言うと彼はきっと怒る。やはり「ジミヘンだね」と言わなければ。彼はハードロッカーなのだ。

幼稚園に行く頃からの幼なじみ。小中高と同じ学校に通い、クラスも何回も一緒。左利きで小さい時からマンガと絵が大得意。もちろん大学は東京のM美大。アフロヘアっぽいのは子供の時から変わらない。いつからギターやり出したのか知らないが、彼の生き方はアーティストだ。

お互いに学生時代は東京で過ごし、ドラマチックな人生の出会いもあり、悲しい経験もあり。こうして今夜、彼の演奏を聴いてるといろんなことが浮かんでくる。ロックやってる彼の姿に刺激を受けつつ、なんか嬉しくなってきた。

夕暮れに救われる〜豊岡は38.9℃

豊岡の最高気温38.9℃、本日の全国一。
日中は、肌を刺すような熱射。

夕暮れどきを待ってウォーキングに出かける。
川風に吹かれて少し涼しさを取り戻している。

大岡山に陽が落ちる。
透き通るような山々の稜線が美しい。
猛暑続きのせいか、夕暮れの空気感が違う。

酷暑の中の幸せな一瞬です。

大雨後の河川ゴミ

先週の大雨は、西日本各地で死者200名を超える甚大な被害がでた。梅雨の大雨で今回のように増水した記憶は確かにない。「100年に一度」「50年であるかないか」などと表現するが、ここ数年で何度も発生しているので、災害への認識を変えることの方が大切のようだ。

いつものウォーキングコースは、平常の水位に戻っているが、増水で流れてきたゴミが木にひっかかる。いつも畑で作業している人の姿が見えない。

「港町」想田和宏監督と平田オリザさんトーク at 豊劇

「港町」チラシ

トヨ劇(豊岡劇場)で「港町」(監督・想田和弘)を鑑賞。

チラシには「ドキュメンタリー映画の臨界点」「観察映画」などの言葉が並ぶ。私にとって「観察映画ってなに?」から始まった。

想田監督曰く、
「台本なし、音楽なし、事前の打ち合わせなし。ただ、目の前のコトを「描写する」。良い、悪いは観客に委ねる。」
「ドキュメンタリーは見たまま、ではなく編集作業を行い、映画として完成させていく。」

牛窓(岡山県)の漁港を舞台に、網漁、市場のセリ、鮮魚店が捌き、町の人たちが魚を買う。その漁師の近所の人たち(老人)の人間模様が淡々と描かれている。

左より平田オリザ氏、想田和弘監督、石橋トヨ劇代表。

上映後、想田和宏監督、豊劇の石橋オーナー、劇作家の平田オリザさんの3人によるトークショーが行われた。

想田監督は、2012年に「演劇1・2」を制作。平田オリザさんを300時間を超えてとり続けた映画らしい。その撮影時のエピソードを交えながらトークが進む。
想田監督から「平田オリザさんの現代口語演劇は、観察映画と似ている。」「構図を描く。描写する。良い、悪いの判断をしない。」などの発言がある。

平田オリザさんから興味深い発言が次から次に飛び出す。

・ 豊岡市の江原に引っ越す。(平田オリザさんと劇団「青年団」)
・ 豊岡で世界的な演劇祭を目指す。
・ 人口比較 カンヌ7万人、アビニヨン9万人、豊岡は8万人。
・ 神鍋高原には民宿がいっぱいあり、宿泊と演劇稽古、上演が可能。
・ 2021年に豊岡に県立大学を開学。観光と芸術。
・ 日本で初めての国公立の「演劇学部」ができる。
・ 豊岡市にとって「演劇」を「温泉」「カバン」「農業」に次ぐ第4の産業に育てる。
・ 「革命は輸出される」〜先端の取り組みは、周囲に影響を与える。

私の住む豊岡市が、江原がどう変わっていくのか、楽しみだ。

Super Science High School〜地元企業を知る

Super Science High School(SSH)プロジェクトで豊岡高校1年生達が10名、会社にやってきました。SSHは、文科省が高校を指定し、将来の国際的科学技術人材を育成する事業。

SSHは高校生が地元企業を訪ね、実際の仕事や経営者の話を直に聴き、学ぶプロジェクトです。20のグループに別れて地元企業を訪問する。

高校を卒業すると一旦故郷を離れ、大学に進学することがほとんどだが、故郷にもこんな企業があるんだよと、その後の進路の参考にしてもらおうという試みでもある。

故郷には、世界を相手にビジネスを展開している企業、誇るべき独自技術を持った会社、その分野では全国一の企業など、高校生達は大いに参考になる。

工場では各工程責任者が、本社では営業が中心になって、ハンガーを生産して顧客に届けるプロセスを説明する。その苦労やうまくいったときの喜びなど伝える。

私が伝えたメッセージは、次の3つ。

・地方であることは、ハンディキャップ(handicap)ではない、アドバンテージ(adovantage)だ。

・Serendipity(セレンディピティ=偶然やってくる幸運と出会う能力)
-行動する -気づく -受けとめる

・大きなT字人間になろう。広く(横線=global)活動するには、深く自分(縦線=local)を知り、愛すること

経験の少ない高校1年生には、ピンとこないかもしれないが、いつか自分の進路や人生を考える時の参考にしてもらいたい。印象付けるために、あえて英語の単語を添えながらお話をしました。

しっかり学び、大いに悩み、いろいろと挑戦し、そして人生のやりがいを見つけ、できれば豊岡に帰って、自己実現を果たして欲しい。

梅雨の大雨〜台風23号後の備えは?

日高町日置。左側木の陰で隠れているあたりに豊岡市商工会館がある。

今回の梅雨前線による大雨は、九州から北海道まで全国各地で災害を起こしながら続いている。

7月7日朝8時ごろの自宅、会社の周辺の増水状況を記録しておこう。

自宅裏の円山川。一昨日の裏山画像の続き(左側)下流を向くとこうなる。
濁流が左側の堤防に当たって右へ流れる。

豊岡に大被害をもたらした2004年10月の台風23号の時は、濁流がぶち当たっている黒い線(コンクリートの堤防)を越すか越さないかギリギリのところであった。

江原の荒神社裏側の円山川。

自宅から500mほど上流部。

中央の山が自宅から見える裏山。向こう岸(右岸)は、山が続き、天然の堤防となっている。左側のこんもりとした林の中に江原区の墓地がある。

見たとおり、川の流れの妨げになっているのがわかる。墓地移転後は、この出っ張りを削って川幅を広げようとの計画があったが、現在はどのようになっているのだろうか。(遅々とし堤防工事は進まない)

江原の荒神社から上流を見る。

同じ地点から、さらに上流部を眺める。

左向こうから手前に流れて来るのが円山川。中央白い建物の少し右側から流れて来るのが稲葉川。ここが、二つの川の合流地点。

画像右側の堤防を超えてしまうと宵田地区、江原地区の一部民家に大きな浸水被害がでる。現在、この部分に堤防の延長工事が進行中である。
(早く完成して欲しいと切望する)

日高町岩中地区。

弊社、岩中工場の裏側の稲葉川の状況。

台風23号の大被害(工場が3mの浸水で全滅。操業3ヶ月停止。ハンガー12万本が水没)後、堤防の嵩上げが行われ、安心感は増しました。
ピーク時でも画像で見る石ブロックの上部まで。

日高町赤崎橋の右岸からの眺め

工場は、白い建物のやや左側の山の麓にある。

進美寺トンネルを抜けて(左岸の道路は冠水して通行止め)赤崎地区へ。赤崎橋右岸側から下流を眺める。

台風23号災害後の激甚地区復興工事の一環としていち早く完成させた堤防の嵩上げ工事。有効に機能していることがわかる。ただ、依然として左岸側(白い建物ある周辺)は、内水の増水という課題を抱えている。

円山川はここから右岸の山、左岸の溶岩が固まってできた崖にぶち当たりながら、蛇行が始まる。

考えてみると、地球の火山活動や地殻変動が創り出した地形。
自然の豊かな恵と脅威は、裏腹なんだと。

「感謝」と「危険への備え」を忘れないことが大切だ、と言うことですね。

神戸新聞但馬懇話会に出席

政治評論家の有馬晴海氏。

地元地方紙「神戸新聞但馬懇話会&第3回総会」に出席する。

この懇話会は、但馬地域の政治、経済、文化などの各分野トップのメンバーが集まり、定期的に講演会を開催し、学ぶという活動をしている。

私は今年に入り、興味のあるゲストには積極的に参加している。
特に、興味深かったのは、

4月:若宮正子氏(82才でシニア向けアプリ開発)
5月:Ruth Marie Jarman 氏(ジャーマン・インターナショナル代表)

今回のゲストは、政治評論家の有馬晴海氏。

昭和22年生まれの初任給は約2〜3万円。その後、10年で約14万円に。
40年以上経った今は、約20万円で伸びは止まっている。と、日本の経済の停滞から解説が始まる。

アベノミクスも、第1の金融緩和、第2 財政出動は実行されているが、肝心の第3の成長戦略が描けていない。(限界が来ている)

政権交代の可能性、安倍首相の続投の可能性、など現在の政治情勢の解説。
永田町に入り込んでいる人ならではの現場の皮膚感覚で語られるので迫力、説得力がある。

内容は、私自身がほぼ普段感じている内容と一致しているので、新たな情報はないが「裏付けられた」との感想である。