Bill Evans ” Solo Sessions Volume 1 “

Bill Evans ” Solo Sessions Volume 1 “(音声)

1 What Kind of Fool Am I? (Take 1)
2 Medley: My Favorite Things / Easy to Love/Baubles
3 When I Fall in Love
4 Medley: ‘Spartacus’ Love Theme / Nardis
5 Everything Happens to Me
6 April in Paris

Recorded on Jan. 10 ,1963

なんて美しい演奏だろう。
ジャズ演奏に ”美しい” という言葉が出てくるなんて。

2. Medleyの中の “My Favorite Things”の演奏はエバンスが弾いたらこうなるんだと、只々うっとりだ。Brad Mehldauが弾いている同曲(10 Years Solo Live)と比較してみると、それぞれの特徴が出ていて面白い。

4.Medleyでは、”Spartacus Love Theme”から”Nardis”に間を置かずに続くところもゾクゾクもの。ビル・エバンスもゾーンに入っていたのではないかと思うほど。

ところで、このアルバムはどうして1960年のリアルタイムにリリースされなかったのだろう?ビル・エバンスの名演が一つ加わりました。

Bill Charlap “Street Of Dreams”

Bill Charlap “Street Of Dreams”

Bill Charlap (p)
Peter Washington (b)
Kenny Washington (ds)

  1. 1. The Duke
  2. 2. Day Dream
  3. 3. You’re All The World to Me
  4. 4. I’ll Know
  5. 5. Your Host
  6. 6. Out of Nowhere
  7. 7. What Are You Doing The Rest of Your Life?
  8. 8. Street of Dreams

Recorded on May 24-25,2021

ビル・チャーラップ。私にはこれまであまり馴染みのないピアニストだった。YouTube Musicであれこれ他の人のプレイリストや動画を見ていて、どこかで出会い、お気に入り👍マークをつけたのがこのチャーラップ。

洗練されて地味ではあるが、余分な音を削ぎ落としたある意味完璧な演奏。
オスカー・ピータソンと対極的な完璧さ、かな。
この手のジャズ・ピアノ演奏はこれまであまり聴いてこなかった。
返って、新鮮な演奏として気に入る。

ビル・チャーラップの両親はミュージシャン(父はブロードウェイの作曲家、母はベニー・グッドマン楽団の歌手)。音楽的環境に超恵まれてジャズの道へ。

このアルバムを知った出会いの曲は2. Day Dream(音声)。
こちらの曲も1. The Duke (音声)も。

最近はYouTube Music

レコードでジャズを聴き漁る。(購入、ジャズ喫茶)
CDに変わりジャンルを問わず購入。
iPodが登場するとCDをレンタルするスタイルへ。
インターネットからダウンロード。
Apple Musicでこれまでのレコード、CDのお気に入りを再コレクト。
YouTube Musicでライブ映像など掘り出し物探し。

最近のお気に入りは、YouTube Music。
マイルス・デイビスやビル・エバンスの聴いたことがなかった演奏がライブ映像で聴ける。

ただ気になることが一点。
音楽が一曲一曲のピンポイントになってしまうこと。

アルバムなら、ミュージシャンの時代へのアプローチやメッセージが伝わってくる。
ジャケットも表現のひとつ。一目見るだけで記憶に残る。

YouTube Musicは百花繚乱。
華やかで色とりどりでなんでもありのモザイクを見ているよう。
レア感いっぱい。迷宮に入り込んだように出口が見つからなくなる。

音楽を「聴く・楽しむ・演る」のが私の人生の大切な時間。
テクノロジーの進化とスタイルの変化を受け入れながら楽しむのがコツかな。

“An Evening With Herbie Hancock and Chic Corea in Concert”

“An Evening With Herbie Hancock and Chic Corea in Concert”

1 Someday My Prince Will Come
2 Liza
3 Button Up
4 February Moment
5 Maiden Voyage
6 La Fiesta

Recorded in 1978

ハービー・ハンコックとチック・コリアのアコースティック・ピアノ2台によるデュオ・コンサートの録音。当時、マイルス・ディビスのコンボに入れ替わり参加していた2人。エレクトリックピアノも駆使していた2人が、アコースティック、しかもデュオでとセンセーショナルなコンサート。曲も”Maiden Voyage”や”La Fiesta”など、ハービーとチックの代表曲を演奏する。スペシャルな企画。

1978年に突如組まれたツアーで、サンフランシスコ、ロサンゼルス、アナーバー、サンディエゴと回り、そして日本武道館で唯一の公演が行われた。

しかし1978年の武道館公演は、もちろん沢山の観客を動員したのですが、1公演のみということもあり幻の公演となってしまいました。翌年には先のライヴ2作が発売され、そんな事があったのかと後で知ったファンが地団駄を踏んだという逸話が残っています。しかし翌1979年には”ライブ・アンダー・ザ・スカイ”で再度ここ日本で二人のピアノ・デュオが実現し、多数のファンが溜飲を下げたのでした…本作は、その未だに伝説として語り継がれる1978年2月15日東京武道館に於けるたった一夜限りの幻の公演
(Herbie Hancock and Chic Corea DUO BUDOKAN 1978 解説より)

実はこれ「幻の公演」のチケット。(ぇへん!)
1階D列(ここまでは覚えていませんでしたが、いい席で聴いているんだ)

このただ1回の武道館公演に行きました。公演のセットリストを見ると”Someday My Prince Will Come”、”Maiden Voyage”、”La Fiesta”もみんなライブで聴いているんです。(自慢)

なんか当時の感動が蘇ってきました。上記3曲、聴いてみてください。
“Someday My Prince Will Come”(音声)
“Maiden Voyage”(音声)
“La Fiesta”(音声)

ホームコンサート2023

毎年12月に友人仲間集まってのホームコンサートは今年で4回目。みんな何か1曲は、弾くか歌うか吹くかの条件がある。それぞれこの日のために密かに(?)練習を積み重ねる。

意外な楽器で演奏したり、練習の成果をお互いに発揮する姿を見ながら演奏を聴く。

今年は芸術文化観光専門職大学の学生たちも参加。みんなシェアハウス江原101の住人。
満面の笑顔で歌う学生たち。青春だ!
大学の理事会のために新潟から来られていた学生Rちゃんのお父さんも飛び入り参加。ピアノ弾く娘さんと親子共演が実現。

ピアノの美歩子さん、文子さん、ボーカルのNandeeの門下生が中心で始まったホームコンサート。お師匠さんの演奏は唯一安心して聴ける。みんなうっとり。

因みに、私の今年の演奏は、”Hymn to Freedom”。ジャズピアニストのオスカー・ピーターソンが1962年に作曲した曲。当時はケネディ大統領やキング牧師暗殺、黒人公民権運動などアメリカ社会が揺らいでいた時代。自由、平和を願う歌詞が付けられたゴスペル調の歌でもある。最初はピアノで演奏し、後半は弾き語りで演奏。

11月のピアノ発表会では、満足演奏ができなかった(毎年そうなんだけど)が、”隠れ本番”の今夜は、なんとか気持ちと願いと感謝を込めて演奏できました(かな?)。

ホームコンサートが終わると今年の1年が終わろうとしている実感が湧き上がる。

Brad Mehldau “10 Years Solo Live”

Brad Mehldau “10 Years Solo Live”

Brad Mehldau : piano

Released in 2015

2004年から2014年までの、世界各地で行なったソロ・ライブを収録したアルバム。
全32曲が4つのテーマに分けられている。
Dark/Light
The Concert
Intermezzo/Ruckblick
E Minor/E Major

総時間 5時間5分 。時間も演奏も長大なアルバム。

ビル・エバンス、キース・ジャレット、チック・コリアと大好きなピアニスト(まあ、巨匠ばかりですが)とは、また一味も二味も違うブラッド・メルドー。今はもちろん私の「大好き」に入っています。

5時間連続で聴いたことはないけど、長距離ドライブや何か集中してやってしまわない時にずっと聴き続けてみたいアルバムでもあります。
(ロックでは“U2 Album Best Rock Songs of U2”を思い出す。ブラッド・メルドーとU2と、私にはどこか似たテイストだ)

ここでは、
Brad Mehldau – My Favorite Things
を紹介します。

クリスマス・ジャズ&ゴスペル コンサートat 但馬空港

もう恒例となった年末の但馬空港でのジャズ・コンサート。出演はジャズ・シンガーのNandee。地元出身でバークリー音楽院で学び、東京のライブハウスで活躍し、故郷に戻りシンガーとして、またゴスペルやボーカルの指導者として大活躍。

私も「生徒」としてお世話になっています。でも、ほとんどジャズ談義で終わってしまう。楽しい時間を過ごすのが目的のようになってしまって。(まあ、いいか)

リズム隊は、白石宣政(ピアノ)、笹井”BJ”克彦(ベース)、吉川弾(ドラム)。ベースの白石さん、ドラムの吉川さんとは、東京時代に一緒に演奏活動した仲間だそうだ。こうして、豊岡で一緒にやれるのが嬉しいとNandee。いつもよりイキイキとしている感じ。安心感もあるんだろうな。

ジャズ・ピアノを目指して稽古している私にとって、ピアニストの手が見えるベストポジション。もともと後ろの席だったが、一番前の席で友人と会話している時に始まってしまって、戻れなくなってしまう。(まあ、ラッキーだったのですが)

それにしても白石さんのピアノはクール!柔らかな手首で弾いている動きはゆっくりに見えるが、演奏はエキサイティング、スイングしている。まさに名手のスローハンドと言ったところか。

最後は、Nandeeの指導しているゴスペルチームが登場し、会場と一体となって”We are The World を合唱。Nandeeの横に息子さんもステージに上がり、マイクで歌う。大盛り上がりで幕を閉じる。

但馬空港のホール、会場の設置も作り込み過ぎなくて、さりげなくて温かい雰囲気。
楽しいコンサートでした。

今年は「自由への賛歌」〜ピアノ発表会

今日はピアノ発表会。会場は 但馬長寿の郷 の「郷ホール」。
子どもたちから始まって後半に私の出番が回ってくる。
私も長寿を願いたいが、朝から緊張で寿命が縮まる思い。^ ^;;

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今年は、ジャズ・ピアニスト Oscar Peterson(オスカー・ピーターソン)が1962年に作曲した “Hymn to Freedom” (邦題「自由への賛歌」)。
前半はピアノ・ソロで、後半の弾き語りでは、電子ピアノで味付けしてもらいながら歌う。

「人生いつかピアノ」の秘めたる思いで始めたピアノ稽古も今年で5年目。
昨年のブログ「本番はなかなか〜ジャズピアノ」に引き続き、今年こそはの意気込みで臨んだステージでした。今年も「なかなか」な感じでしたが、自分では気分よく演奏。

終わるとホッとする気持ちと次は何の曲にしようかという思いが交錯する。
この何とも言えないひと時が気持ちいい。

魚返明未&井上銘 at 新宿ピットイン

ああ、ピットイン!
ついに何十年ぶりかで新宿ピットインでライブが聴ける。

とうとうホンモノの「追っ掛け」になってしまったようだ。

昨年4月のKIWA(東京天王洲アイル)でのライブ、7月のMister Kelly’s(大阪梅田)でのライブ、秋のコットンクラブは行けなかったけど、今回はライブハウスの老舗「新宿ピットイン」のライブに押しかけた。

始まりを待つ。ワンドリンク付きでビールを注文。

演奏中は写真撮れないので、アンコール時にパチリ。
アルバム「魚返明未&井上銘」からの曲をメインに、まだできたばかりの新曲も含めて熱い演奏が続く。一番の盛り上がりはアルバムの代表曲 “サイクリングロード”。井上銘のギターにシンセを加えて新鮮な響きをもたらす。どんどん進化(オリジナル演奏にこだわらないで)している。今、一番気に入っているデュオです。

こんなセッティングでした。

ジャズのライブは新宿ピットイン(PIT INN)

学生時代にジャズを聴き始める。
ライブ聴くのは新宿ピットイン、レコード聴くのはジャズ喫茶「ディグ」(DIG)
(書くだけで懐かしい)

当時のピットインは新宿伊勢丹本店裏側の込み入った場所にあったが、今のピットインも夜にはネオン眩しい新宿3丁目の飲食店街にある。(ジャズらしい?)

新宿ピットイン
〒160-0022
新宿区新宿2-12-4アコード新宿 B1
TEL:03-3354-2024