サルビア・メキシカーナ〜調べると様々な記録があるんだ

サルビア(シソ科)
近年は春から出回るが、低温な秋にはより色鮮やか。萼も花弁も緋色に燃え、秋天に映える。日本では一年草だが、原産地ブラジルをはじめ、凍らない暖地では多年生で、低木状に茂る。園芸品種の花の白、ピンク、暗赤紫色に加え、同属には、ブルーサルビアやキバナアキギリ、紫色のセージも。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

秋のこの時期、庭で咲く花がグッと少なくなる。
2階ガーデンの隅っこでこっそりと咲いているのがこのサルビア。何年か前に植えたのが年を越してこの秋も咲いた。

画像ソフトPicture Thisで調べるとサルビア・メキシカーナ。サルビアの種類。

サルビア・メキシカーナは、1833〜1834年にフランス人によってメキシコで採取された7種のサルビアのうちの一つ。(こんな記録が残っているんだ)1978年にカルフォルニア大学の植物園に導入したのが、園芸種になるきっかけとされている。

イヌタデ〜見て知ってるけど詳しく調べると

イヌタデ(タデ科)
標準和名よりも「赤まんま」の呼び名で親しまれる。かつて、秋のままごと遊びで、赤飯に見立てられた。花穂(かすい)に紅く色づいた米粒ほどの蕾が並ぶ。萼片(花被)も紅く、花後もその色を保って果実を包む。刺し身のツマに使われる芽タデのヤナギタデに比べ辛みがなく、劣る意の「犬」がつく。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

草ぼうぼうに混じってさくイヌタデ。草刈りすると一緒に刈ってしまうし、放っておけばこうなるし、なかなか難しい。

「花おりおり」の解説では、難しい言葉がいくつかあるので調べておこう。

花穂(かすい)〜花柄が無いかまたは短い花が、一本の軸に群がりついている花序。
花序(かじょ)〜花軸についている花の配列状態。花軸の下位から上位へと順次開花する無限花序と、主軸の頂端からかいへと開花していく有限花序に大別される。
萼片(がくへん)〜萼を形成するおのおのの烈片。

花を構成する名前は知っているようで正確には知らない。萼(がく)や雄しべ、雌しべなどの種類、数などを記号と数字で表したものを「花式」という。(この言葉も知らなかった)

なになに? ミツバオオハンゴウソウ?

ミツバオオハンゴンソウ
北米からの帰化植物。キク科オオハンゴウ属。
漢字で書くと「三葉大反魂草」。

想像力が足りないのか、どうも意味がわからない。
「ミツバ」は、茎の下部にある葉が3裂しているから。
では「反魂」って?
魂が返ってくるという意味で、葉が魂を誘うように手招きする人の手に見えるという説。瀕死の病人がこの草を使った薬を飲んで息を吹き返したという逸話からという説。
どちらにしても納得できるような、できないような。

初めて見る黄色い花に気づく。もちろん植えたわけではない。
どこからか種が飛んで来たのだろう。

調べていると、こんな解説を発見。

日本に渡来したのは昭和初期と言われ、観賞用に栽培されました。それが逸出して、現在では日本全国で野生化しています。2005年に施行された外来生物法によって、「種類名証明書の添付が必要な生物」に指定されているため、海外から輸入する場合には外国の政府機関等が発行した証明書が必要です。
(Picture Thisの解説より)

名前の由来より、こっちの方が大切ではないか。
園芸種との記述もあるが、どうもオオキンケイギクを連想してしまう
刈り取ることにしよう。

猛暑が過ぎて気温下がったのでやっと

セージ、レモングラス、ローズマリーなどを残して、強い生命力のミント、ドクダミを抜き取る。猛暑が続く中、日々目の前で伸びて行くハーブや芝生の手入れができなかった。今日は最高気温が28℃。

チリチリっと日焼けして赤茶けた葉っぱ。猛暑と日照りに耐えかねたブナ。
横に生えていた未生のモチの木をカットして、風通しをよくしてなんとか持ち堪えてもらいたい。

ヒガンバナ〜意味深な花

ヒガンバナ(ヒガンバナ科)
北地を除けば、ヒガンバナは日本の秋を強烈に演出するが、これは自然分布ではない。原産地は中国。田の畔や土手に多いのは、野ネズミが穴を開けるのを毒性のある球根で防いだからだろう。『万葉集』の壹師花を本種とする説があるが、花は「灼然」(白い)と形容され、ヒガンバナではない。根拠とされた山口県の方言「いちしばな」は一時花の意。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

秋分の日はとっくに越しているのだが、突然、畑のある庭にニョキニョキっと(見ていたわけではないですが)出現。昨日までなかったのに、今日見るとアレ?って感じです。

「花おりおり」にもあるように、秋を強烈に演出するヒガンバナ。我が家の庭にもこの彩りが欲しいと思い、2〜3年前に移植したのが、今年初めて芽を出してくれた。(驚喜!驚きと喜びだ)

昔、母が「庭に植えると家が火事になるからダメよ」と言ってのを思い出す。この真っ赤な紅色がそう言われる所以だろう。「球根には毒がある」「別名、曼珠沙華。仏教用語で見る者に悪を忘れさせるはたらきがある」「米が不作の年など、非常食として植えていた」などなど、意味深い花なんだと認識していました。

少し秋?

進美寺山に霧が掛かる。
猛暑続きもちょっと一休み。

庭のカエデはまだまだ生い茂る。

霧が流れ、消えたり現れたり。

わーぁ!もうどうしようもない

またまた、伸びるに伸びた雑草。
(ごめんなさい「雑草」にもちゃんと名前があって成長する権利はあるのですが)

猛暑、突然の雨、こちらの予定、いろんなことが折り合わずに
草刈りを箒、いや間違い箒ではなく放棄。

伸びすぎると草刈りは余計に手間がかかる。
さあ、どうする?
心理戦が始まりました。

オリヅルラン〜吊り鉢が似合う

オリヅルラン(ユリ科)
雰囲気のある名に、吊り鉢が似合う。葉の集まりから四方にランナー(走出枝)がのび、その先に咲く子株は、折り鶴のよう。子株を地面に降ろせば、容易に根づき、ふえる。栽培はやさしく、室内で育てられる。花はランナーの先に咲く。ランと名がつくがユリ科で、南アフリカ原産。明治に渡来。
『花おりおり その二』 (湯浅浩史・著)

観葉植物ではよく見かけるオリヅルラン。

『花おりおり』の解説にある通り、吊り鉢がよく似合う。
シュシュっと伸びる葉がフワッと垂れ下がるように成長し、クルクルと鉢を巻いていく。逆に、吊るさないとどうなるのか?と思う。原産が南アフリア、渡来したのが明治、というのは意外だが、また違うイメージが湧いてくる。

嫌味がなく、爽やかな印象が好きだ。
昨年の12月から育てているが、「折り鶴」の名の由来の子株がまだ出てこない。これからなのだろうか?