スイカペペロミア〜葉を見るとなるほどね

なるほど、スイカなんだ。
その通りの葉。

最初は、ちょっと硬い葉(私は柔らかいふわふわした葉が好き)なので、どうかなと思いながら迷って購入した。でも、水遣りしながら触れると意外と柔らかい。

スイカペペロミア(コショウ科)。
ペペロニアはギリシア語のペペリ(peperi)、英語でペッパー(pepper)、つまり「胡椒」。日本語の西瓜と合わせたネーミングって、なんか変ですね。

原産地は、南米を中心とした熱帯、亜熱帯。
明るい日陰を好む。

成長する春が待ち遠しい。

カラテア・オルナータ “サンデリアーナ”〜強烈な印象

カラテア・オルナータ”サンデリアーナ”(クズウコン科)
葉の裏面は、鮮やかな赤紫色
原産国:ギアナ(熱帯/亜熱帯)
耐陰性(直射日光を嫌う)
高温多湿を好む/葉水(霧吹き)

ドキッとする色と艶。
観葉植物初心者の私としては、買うべきか見合わすべきか。
一瞬、躊躇する強烈な存在感。
調べるにつれて、素性がわかり、どんな風に育つのか興味が湧いてきた。

呼び名は、カラテア・オルナータと言う方が一般的なよう。
カラテアは、個性的な模様が入る葉を持つ植物。原産地には約300種類ある。
オルナータは、ラテン語で美しいと言う意味。

”サンデリアーナ”は、「ドラセナ・サンデリアーナ」と言う植物があり、こちらはリュウゼツラン(キジカクシ)科の仲間。和名「開運竹」「万年竹」「富貴竹」とも言われ、全く別の品種。

カラテア・オルナータ”サンデリアーナ”と言う呼称は、どう理解したらいいのだろう?
(ネットで調べたが、ここまでしかわからない)

ラセンイ(螺旋藺)〜漢字でわかる素性

ラセンイ

ベランダのリフォーム(未だ工事進行中だが)で広くなった屋内で植物を育てるプロジェクト開始。約20年前にも育てていたのですが、冬の寒さと管理の不味さで一度枯らしてしまった苦い経験がある。再チャレンジなのです。

ラセンイ
風変わりな姿と名前。それだけで衝動的に購入。
原産地はどこだろう?花は咲くのかな?何も知らずに。

本棚にある観葉植物図鑑とインターネットで検索し調べてみる。

漢字で書くと「螺旋藺」。文字通り、クルクルと巻いた茎が「螺旋」。畳表(たたみおもて)に使われる藺草(いぐさ)の「藺」。合わせて「ラセンイ」(最初はフランス語風に「ラ・センイ」かな、と思っていた)。イグサ科の変異種。

ま、こんな風に植物を育てながら調べてみると、知らないことを新しく知る楽しさもあって面白い。

他の観葉植物も調べながら、やがて “KOH’sVIEW 植物図鑑”にしてみたい。

蝋梅(ロウバイ)〜こんなに背が高くなったの?!と狼狽(ろうばい)

ロウバイ(ロウバイ科)
初冬にひっそりと咲く。が、知る人ぞ知る。香り、色、それにロウ細工のような花。個性豊かで冬の得がたい花である。名の由来に二説。一つは朧月(ろうげつ)、つまり陰暦十二月に咲く、ウメに似た花の蝋梅。またはロウ状の梅からの蝋梅。分類上はロウバイ科で、萼(がく)と花弁が連続し、ウメとは縁遠い。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

「冬にひっそりと」とあるが、快晴の空をバックに写真撮ったので、ちょっと印象が違う。
蝋梅は2m〜4mになる落葉低木。庭でひっそりと咲いているうちに気づくと私の身長よりはるかに高くなっているではないか。なので、あえて青空に突き抜けるロウバイ。

英語名は winter sweet 。ロウ状で甘い香りの花にピッタリの命名。
中国原産の樹木で、中国では「雪中四友」(せちゅうしゆう=冬に咲く四つの花)の一つ。蝋梅、玉梅(白い梅の花)、茶梅(サザンカ)、水仙がそれ。

ピンポンサム〜ひときわ目立つ

昨年小さな苗を植え、春から夏にかけて全然目立たなかったのに、花の少ないこの時季になって、ひときわ目立つ存在に。調べてみると「ピンポンサム」という名前の花。菊の種類であること、花がまんまるでピンポンのよう、菊は英語で”chrysanthemum”(クリサンセマム)だからこの名前。ここまではすんなりと納得。まんまるにはなっていないのが気になりますが。

オランダで品種開業された園芸種。

どちらと言うと地味な我が家の庭には、派手な気がするが、花が悪いわけではない。

ピンポンサムは、オランダで品種改良された園芸種。

これぞ菊の色。語源はギリシャ語で「chrysos」は黄金色を意味し、「anthemon」は花を意味する、とある。黄色もあってさらに納得しました。

ツリバナ〜こんなに可憐だとは

ツリバナ(ニシキギ科)
目立たない木が、秋に突然、その存在を主張する。名は吊花で、花に基づく。といっても五、六月に咲く花は小さく、華やかさはない。花後に丸い小さな実がなる。秋に変身するのは、その実が熟して裂けるから。赤い果皮だけでなく、ぶら下がる五個の種子も、分泌された仮種皮に包まれて、赤い。
『花おりおり その四』 湯浅浩史・著

今年の春先に植えたツリバナ。植えたのも忘れ、咲いた花にも気づかず迎えた秋。
赤い可憐な実にはっと気づく。一房しかないけど、存在感は抜群だ。

シュウメイギク〜今や秋の主役か

シュウメイギク(キンポウゲ科)
秋明菊。源さんは中国で、漢名由来を思わせるが、中国では秋牡丹が使われる。一体誰が思いついたのだろうか。美しく、響きのよい名で人気が高い。英名はジャパニーズアネモネ。菊でも牡丹でもなく、実は秋咲きのアネモネ。貴船菊とも呼ばれ、京都の貴船神社では、十月九日の菊花祭に奉覧する。
『花おりおり その二』 湯浅浩史・著

解説のとおり、夏が終わり冷やっとする季節、木々の葉が夏の強烈な陽光を浴びた疲れを癒すように鎮まりゆく庭の中を、明るく照らしてくれる。

最初はそんなに目立ったわけではないけど、だんだん増えて、今や秋の2階ガーデンの主役となる。

蕾もまた可愛い。
まだまだこれからもいっぱい咲くぞ。

キンモクセイ〜秋の甘〜い香り

キンモクセイ(モクセイ科)
この花の香りと共に秋を思い出す人もいよう。ある日突然、強烈な自己主張を始める。漢名は丹桂。丹は橙黄色の花を表し、桂はカツラではなく、モクセイ類の総称。中国・桂林はそれらの茂る街。日本のキンモクセイは雑株とされ、まず結実しない。ウスギモクセイなどには暗紫色の実がなる。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

青空をバックにオレンジ色が映える。まん丸い枝ぶりに無数に咲く。徐々にと言うよりも満開になって気づく。

裏の畑の塀際にある我が家のキンモクセイ。昔は祖父祖母の住んでいた家の陰になってひっそりと咲いていたが、4年前にその家を撤去してからは陽光をたっぷりと浴びてスクスクとマルク、マルク成長している。

ヤブラン〜サマームスカリ? どっち?

ヤブラン(ユリ科)
葉がシュンランに似、ランの名がつくも、ユリ科。山地の木陰に生えているが、むしろ、公園や庭での植栽が目につきやすい。特に花穂が出ると、高さ五十センチにもなり、存在が知れる。リュウノヒゲに近いが、大柄で、花は下を向かない。古典の山菅(やますげ)を小野蘭山のように、本種にあてる見解もある。
『花おりおり その五』 湯浅浩史・著

庭に咲く。「何とかランだろうな」と思って写真撮ってアプリで調べてみると「サマームスカリ」と出る。初めて聞く名前。そこでネットであれこれ検索してみる。

サマームスカリは和名ヤブラン(藪蘭)とある。逆に、ヤブランでみると別名サマームスカリ、リリオペとあるが、ユリ科ではなくキジカクシ科??とある。

学名はLiriope muscariとあるから、「リリオペ」と呼ばれえたり「ムスカリ」と呼ばれたりするのだということはやっと分かった。どうやら同一とみて良さそうだ。

『花おりおり』の引用した説明に出て来る「小野蘭山」って?
調べてみると、江戸中期の大本草学者。中国から伝わった「本草学」には日本固有種を当てはめられないので、自ら山野に入って日本の本草学を作った人物。

ああ、知らないことだらけ。。。
(ちょっとしたいい「もの知り」になりました)

ヒメイワダレソウ〜雑草抑制効果ありと言うけれど

庭の外の広場に生えるヒメイワダレソウ
拡大してみるとカラフルでなかなか愛らしい花が咲いている。

調べてみると、
ペルー原産で日本にも自生している馴染み深い植物とあります。私は広場を地を這う草で覆いたいと試行錯誤しているところに、このヒメイワダレソウを発見。「発見」というのは、苗を植えた(種子を蒔いた)ことなどはなく、どこからか種が飛んできたのだろうか。

最近は雑草抑制のグランドカバーとして注目されているらしい。これは願ってもないことだ。おまけにこの可愛い花も楽しめる。

さらに調べると、
地面を覆う力(地被力)が圧倒的なので他の雑草を抑制する。花は6月〜9月まで長く咲く。強い耐踏性がある。(確かに車のタイヤの通り道にあっても群生している。)など、メリットがあり、私の思いには好都合。

さらにさらに調べると
罰則の対象となる植えてはいけない植物には含まれていない。実際に、ネットではAmazonでも楽天でも多数販売している。しかし、日本国内では生態系を破壊するなどの報告はないが、海外では侵略的植物として危険視されていることもある。

さて、どうしよう?
注意深く観察していかなくてはならない。