TSUBO-KEN @ BLUE MOON

TSUBO-KENこと、サックスの坪山健一さんのライブ。城崎温泉ホテル招月庭の地下一階にある ”BLUE MOON” にて。ツボケンさんライブは、以前(豊岡のNandee Musicにて)にも行ったことがあり、とても楽しみにしていました。

メロディアスで情熱的なサックスが唸る。

演奏は、サックス(アルト&ソプラノ)がTSUBO-KEN、ピアノは、田中愛子(地元、養父市)、ドラムは二宮聡(地元、香美町)。地元のサポート部隊も素晴らしい演奏でアドリブを展開。途中、ボーカルのNandeeが入り、たっぷりとスタンダード曲を熱唱。

もともとホテル招月庭の中にあるバーの空間。ピアノとドラムを常設してライブハウスとして今年9月に誕生。オープニングには、親しい友人たちとセッション。私は、オーナーのご指名により、まだ未完、練習中のピアノを演奏させていただく。お酒も入り、メロメロなピアノデビューとなりました。(^ ^;;

この夜は、浴衣の宿泊客さんもいらっしゃって、温泉入ってジャズライブなんて、最高ですね。ぜひ、ライブあったら行ってみてください。

“ACOUSTIC WEATHER REPORT 2” クリヤ・マコト

“ACOUSTIC WEATHER REPORT 2” クリヤ・マコト

クリヤ・マコト : p
納浩一 : b
則竹裕之 : ds

1. River People
2. Donna Lee
3. Black Market
4. Lusitanos
5. Barbary Coast
6. Man in The Green Shirt
7. Badia – Three Views Of A Secret
8. Between The Thighs
9. Deep Insight
10. Deep Insight (reprise

Recorded on Jul. 22-23 , 2019、Sep.18, 2018

連続で ”ACOUSTIC WEATHER REPORT 2” です。

ここ10数年、活躍しているジャズミュージシャンや新作アルバムなど、あまりチェックしていなかった。レコード、CD、そしてダウンロードしたジャズアルバムを基にして、自身のアーカイブ作りに熱中。と言うこともあったのか、不覚にもジャズピアニストのクリヤ・マコトの名を知らなかった。調べてみるとなかなかユニークな経歴と多彩なキャリアでビックリ。

“Acoustic Weather Report”(略:AWR)は2015年に結成。

ピアノのクリヤ・マコトは、神戸生まれ。ウエストヴァージニア州立大学卒業(音大ではない)。在学中から音楽活動を行い、卒業後に本格的にジャズ・ピアニストとして活動を開始。トランペットのドナルド・バードや、ハーモニカのトゥーツ・シールマンスなどと共演、と言うからちょっと変わった経歴。1990年に帰国してからは、日野皓正グループのツアーに参加。(この時代のジャズ情報はほとんど知らなかった)

ベースの納浩一(おさむ・こういち)は、大阪生まれ。京都大学~バークリー音楽大学と言う経歴(これも珍しい)。アコースティックもエレクトリックも両方上手い引っ張りだこの人気ベーシスト。(この辺りも認識不足)

ドラムの則竹裕之は、兵庫県川西市出身。1085年に神戸大学在学中、スカウトされる形でフュージョンバンド“T-SQUARE”に加入。(またまた珍しい経歴)。

なんか私にとって死角というか、認識不足のメンバー。(どうも申し訳ありません)。最新電子楽器をフル活用した1970年代最高峰のフュージョンバンドの「ウェザーリポート」の曲を、生楽器で、しかもトリオでやる試みに度肝を抜かれる。そして、その演奏は単なるカバーではなく、ピアノトリオの新境地を切り開らかんとするエキサイティングな演奏。

しばらくは”AWR”、”AWR2″を繰り返し聴きそうだ。

“ACOUSTIC WEATHER REPORT” クリヤ・マコト

“ACOUSTIC WEATHER REPORT” クリヤ・マコト

クリヤ・マコト : p
納浩一 : b
則竹裕之 :ds

1. Cannon Ball
2. Elegant People
3. Havona
4. A Remark You Made
5. Palladium
6. Teen Town
7. Young And Fine
8. Birdland
9. View The World

Recorded on Jun. 2&13 , 2016

ウェザーリポートのアルバム(レコード、CDとで)は全て所持。1978年の中野サンプラザでの伝説のコンサート(PA の不具合で開演が2時間遅れ。誰1人として帰るものはいない。始まりを告げるラヴェルのボレロが流れ、終わると同時にジャコのベースが唸る。いきなり観客総立ち。熱気のコンサート)にも行った。大のウェザーリポートのファンなのです。

そこでこのクリヤ・マコトのピアノトリオの演奏に出会う。「アコースティック?」とタイトルをみた時は、「できるの?」「どんなの?」「期待していいの?」と言う思いが頭をよびる。

単純な曲のカバーではなく、クリヤの編曲も素晴らしい。トリオの演奏も密度の濃い斬新な演奏でびっくり。

どれも聴きごたえがあるが、亡きキャノンボール・アダレーに捧げた1.Cannon Ball、そして私の一番好きな思い出のバラード4.A Remark You Madeをまずは聴いてみていただきたい。

“First Song” Charlie Haden

“First Song” Charlie Haden

Enrico Pieranunzi : piano
Carlie Haden : bass
Billy Higgins : drums

1.First Song
2.Je Ne Sais Quoi
3.Polka Dots And Moonbeams
4.Lennie’s Pennies
5.Newbreak
6.All The Way
7.Si Si
8.For Turiya
9.In The Moment

ベースのチャーリー・ヘイデンの1990年のアルバム。私の好きなベーシストのひとり。1960年代にLiberation Music Orchestraを結成し、戦争、人種差別、貧困などに苦しむ人々の心情に寄り添う演奏を展開。ドン・チェリー、カーラ・ブレイなどのフリージャズ系のミュージシャンともともに。また、キース・ジャレットとのトリオやデュオの演奏もいい。

名前の通り、最初の曲 “First Song”がオススメ。静かに始まるピアノに、ベースが絡まるように曲が始まり、進んでいく。味わいのある10分07秒の演奏をじっくりと聴く。

ジャズ・ラウンジ「Blue Moon」 〜城崎温泉に誕生

城崎温泉「西村屋ホテル招月庭」にジャズのライブが聴ける(できる)ラウンジが誕生。
オーナーからプロのジャズ生演奏が聴けたり、音楽仲間が気軽に自分たちで演奏しながら楽しめる空間があったらいいね、と聞いていたのが、ついに実現。

この日は、オーナー夫妻の親しい音楽仲間やジャズの愛好家、そして地元で演奏活動をしているジャズミュージシャンを招いての集い。私はこのルームに入るのは初めて。ピアノとドラムスは常設でまさにピッタリの空間だ。

後半は、ジャズ好き、ボーカル好きの友人たちが次から次へ。
ラウンジ Blue Moonで仲間とジャズってみるのもいいですよ。

Bill Evans “Behind the Dikes: The 1969 Netherlands Recordings(Live)

Bill Evans “Behind The Dikes”

Bill Evans : piano
Eddie Gomez : bass
Marty Morell : drums 

1. Announcement By Michiel De Ruyter
 2. You’re Gonna Hear From Me
 3. Emily
 4. Stella By Starlight
 5. Turn Out The Stars
 6. Waltz For Debby
 7. `Round Midnight
 8. I Let A Song Go Out Of My Heart
 9. Alfie
 10. Beautiful Love
 11. My Funny Valentine
 12. Spartacus’ Love Theme
 13. One For Helen
 14. Quiet Now
 15. Someday My Prince Will Come
 16. Announcement By Aad Bos
 17. Very Early
 18. A Sleepin’ Bee
 19. Turn Out The Stars #2
 20. Autumn Leaves
 21. Quiet Now #2
 22. Nardis
 23. Granadas
 24. Pavane

Recorded on Nov.25-28, 1969

ビル・エバンスの1969年、オランダでのライブ演奏。海賊盤も出ていたそうだが、正規の手続き後、発売されたアルバム。

ビル・エバンス ファンなら、おそらく何回も、何十回も、何百回も、エバンスのアルバム演奏を聴いているはず。単に「好きだった」ではなく、実際に聴きたくなるのがエバンスだと思う。(マイルスも好きだけど「聴く」頻度は、圧倒的にエバンスなのです)

そこで、死後40年以上経って、眠っていた録音を聴けるとは有り難し。しかも音質の良い、イキイキとしたライブ演奏だから臨場感たっぷり。必聴!

23.Granadas、24.Pavaneは、オーケストラとの共演も面白い。エバンスのなかなか聴くことの少ない一面が楽しめる。

魚返明未 Solo Live at Lydian [part 2]

魚返明未 Solo Live at Lydian [part 2]

1. If I Should Lose You
2. Billie’s Bounce
3. Basin Street Blues
4. I Thought About You
5. I Mean You
6. The Nearness of You
7. 三つの風 Part 1

Recorded on September 27 , 2019

連続でアップしておこう。8/20の記事『魚返明未 Solo Live At Lydian 2019.9.27』の続編。同日のLydianでのライブの後半、スタンダードを集めた演奏。

ジャズのピアノ・ソロ演奏は、たくさんのアルバムが出ている。ビル・エバンス、チック・コリア、キース・ジャレット、ポール・ブレイ、山下洋輔、佐藤允彦など、枚挙にいとまがない。ジャズ・ピアニストならほとんど誰もがソロの演奏はしている。(ピアノはそういう楽器ですもんね)

そんな中で、自分が気に入っているアルバムはいくつかあるけど、「気に入ってる」要素は何んだろう?と考えてみる。あくまで個人差があるし、主観的なものだから、正解はない。

この魚返明未のソロ演奏を聴いていて、アドリブ全体の緩急、ジャズ馴染みのフレーズが登場してもそれが魚返風の味つけがされ新鮮だったり。1曲の中に何かストーリーを感じる。1曲1曲説明するのは難しいが、起承転結があるような、聴いていて惹き込まれる。

私の好きな上記のピアノ・ソロのアルバムの中に魚返明未さんの名前が入りました。

魚返明未 Solo Live At Lydian 2019.9.27

魚返明未 Solo Live At Lydian 2019.9.27

  1. みかん(Live at Lydian、東京、2019)
  2. Lost Visions(Live at Lydian、東京、2019)
  3. 空っぽの駐車場(Live at Lydian、東京、2019)
  4. Improvisation~Steep Slope(Live at Lydian、東京、2019)
  5. サイクリングロード(Live at Lydian、東京、2019)

今年、この人に熱中です。
ピアニスト魚返明未(おがえり あみ)。
繊細で叙情的なところと、力強いところを併せ持っていながら、凛々しい演奏が素晴らしい。

2019年のLydianでのこのライブは魚返のオリジナル曲。この後、スタンダート曲を弾いた「Solo Live AT Lydian [part 2]」と言う続編があるが、まずはこのオリジナルに惹かれる。

1.みかん、3.空っぽの駐車場はバラード風オリジナル曲。4.Improvisation〜Steep Slopeは、緩急つけたアドリブが続く曲。最後の5.サイクリングロードは、「魚返明未&井上銘」のピアノとギターのデュオアルバムに繋がっていく代表曲。デュオを聴いてから、そもそも先に聴いていたソロに戻って聴いてみると、また違った新鮮な演奏に気づく。

“Hubris” Richard Beirach

Richard Beirach  “HUBRIS”

Richard Beirach  : piano

1. Sunday Song
2. Leaving
3. Koan
4. Osiris
5. Future Memory
6. Hubris
7. Rectilinear
8. The Pearl
9. Invisible Corridor/Sunday Song – Monday

Recorded on June 1977

今年のピアノ発表会はリッチー・バイラークの”Sunday song”を演奏します。ピアノを始めて4年目。現在、猛練習中と言いたいが、その日によって途切れ途切れ。

人生でいつの日かピアノを弾いてみたい、ジャズのアドリブをやってみたい、との思いを今実行している。(告白した以上、もう後には引けないぞとの決意表明)

1年目は、Sonny Clarkのアルバムで有名な”Cool Struttin'”、2年目は、誰もが知っているスタンダード”Autumn Leaves”、3年目は、”When You Wish Upon a Star”を弾き語りで。

発表会の前は必死で練習してなんとか弾けた(と思う)のに、終わると途端に弾けなくなるから情けない。まだまだ、精進が足りない(理想とほど遠い道のり)と痛感の日々。

この曲”Sunday Song”には、思い入れがある。自分の子どもが産まれたら「その子の曲」と決めて毎日それを聴かせて、音楽を愛し楽しんで欲しいとの願いを込めて。もう40年以上前の話だが、長男も次男もどうやら音楽好きな生活を送っているようだから、まあ良しとしよう。

そんな話題をもう17年前のこのブログ”KOH’s VIEW”にも書いている。まさか、その曲”Sunday Song”を自分で弾くことになる(する)とは。これも新たなチャレンジ。

“魚返明未 & 井上銘”

”魚返明未&井上銘”

魚返明未 : piano
井上銘 : guitar

1 きこえない波
2 サイクリングロード
3 もず
4 かなしい青空
5 丘の彼方
6 隔たり
7 Herbie Westerman
8 縮む
9 静かな影

アルバムタイトルは至ってシンプル。2人の名前。同い年(1991年生まれ)で高校時代から旧知の2人がデュオで演奏する。久しぶりに購入した月刊誌「Jazz Life」の最初の記事がこのアルバムだった

最初はなんとなく聴いていたのだが、「きこえない波」「サイクリングロード」「もず」と静かに滑らかに曲が進むにつれて、気がつくと2人の演奏に浸かりきっている。聴くたびにどんどん惹き込まれていく演奏。久しぶりの体験。

このアルバム・リリース記念の東京でのライブ(天王洲アイルの「KIWA」)に行き、さらには大阪でのライブ(北区曽根崎の「Mister Kelly’s」にも)1曲、1曲がよりアドリブが長く、圧倒的な熱量で迫ってくる。まさにライブの醍醐味。「サイクリングロード」(at KIWA)

持っていたノートの表紙にサインをもらう

大阪でのライブの後は、2人と少しお話ができた。
「次はどこで?」と訊ねると「秋にコットンクラブ東京で」と。
むむーっ、どうしよう。