朝の雲

「空」というよりも「雲」と呼びたい朝。
暖かい穏やかな日が続く。

何雲と呼ぶのだろう。
「ひつじぐも」かな。
「うろこぐも」にしては塊が大きいし、高度は低い。

2階のリビングのガラス庇越しに観ると。

朝、リビングから見る東の空は、毎日異なる。
朝一番に季節を感じながら、今日一日を思う。

真昼の陽光が美しい

木と土とガラスと。
南向きのキッチン/リビングに陽が差す。
冬の太陽は低い角度なので奥まで照らすので気持ち良い。

土壁の内側は全て竹木舞(たけごまい)。
新築工事の最中、余りの美しさに土で隠れてしまうのはもったいない、と一部残しガラスを嵌めて窓ガラス状にする。

これが大正解。
太陽の動きに合わせて、碁盤状の陰が東へとそろりそろりと移動する様は飽きない。特に冬場の太陽は奥へ奥へと差し込む。ついつい碁盤目を追いかけるように見つめてしまう。

ホームコンサート2023

毎年12月に友人仲間集まってのホームコンサートは今年で4回目。みんな何か1曲は、弾くか歌うか吹くかの条件がある。それぞれこの日のために密かに(?)練習を積み重ねる。

意外な楽器で演奏したり、練習の成果をお互いに発揮する姿を見ながら演奏を聴く。

今年は芸術文化観光専門職大学の学生たちも参加。みんなシェアハウス江原101の住人。
満面の笑顔で歌う学生たち。青春だ!
大学の理事会のために新潟から来られていた学生Rちゃんのお父さんも飛び入り参加。ピアノ弾く娘さんと親子共演が実現。

ピアノの美歩子さん、文子さん、ボーカルのNandeeの門下生が中心で始まったホームコンサート。お師匠さんの演奏は唯一安心して聴ける。みんなうっとり。

因みに、私の今年の演奏は、”Hymn to Freedom”。ジャズピアニストのオスカー・ピーターソンが1962年に作曲した曲。当時はケネディ大統領やキング牧師暗殺、黒人公民権運動などアメリカ社会が揺らいでいた時代。自由、平和を願う歌詞が付けられたゴスペル調の歌でもある。最初はピアノで演奏し、後半は弾き語りで演奏。

11月のピアノ発表会では、満足演奏ができなかった(毎年そうなんだけど)が、”隠れ本番”の今夜は、なんとか気持ちと願いと感謝を込めて演奏できました(かな?)。

ホームコンサートが終わると今年の1年が終わろうとしている実感が湧き上がる。

光の庭〜夜の光は?

屋根に穴が空いている??

そう、家のど真ん中に雨も冬には雪も降る「光の庭」がある。
「光の庭」の窓を通して、1〜3階が相互に眺めることができる。

夜になると灯りに照らされて屋根裏の天井カーブと柱がくっきりと見える。
まさに家の骨組みを見ている。

主目的は陽光を家の中に取り込むこと。
お昼の垂直の光は半地下の1階フロアまで届く。

どのフロアにいても、外部の空気を感じる
心地よい、お気に入り。

象設計集団の富田玲子さんお迎えして

象設計集団の富田玲子さんをお招きする。
象設計集団設計による自宅も築31年になり、設計施工期間5年を足すと36年。自宅完成当時の象設計集団とのお付き合いは「一生もの」との予感は的中だ。

今春、自宅3階改修工事を依頼したガラージュの小田切駿さんから富田さんへ工事の経緯を報告。

富田さんの歓迎とガラージュの「U-35」(Under 35 Architects exhibition 2023)出場のお祝いを兼ねて、今夜はみんなで夕食会。

家族とガラージュのみんなで夕食の準備。
「みんなで準備し楽しみ一緒に後片付け」が我が家の流儀。

今夜の主役は「松葉ガニ」。
生ま、しゃぶしゃぶ、焼く。べっこに茹でた松葉ガニも。
食べ方伝授は私の役目。

翌朝、完成したドーモ・キニャーナ3階改修工事の設計コンセプトを富田さんに説明するガラージュ。

もう真っ赤〜庭の紅葉

周りの山より一足早く紅葉する庭のカエデ。

早朝、円山川から立ち昇る霧に包まれた山を背景に見る紅葉が美しい。
「さあ今日もやることやって頑張ろう」とスイッチが入る。

薪ストーブ点火

今年も薪ストーブの季節がやってきた。
ハンガーのブナの端材を使うので点火は簡単。

端材が燃え始めると少し大きめの端材を入れ扉を閉める。

薪ストーブの機種は、ドブレ社(ベルギー)のDOVRE 700SL
扉の窓に装飾がなくてストレートに炎が見えるところが気に入っている。
機能もいたってシンプル。

さて今シーズンはどんな冬になるのかな。
異常発生のカメムシと積雪の関係はあるのかな?

テキサスからお客様がやってきた

テキサスからのお客様がやってきました。
トムとレヴィ、2人ともミュージシャン。

31年前、自宅を設計していただいた象設計集団で、我が家を担当したのがアメリカ人のマークとマンディでした。彼らは完成後、テキサス州オースティンに帰郷し、親しい友人となったのが今回のお客様。

1階ホールの囲炉裏で炭火焼きしながら「では1曲」とトムの歌が始まる。

もちろん1曲では終わらない。
レヴィのオリジナルソングを聴かせてくれたり、ローリングストーンズ、ビートルズの知っている曲をみんなで歌っり踊ったり。

私もOscar Peterson の”Hymn to Freedom”(音声)で参戦(?)。ピアノ発表会を目前に控えて、度胸試しにいい練習になりました。(^_^)v

お風呂チェックに久住章さんが来てくれる

左官の久住章さんが来てくれました。

今春、久住さん監修のもとモルタル(セメントと砂)で浴槽を新調しました。基礎デザインはガラージュ(若手建築家集団)が行い、実際の左官工事は地元の左官職人中川さんが行いました。浴槽を一から立ち上げて制作する方法と指導は久住章さんにお願いしました。

久住さんは、全国あちこちで絶賛される左官仕事を残してきた実績と経験は、久住さんの独創的かつ柔軟な発想技術に裏打ちされているのがよくわかる。さらにデザインセンスも抜群で、久住さんが鏝(こて)でひと塗りするだけで、ガラッとその様相が変わってくる。

今回は、朝突然、久住さんから電話があって「どうや?」とお風呂の調子を訊ねていただく。

「清掃のことやお湯の水位跡がうっすらと残ること、お湯を抜くと少し砂っぽいものが底に溜まるのは初期のみかどうか」などお聞きする。「今日は家に居るか? じゃあ、これからすぐに行くよ」と午後には久住さんがやってきてくれる。

左官の第一人者の久住章さんからこんなに親身になって声をかけていただき、実際に来てくれて、少し手直ししていただけるなんて、こんなにありがたく心強い事はない。

31年前にドーモ・キニャーナを新築した時からの久住章さんとのお付き合いは、こんな風に現在も続いている。我が家の誇りであり永遠の感謝を捧げます。

U-35 ギャラリートーク/ガラージュ

梅田グランフロントのシップホール

U-35(Under 35 Architects exhibition 2023)の会期中(10/20〜30)に、会場であるうめきたシップホール2階にて、毎日ギャラリーイベント、トーク、レクチャーが開催される。

本日は、若手建築家集団「ガラージュ」のギャラリートーク(16:00〜17:00)が行われたので参加しました。

トークは『現場日記』という52分の映像作品にまとめられた「改修 ドーモ・キニャーナ」の設計から工事、竣工までを記録した日記映画。(トーク現場の写真が撮れなかったのが残念)

映像を流しながら、ガラージュ3人が説明を加えていく形式でトークが行われた。最後の5分は施主である私がいきなり指名される。ガラージュに依頼した経緯、これからの期待を込めてコメントしました。

他には、シェアハウス「江原_101」のリノベーションの経過や住民である芸術文化観光専門職大学(CAT)の学生たちがシェアハウスで繰り広げるパフォーマンスの映像もある。

展示会場ではリアルにシェアハウスの住民であるCAT学生によるパフォーマンスも行われる。