但馬コネクション〜コロナ禍を超えて再開します

旧・但馬コネクションHP

但馬コネクションを3年ぶりに再開します。

2013年3月に始めたセッションは、2019年12月を最後にコロナ感染予防対策のために中断を余儀なくされました。感染症類5移行も検討され、社会・経済・文化活動も復帰しつつあり、このタイミングで再開することにしました。

セッションの様子(ドーモ・キニャーナにて)

上の写真のように、ドーモ・キニャーナにて8年間で61回のセッションを開催してきました。第50〜61回の記録はこちら

振り返ってみると、全てのセッションが「満席」、ほぼ全出席の会員様もいらっしゃいますが、毎回初めての参加者(同伴者の方も)があり、どんどんネットワークが広がっていきました。

会員参加者様と一緒になってセッションが盛り上がり、一切セッションでのトラブルもなく運営できたのは(内心)誇りに思っています。これも参加者様お一人お一人が問題意識を共有し、会場設定のお手伝いや片付けまで協働できた賜物だと思います。

次回のセッションは3月25日(土)、テーマは「但馬の自然〜鳥屋から見たその多様性」、ゲストスピーカーは、高橋 信 氏(コウノトリ市民研究所理事)。

高橋君(高校時代からの同級生、カヌーと音楽の仲間)は、野鳥に関して間違いなく但馬の第一人者。彼の撮影した野鳥の写真は、息をのむほどビビッドです。単に珍しい美しい野鳥写真ではなく、その野鳥から透けて見える自然環境の変化、社会の課題など、洞察がすごい。

「ビールの時間ですよ〜」但馬コネクション6月(No.57)

今月の但馬コネクションは、アサヒグループホールディングズ 社友でいらっしゃる川面克行氏をお迎えして、テーマはビール。題して「ビールの時間ですよ〜」。

川面さんは、大阪大学工学部で発酵(今で言えば「バイオ」)を学び、アサヒビールに入社。醸造部長、商品技術開発部長などの「ビールづくり」ばたけを歩んで来られ、2014年には代表取締役副社長まで歴任され、現在、社友としてビールの蘊蓄を広めていらっしゃいます。

ビールの美味しい注ぎ方、アルコールに強い弱いの体質検査、ビールの歴史、製造方法など、興味深いお話がポンポンと登場。参加者みんな真剣かつ目を輝かせて聴いているのがとても印象的。

但馬コネクションを2013年に開始して以来、いつの日かやりたかったテーマ「ビール」。ビール好きの仲間は私自身も含めてたくさんいるけど、その蘊蓄を誰にお願したら良いのか見つかりませんでした。そこに、但馬コネクション会員の村田氏(大阪在住)から「ビールのお話が面白い先生」がいらっしゃるとの情報を得て、お願いすることになりました。お聞きしたのが約1年前。昨秋には、アサヒビール吹田工場にお邪魔して打ち合わせもさせていただき、やっと、やっと、本番が実現しました。

今回は、こちらの都合もあり、川面さんにはゆっくりと過ごしていただく時間がなく申し訳ありませんでした。打ち上げでいろんなお話をしながら、ぜひ、再来をお願いし、ゆっくりと但馬をご案内しよう。

「食からもう一度健康を見直しましょう」但馬コネクション5月(No.56)

5月は、河野武平氏(株式会社精膳 代表)。河野氏との出会いは、昨年5月の但馬コネクション・ゲストの「自然耕房あおき」の青木美恵さんの農場であった。ボランティアとして土づくり、栽培種、販売先などアドバイスは多岐にわたる。長年、商社の食関連プロジェクトで世界中を飛び回った経験が生かされている。その実績は簡単には表せないぐらい、広く深い。(但馬コネクションの「記録」でご紹介する予定)

河野さんは、以前から電子レンジのマイクロ波の人体に対する影響に懸念を持っておられた。ならばその懸念をなくす、電子レンジ用の調理器具を考えれば、とできたのが「磁性鍋」。マイクロ波を遮断し、遠赤外線効果により、より安全により美味しく調理ができるというモノ。我が家では、使用しない日はないと言っていいぐらい、重宝している。

第2部は恒例により、ワイン片手に語り合う。今回は、地元の有名旅館の調理長や新しくオープンしたレストランのマネージャーも参加。夜遅くまで「食」で盛り上がりました。

「91年生まれ、台湾人」但馬コネクション4月(No.55)

4月は、台湾人留学生の江欣樺(チャン・シンホア)さん。江さんは台湾大学では農学と建築都市計画を専攻し、現在は、京都大学大学院にて農学研究科地域環境学科で学ぶ。台湾の若者世代の生き方、考えを聴きました。

台湾は、私たち日本人にとってとても身近な存在。日本から台湾へは年間200万人の人が訪れ、台湾からは475万人が日本を訪れている。

前半は、台湾の位置、地形、日常社会の様子や観光(自然、グルメなど)を紹介。

後半では、台湾の近代史(17世紀以降)を辿りながら、台湾の成り立ちを知る。特に、江さんが生まれた1990年代以降の民主化の動きなど、ニュースでは知っている政治、経済について、江さんの成長と共にどのように変化してきたのか、とても興味深い話が聴けました。

参加者全員、台湾に行ってみたい!もっと知りたい、と思った充実のセッションでした。詳しくは、但馬コネクションのホームページでご紹介予定。

食の宝庫、京丹後で打合せ

京丹後市「自然耕房あおき」さんの事務所に行く。代表の青木美恵さんには、昨年5月の但馬コネクションのゲストとしてお招きしました。エディブル・フラワーのサラダを思い出します。

今回訪問の目的は、その青木さんたちの野菜づくりを指導し、サポートしている方との打合せ。詳しい内容は、また後日、アップしたいと思います。

そもそも「自然耕房あおき」の青木さんとの出会いは、この食品スーパー「いととめ」(京丹後市大宮町)の廣野夫妻の紹介。ちょっと距離がある(車で約1時間)ので、なかなか普段、買い物できなくて残念ですが、地元の新鮮な魚介類や野菜、厳選した調味料、そして自前のお惣菜など、美味しい食材の宝庫です。

打合せ時のランチに、広野さんから「ちらし寿司」が届いた。(これが何ともまた美味しい)。帰りには、たくさん食材を購入。

帰り道の途中にある「和久傳ノ森」に立ち寄る。今回のお会いした方は、この和久傳さんとも多いに関係のある方なのだ。

「和久傳ノ森」には、開店した夏、工房レストランでランチしましたが、大勢のお客様で行列ができていましたが、今日は、真冬に逆戻りの寒い日のせいか空いていました。新芽の季節には、またたくさんのお客様で賑わうのでしょう。

アイヌと出会い、アイヌで出会う

3月但馬コネクション(No.54)「アイヌ文化に惹かれて」。
ゲストの吹田バーバラさんは、ご自身が収集されたアイヌ民族の工芸品、衣装、生活道具、関連図書など、たくさん持参していただいた。

写真は、アイヌ民族彫刻家の藤戸竹喜(ふじと・たけき)さん。残念ながら昨年10月に84才で亡くなられた。バーバラさんは藤戸さんとも親交がありました。
「藤戸竹喜の世界」(札幌芸術の森美術館)

ドイツ出身のバーバラさん。但馬在住のドイツ出身者集合だ!
大阪からは、アイヌ民族にとても興味を持っている高橋健三さん(但馬コネクションNo.17ゲスト)も参加でした。

いろんな人が集まって、出会い、議論し、新しいネットワークが広がる予感のセッションでした。

但馬とコネクト〜冒険、地球、アート、生き物

植村直己冒険館を案内していただいた職員の方と

アイヌ文化に興味を持ち、北海道に通う吹田バーバラさん。但馬コネクション翌日の恒例の「但馬案内」は、やはりここからだろう。

植村直己冒険館」。北極圏12,000kmを犬ゾリ単独行、北極点到達。冒険の準備としてエスキモー少数民族の人たちと暮らした植村さんの行動に、バーバラさんが興味がないわけはない。

関野吉晴氏の冒険賞受賞記念写真の前で

外せないもう一つの訪問理由は、第3回植村直己冒険賞(1998年)を受賞された関野吉晴氏(武蔵野美術大学教授)。バーバラさんは、この関野氏の人類学に興味を持ち、武蔵美で関野氏の授業を受講。ここでご対面。

玄武洞

バーバラさんのリクエストで玄武洞を案内。
冷たい雨の中だったが、春の訪れも間近だ。

城崎国際アートセンター

城崎温泉街を通り、一番奥にある「城崎国際アートセンター」へ。
館長の田口さんからアートセンターの現況を聴く。日本の演劇、パフォーミングアーツのレベルが高まっている。KIAC(城崎国際アートセンター)の利用申込み審査は、年々レベルが上がっている。国内、国外でKIACの存在感と期待が高まっているのが嬉しい。

コウノトリ文化館

最後は「兵庫県立コウノトリの郷公園」内にある「豊岡市立コウノトリ文化館」へ。
高橋館長から説明を聴く。高橋館長は、但馬コネクションの第1回目のゲストであり、但馬コネクションのスタッフ仲間。

バーバラさん、但馬を気に入ってくれたでしょうか。
但馬コネクションのネットワークが広がっているのを実感できて、私も有意義な1日となりました。

「アイヌ文化に惹かれて」但馬コネクション3月(No.54)

この3月から7年目に入った但馬コネクション。回を重ねること54回。各分野で活躍している但馬の友人・知人をゲストに半分。東京・京都・大阪など但馬外で活躍されている方たちが半分。それが但馬コネクションのこだわり。大いにコネクションを広げて行こう。

今回のゲストは、神戸在住の吹田バーバラさん。バーバラさんドイツ出身、結婚で来日し日本はもう約40年。ドイツの大学で建築を学んだが、もともと文化人類学に興味があり、日本の縄文時代に興味を持ち、「グレートジャーニー」で有名な関野吉晴氏(武蔵野美術大学教授)と出会う。アイヌ文化を知り、北海道に通うように。年間3ヶ月は白老町などでアイヌの人たちと過ごす。

参加者にアイヌの衣装を着せて解説するバーバラさん。着ているのは、但馬在住のドイツ出身のD君。

日本列島の北は、縄文文化→擦文文化→オホーツクとアイヌの文化が混じり合って進行する。江戸時代に始まって明治に至るアイヌ民族の被差別の歴史を無視はできないが、今回はアイヌ民族の言葉、信仰、住居、生活習慣、伝承、衣装などの文化を中心に話を聴く。

西洋(例えばゲルマン民族)は、民族同士の戦いの歴史だが、自然災害(火山、地震、台風など)の脅威に晒されている日本は自然災害との戦い。民族、部族の敵味方がある時は協力して自然と戦った。日本人の優しさはここから来ているのではないか、と指摘。バーバラさんならでは比較文化論が面白い。

但馬コネクション打合せ〜神戸

神戸のドイツ料理「エルナ・アドリアーン」で但馬コネクション3月セッションのゲストとの打合せ。

南ドイツ料理のレストランということで、昨年訪ねたミュンヘンを思い出しながらのランチタイム。

やっと本題 (^ ^;; 。

3月は「アイヌ文化」がテーマ。実際に北海道を何度も訪ねて得た資料やビデオ映像を紹介していただきながら本番の流れを確認しました。

2月下旬に「但馬コネクション」ウェブサイトでご案内しますのでお楽しみに。

「オリンピックをもっと深く」 但馬コネクション12月(No.53)

12月の但馬コネクションは、東京より上治丈太郎氏をお招きし、テーマ「オリンピックをもっと深く」でお話をお聴きした。

上治丈太郎氏は、公益財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の参与をされている(その他公職多数)。地元・但馬の香美町香住のご出身。ミズノの元・副社長として、ミズノの海外進出の先頭に立って来られました。

今日のテーマは、1年7ヶ月後に控えた東京オリンピックの話題ですが、私からは、但馬からミズノへ、そしてミズノの海外戦略の先頭に立って大活躍されたそのご経験などもお話いただくようにリクエスト。

オリンピックの裏舞台のお話や、ドーピング、広告など様々なルールのお話、世界のトップアスリート達へのサポートや交流話など、話題は尽きない。

スポーツの魅力を知り、益々、東京オリンピックが楽しみになってきた。

香美町在住の知人、友人、幼馴染の方など、いつもとは若干違う和やかなムードでだい2部の交流会も大盛り上がりでした。
(詳しい記録は後日、但馬コネクションのウェブサイトに掲載予定です)