南砺市(富山県)と豊岡市は共通点がたくさん

田中幹夫 南砺市市長(右側)

南砺市の田中市長を豊岡でお迎えする。

私にとって今年最大(まだ1ヶ月残っているけど確定している)の出来事は、4月に演出家・鈴木忠志さんとお会いできた事。40年余り前、早稲田小劇場の大ファンであった私にとって、鈴木忠志さんは憧れの的。まさか、豊岡でお会いできるとは思っていませんでした

(話せば長くなるので途中省略)9月には、鈴木忠志率いる「劇団SCOTサマーシーズン公演」観劇のため利賀村(富山県南砺市)へ行く。利賀村では、南砺市の田中市長にお会いし、たいへんお世話になりました。

田中市長曰く、「南砺市と豊岡市にはたくさんの共通点がある」と。

演劇(利賀村と城崎国際アートセンター)、スキー場、ボート競技場、市町村合併(8町村合併と1市5町)、温泉、食文化(蕎麦や栃もち)などなど。

今年初めてお会いさせていただいたにも関わらず、気さくな方で楽しい会話が弾む。

世界遺産「五箇山」合掌造り集落

来年(2019年8月23日〜9月23日)には、日本/ロシア共同開催が決定した「第9回シアター・オリンピックス」が、この南砺市利賀村と黒部で行われる。

豊岡市に引っ越してくる予定の平田オリザさん率いる「青年団」の出演も決定している。ぜひ、来年は豊岡市の仲間と一緒に、利賀村を再訪したいと思っています。

演劇に、ボートに、食文化に、お互いに情報を交換しながら、このご縁を大切にしていきたい。

「豊岡鞄」KITTE(東京丸の内)にご挨拶

10月のドイツ旅行もあり、久しぶりの東京。
東京駅に着くなりに丸の内の「KITTE」へ一目散。
お目当ては、9月13日にオープンした「豊岡鞄」ショップへ。
遅ればせながらの見学とご挨拶に行きました。

KITTEの1階フロア、ちょうど東京駅レンガが窓から見える側にお店がある。とてもいい場所だ。

豊岡鞄のロゴがお店のエントランスを飾る。

ショルダーバッグ、リュック型など多数の壁一面に鞄が陳列されている。豊岡鞄メーカーを中心に11社の鞄が販売されている。

クリスマス商戦を意識してか、真紅な鞄シリーズが反対側のコーナーを飾る。

店員の方に「豊岡から来ました」とご挨拶しながら、お店の反響などをお聞きする。東京駅に近いので地方に帰る前なのか、「今買って帰りたい。」というお客様が結構多いとのこと。品揃えに力を入れなければとおっしゃっていました。

豊岡にも研修に行かれたこともあり、しっかりと豊岡鞄の良いところをアピールされていました。

「なぜ豊岡なのか?」「豊岡の特徴は?」「豊岡のどこが良いのか?」「何をアピールしたいのか?」まだまだ、改善余地があるような気がします。どんどん試行錯誤を重ねて行くことが大切ですね。

弊社も青山一丁目にハンガーのショールームを出店して11年目になります。お互いの好立地を生かしつつ、顧客のニーズを把握し、ブランドの認知度をどう高めるのか、一緒にチャレンジしていきましょう。

江原地区堤防工事は?

江原区長による墓地周辺の現況報告

2004年10月20日の台風23号により豊岡市は大水害に見舞われた。この江原地区(豊岡市日高町)も例外ではない。その後、激甚災害地区と認定され、円山川の堤防工事が現在も続けられている。

しかし、そこで大きな課題として江原地区の墓地が築堤予定の外側(川側)にあり、その移転完了しないと工事が出来ない現状を抱えている。

「勉強会」と称して江原区民に堤防工事と墓地移転に関する手続き(賛成反対含む)がどの程度進展しているのかの説明会が開催された。

冒頭、「これは江原区民をはじめ、市民およびその財産の安全・安心を守るための堤防工事を進展してもらうのが目的である。その過程として墓地移転の問題を解決しなければならない」とのご挨拶。墓地の移転に対する区民の選択肢、それに伴う一般補償、共同補償などの違い、新墓地候補の条件など、知りたい知識、現状がわかりよかった。堤防工事完成と墓地移転との関係が、ある程度理解できた。

「未来へ」〜コウノトリでつながる世界

コウノトリ市民研究所 上田尚志代表

野生復帰から13年経ち、現在145羽のコウノトリが野外に生息しています。成功の原動力の一つに「NPO法人 コウノトリ市民研究所」の存在があるのを記しておかねばならない。

野鳥、昆虫、植物、生き物全般の生態系調査をはじめ、子ども達を中心にビオトープづくりや自然観察などを行い、自然を身近に感じる活動されてきました。

現在、「豊岡市立コウノトリ文化館」の指定管理者として、また、毎月だい第2、第4日曜日には、自然観察会を定期的に開催する活動を展開中。

ドキュメンタリー映画「KOUNOTORI」の上映、および、その制作者ラン・レヴィ・ヤマモリ氏、出演者でもある中貝宗治豊岡市長、岡田有加さん(JICA職員)の3名によるトークも行われました。

岡田有加さんは、小学生たちが市長にアポをとり「市長さん、コウノトリのお米を学校の給食に使ってください」とお願いしたその人。この映画のコウノトリ野生復帰物語の中心人物であり、ナレーション(英語)を務めている。

「自然界の報道写真家」宮崎学 氏

「イマドキの野生動物〜写真と一緒に考える環境問題」と題する講演は宮崎学氏。もう20年以上のお付き合いをさせていただいている。「コウノトリ写真コンクール」の審査委員(現在、審査委員長)としても13年お世話になっている。

宮崎氏のお話は、何度お聴きしても奥が深い。現代の人間社会の危うさを「生き物」の写真と鋭い観察眼を通してグサリと指摘される。

今回の講演では「自然撹乱」というのがありました。
自然災害で地滑りが起きたり、人間の開発という名のもと自然を破壊していく。しかし、その「撹乱」が、動物たちに試練を与え、乗り越え、また新たな生態系が作られていく。「撹乱」=「破壊」ではない。

gakuさん(普段はそう呼ばせていただいています)の話を聴けば聴くほど「自然とどう接すれば良いのか」「自然って何だろう」と考えさせられる。「自然破壊」と見なされている行為も、ある生物にとっては「保護」となる。要は、「善」か「悪」からでは本当の姿は見えてこない。

そこで最後に、司会者の「会場からの質問は?」に手を挙げました。
「gakuさんにとって自然は?」の問いかけに、
「観察自然」(かんざつじねん)との答えをいただいた。
「あるがままに観察し生かせ」ということか。

鶴見茶屋〜深まる秋を感じながら

深まる秋を感じながら、ここはコウノトリ郷公園。

今日の目的は、「鶴見茶屋」でお茶を一服を頂くのを楽しみに。

むかしは、コウノトリはツルと呼ばれた。昭和初期には、出石の鶴山では鶴見客相手に茶店があったという。

お茶を点てているのは、県立豊岡総合高校茶道部の皆さん。
(春は県立豊岡高校。年2回の鶴見茶屋が開かれる)

この鶴見茶屋のきっかけは、コウノトリ郷公園で、ここを訪れたお客様が、コウノトリを眺めながら、一人、野点でお茶を一服されていたのを、コウノトリ文化館のスタッフが見かけ、お話をしたのが始まり。

その方は、羽箒の収集と調査研究されている下坂玉起さん。但馬コネクションのゲストにお迎えし、羽箒のお話をお聴きしました。

「コウノトリ饅頭」。
これが美味しいのだ!
知る人ぞ知る豊岡の隠れ名物の「鹿饅頭」の別注バージョン。

今年で4年目を迎える鶴見茶屋。
年々お客様が少しずつ増えているそうだ。

季節を感じながら、コウノトリ観ながら、饅頭をいただきながら、
素敵な一服の茶でした。

気持ちいい風が吹く〜「三原谷の川の風まつり」

豊岡市竹野町三原谷

三原渓谷に沿うように集落が点在する。
川の袂にたたずみ、風景を眺める。
吹く風が気持ちいい。

メイン会場である廃校となった「旧大森小学校」から上流2kmほど上流。
民家にあるピアノで演奏するために訪れたピアニストの碓井俊樹さん。

「土壁が綺麗ですね」「自然に囲まれた生活っていいだろうなあ」などと会話しながら風景をカメラにおさめる碓井さん。

近所の人たちが「ピアノの家」に集まってくる。
ピアノの小品曲を中心に演奏。

「ドイツの月」はと、ベートーヴェンの「月光」を、「フランスの月」はと、ドビュッシーの「月の光」を弾きながら演奏が進む。

聴いている人たちの、思い思いの姿勢と表情が面白い。

民家での演奏後、メイン会場に戻って記念のツーショット。

「おんぷの祭典」で豊岡市とご縁が生まれたピアニストの碓井俊樹さん。前にあるのはバイクのように見えますが、ピアノだと思って見てくださいね。(笑)

廃校となった旧・大森小学校の教室の窓からの風景が最高。

主催する村の知人、出演する石見銀山の神楽やピアノの演奏者、「学校ギャラリー」に出展するアーティストさんたち、偶然が重なり友人・知人がたくさん、この三原谷に集結する。

思い起こすと、お祭りが始まった10年ちょっと前から毎年来ている。
気持ちいい風に誘われて。

「とよおかまちバル」〜飲み歩き!って面白い

「とよおかまちバル」ってご存知ですか?
今年で6回目とあるので豊岡市に住むか職場がある方には出かけた人も多いのでは。

今年の参加店は32軒と、例年よりちょっと少ない感じがありますが、普段行ったことのない居酒屋やレストランも足を運ぶいい機会。(友人や来客時に「どこに行こうか」と悩むこと多いので)

チケットは前売3000円(5枚つづり)。

「バルの掟」が面白い。
同じ店で原則チケット1枚。
次のお客様に早めに席を譲る。
事前の席取り(予約)は慎むべし。
など。

いつも、つい長居をしてしまう私には、特にこの「掟」が新鮮だ。

初めて入るお店の「おでん」。バルがなかったら、おそらく入ることのないお店の料理が楽しい。

お店によっては長蛇の列。
これも「今、どこが話題の店か」のバロメータ。

「オーベルジュ豊岡1925」では、フルートとピアノの演奏を聴きながら。こんな風に市民が気軽に、食べながら、飲みながら、集える企画がもっとたくさんあるといいな、と思う。

市役所前の市民広場。
「まちバル」のお店の移動の合間にちょっと休憩。
何気なく、気楽に、聴ける歌と演奏。
後ろで「パパ〜、頑張って」と子供が応援。

いいじゃあないですか、この光景。

「豊岡市ワークイノベーション推進会議」が発足

中貝宗治豊岡市長よりのビデオメッセージで設立総会が始まる。
推進会議の目的は大きく二つ。

・ 女性の採用増加を通じ、豊岡市の人口減少対策に貢献すること。現在、高校卒業女子が他地域(京阪神など)の大学へ進学し、その後豊岡市へ戻ってくる割合は25%。100人転出して、25人戻らない。ちなみに男子は約50%弱。若い男女の不均衡を是正し、結婚、出産を奨励する。

・ 女性が働きやすく、働きがいのある企業(待遇、職場環境の改善など)を増やすことにより、女性採用を増やし、多様な人材活躍、生産性向上、ひいては企業価値を高める目的。

市長曰く「求められないところに、好んで行く女性(男性も)はいない」

参加企業は、現在16事業所(豊岡市役所も1事業所として参加)。

ワークショップ形式で、各企業の実態(課題)の洗い出し、目指すべき姿、そのために何をするのかを抽出。

就業時間(残業の有無)、勤務体系、キャリアプラン、男性優位の問題、男性の意識、女性支援制度など、様々な課題が出された。

共有、議論、検討、実施協力などを進め、確実に実現して行かなければならない。

そのためには、参加企業を増やし、民間と行政がより協力していくことが重要だ。

「第11回 永楽館歌舞伎」〜新たな歴史を重ねる

「今年も永楽館歌舞伎がやってきた」。

このフレーズって「昔、お祭りにサーカスやお化け屋敷がやってきた」みたいで、今私の気持ちがうまく表れていると思う。

片岡愛之助、中村壱太郎のコンビは第1回目からずっとこの永楽館歌舞伎に出演。と、言うよりもこのお二人の成長と人気上昇と共に永楽館がここまで来られたと言った方が正しいだろう。

例年は11月初旬の1週間だが、今年は京都南座での顔見せ興行があるので10月のこの時期になった。

昨年10年の節目を終え、新たな次の10年が始まる。

今年の演目は、
『御所桜堀川夜討〜弁慶上使』
『神の鳥』

弁慶上使は、義太夫狂言の人気演目。愛之助さんにとって初役。弁慶を上方役者が演じるのは38年ぶりという。忠義のために娘の首をとる、夫婦、親子の情愛、家臣が自害する忠義。地味だが、歌舞伎らしい物語の演目である。

『神の鳥』は、(こうのとり』と読み、ご当地・豊岡市のシンボル。水口一夫氏 作・演出の創作歌舞伎。過去10回で上演された22演目の中から人気投票(公募)で選ばれたアンコール上演。出石神社を背景に、優雅な舞踊、愛之助さんの早替りなど、華やかな歌舞伎衣装が舞台で舞う。

今回、初「永楽館」の大谷佳三さんは、妻の大学時代の同級生。受付横には、妻が大谷さんに贈ったお花がありました。

「新しい大学」とは?〜但馬地域専門職大学シンポジウムに参加して

2021年4月(目標)に開学予定されている但馬地域専門職大学の開設プレ事業シンポジウムに参加。

時期:2021年4月(目標)に開学予定。
場所:豊岡市(JR豊岡駅から600m)。
仮称:国際観光芸術専門職大学
定員:80人(80人×4年=320人)

基調講演 平田オリザ氏(学長候補)
講演   内田樹氏
鼎談   平田・内田・中貝豊岡市長

準備を進めている兵庫県側から概略の説明で印象に残ったのは、
「専門職」と言う言葉があるため、2年制の専門学校と間違えている人が多い。これは4年制の公立大学である。

・観光地経営(観光マネジメント、観光マーケティング)
・文化創造(アートマネジメント、パフォーミングアーツ)
との架け橋となる
・コミュニケーション能力、語学力、ビッグデータなどの分析能力
を習得する大学である。

平田オリザ氏
・これまでの大学は行き詰まっている
(有名大学は、小中連携校出身、画一化)
・学生の多様性が大切
・『村を捨てる学力、村を育てる学力』(東井義雄)の教えを再考すべき
・これからは「何を学ぶか?」ではなく「誰と学ぶか?」が問われる
・身体的文化資本
センス・マナー・コミュニケーション能力・美的感覚・感性・味覚など
人種偏見、性差別の認識

内田樹氏
・「知のマップ」持て
・「知らないことを知ることが大切」(無能の自覚)
・「自分が何を知らないかを説明できなければならない」
・「このことはあいつに聞け」誰にどうやってアクセスするのか
天職(vocation、calling)それぞれ異なる専門分野
・「コミュニケーション能力は、距離感が大切」
一致、共感、違和感、敵対ではない
・ 品位ある社会(他人に屈辱感を与えない)

「なぜ、観光と文化なのか」に答えるべく、今後但馬各地で開かれるプレカレッジ。

平田オリザ氏による講演が2回
11/18(日) 「観光と文化によるまちづくり」(朝来市・ささゆりホール)
12/16(日) 「演劇的手法を用いたコミュニケーション教育〜合意形成能力の育成」(新温泉町・浜坂)

宮台真司氏による講演
2019年3/2(土)「21世紀の新しい大学像」(養父市・但馬長寿の郷)