65期スタート

本社北側のツツジは満開

会社は新年度65期のスタート。
そして、「令和」初年度の始まりでもある。

本社と工場の合同全体朝礼の後、「営業会議」で始める。
64期の営業成績の分析(速報値)と65期の目標確認をする。

青山ショールームと繋いでのTV会議。
役員と全営業が一堂に顔を合わせて綿密に内容を共有する会議。

青山通りで平成の終わりを回想する

青山通りの歩道橋から青山一丁目方面を望む

天皇退位と新天皇即位を祝う10連休の真っ只中。私の家族も引っ越しや新しい東京での住まい探しで、急遽、東京へ。

2007年(平成19年)に青山一丁目の青山ツインビルにNAKATA HANGERのショールームをオープンして以来、青山界隈は切っても切れない場所となる。

青山ツインビル地下通路の広告

青山ツインビルにショールームを開設して以来、新たに多くの顧客との出会いが実現。

私にとっての平成時代は、前半は社長就任とバブル崩壊による苦境からの脱出、後半はショールーム開設によるNAKATA HANGERのブランド化と新たな経営戦略の展開。そして、後継者との社長交代を果たす。

平成の幕が降りようとしている今、私にとっても大きな節目だ。

期末恒例の「社員表彰式」

我が社は4月決算。今日が営業・生産活動の最終日。
賞与支給と1年間の顕著な活躍のあった社員を表彰する社員表彰式を行う。

賞与は、もちろん人事考課をし、自己評価、上司の評価を加えて決定されるが、この「社員表彰」は、様々な角度から見流のが特徴。数字で現れる直接的な成果だけでなく、チームワークや、チャレンジしたこと、周囲との潤滑油的な行動や態度、なども対象になる。「社長の独断と偏見」により表彰者が決定される。「偏見」とは、もちろん、社長が会社経営で大切にしている経営理念、行動指針、社風、などに照らして、たとえそれが、小さくて目立たないことであっても、あえてそれにスポットをあて、顕彰することを目的としています。みんなで「笑い」ながら行えるところが大切なところ。

「ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ」知事賞受賞

卒業記念のハンガー(写真のハンガーは、地元・豊岡市神美小学校卒業記念)

「ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ」(兵庫県産業労働部産業振興局主催)に推薦を受け、応募したところ「知事賞」を受賞しました。

この賞は、斬新な発想やユニークなアイデアで、先導的、モデル的な事業を展開する企業を顕彰し、全国に向けて広く周知することでマーケット拡大を図ることを目的としている。

表彰状を受けとる弊社社長

対象になったのは、小中高の学校卒業記念品としてハンガーを提案し、多くの学校(PTA)から支持される。木製ハンガーの新しい市場開拓としての経営戦略が評価されました。

表彰される企業が壇上に勢揃い。受賞企業は、新技術・新事業創造貸付として低利の融資が受けられる。資金問題で応募している企業ではないが、グローバル展開や新技術へのチャレンジへ、大きな弾みになる。

こんなに注目されているとは、思っていませんでした。
受賞に甘んずることなく、気を引き締め、会社をさらに充実させ、NAKATA HANGERのファンを増やして行かなくては、と決意も新たです。

『社員を大切にするから黒字になる。甘いから赤字になる』近藤宣之・著

今まで多くの会社は「顧客満足」を第一に経営をされてきました。お客様の満足がなければ、商品を買ってもらえない。つまり利益が得られないからです。
しかし、私の経験上、顧客満足は社員満足があってこそ実現されるというのが真実です。
社員満足なしに顧客満足を追求すると、「やらされ感」や犠牲感だけが残ってしまいます。その証拠にもっとも徹底した顧客満足を追求するところが、社員にとってはブラック企業になっている例がたくさんあります。
『社員を大切にするからころ時になる。甘いから赤字になる。』近藤宣之・著
(「顧客満足の前に社員満足が大事」 (p176))

坂本光司氏(元・法政大学大学院教授)の「日本でいちばん大切にしたい会社」に選出され、以前から注目していた(株)日本レーザーの近藤宣之社長(現会長)の書籍。今回、経営者セミナーで直接お話を聴き、出版されている全ての近藤氏の本を読む。

近藤氏の仕事人生の様々な体験を語りながら、得た結論は「社員満足」が経営の原点という信念。クレド(働き方の契約書)、社員の総合評価表、人事制度改革など、具体的な資料も提示され、大いに参考にしたい。

私も会社経営で大切にしてきたのは、経営をオープンにし、社員一人ひとりが目標を持ち、社員の成長が会社の成長、会社の利益が企業存続と社員に還元される仕組みを作り、実行すること。

社員を「大切にする」は、社員待遇を良くし、自主性を高め、公平な社員評価を、というイメージが強いが、それは単に「甘い」こと。「大切にする」には、会社理念(クレド)、社長の信念に基づいた人事評価制度、日々の社員とのコミュニケーションなど、その下地となる社長の行動がベースにないといけない。

もう一つの行き着くところは「社長が変われば、会社は変わる」という事実。経営者として最も重要な心得。肝に銘じないといけない。

2019年TOKYO始まりだ

今年初の東京。

2018年は、台湾事故(2016年3月)後の体調、体力も完全復活し、東京滞在も元のペースに戻った。でも、年間で50日ぐらいかな。(それ以前は100日を超えていたので半分以下にはなりました)

2017年に社長交代をして、私自身、会長としての立場でどのように会社に関わるか、貢献するのか。こういう思いがそもそも大切なんだろう、と思っておくしかないのが正直な今の心境。

もちろん、「大局的に」「グローバル・マーケットを意識して」「経験を生かして」とかの言葉は頭にあるが、それをどのように会社とアクセスするのか、試行錯誤が続く。

2019年仕事始め

本社オフィスのスタート準備

今日は仕事始めの日。

曜日の関係で、いつもより2日遅い。
それだけみんな正月休みをゆっくりと過ごせたかな。

営業部の朝礼

本社と岩中工場の全員が集合して、新年の挨拶の後、セクションごとの朝礼。

営業部は、この5年で若手が数名入社し、東京の青山ショールームの営業も含めて、とても活発だ。ハンガーのEC販売、海外からのオーダーも順調に伸び、英語でのやりとりも急増。

より多くの人にNAKATA HANGERをお届けし、ファッション関連、ホテル関連の業務用ハンガーもより貢献できるように、今年も充実した1年にしていこう。

今年も頑張った!盛り上がる忘年会

2018年の仕事納め。その夜、恒例の忘年会。

こうして製造部、商品部、営業部の社員全員が集合して1年を振り返る。
今年も忙しい、アッという間の1年だった。今年は、社員一人ひとりが自分の個人目標を設定。上司のアドバイスやチームワークで達成しようという取り組みにも力を入れた。より明るくて生き生きした仕事場になってきたと実感。

こういう光景って、忘年会でしか見られない。
みんなやるね。(溜まってたものが爆発?)
女性社員も大活躍だったけど、男性陣のこのノリにはついていけない?(^ ^)

気のおけない仲間と年末食事会

いよいよ今年も残すところ1週間をきった。仕事に、遊びに、そして地域活性化のための議論と行動と、アクティブな仲間と1年の締めくくりとして全8名が揃って食事会をした。

会場は城崎温泉、西村屋招月庭のレストランRicca。ライトアップされた樹木がプールの水面に映って幻想的な雰囲気。

この会を始めてもう13年が経つ。昼間ゴルフで夜の会食、たまには九州、北海道などにも遠征して楽しむ気のおけない経営者仲間たち。

近況報告に始まって、地域の様々な話題の意見交換を熱っぽく語りあう。

今日の話題は、最近厳しさを増す会社の人材採用、さらに有給休暇の扱い、それぞれの現況などの情報交換だ。

大いにし刺激になり、大いに参考にしたい意見が続出。毎回そうだが、今夜も濃い時間があっという間に過ぎました。

「能作」(富山県高岡市)に学ぶ「産業観光」

「観光産業」と言えば、鉄道やバスなどの交通業、旅館・ホテル・土産店などの宿泊業のことを示すが、これは「産業観光」である。

「産業観光」とは、二つあるようだ。
一つは、歴史的、文化的にその地域特有の産業に係る工場、機械設備など昔の産業遺構を見て回るもの。もう一つは、現役の工場を訪れ、職人や製品など、ものづくりの現場に触れるもの。

「豊岡観光イノベーション」主催によるセミナーで「能作」さんの実例を学んだ。もちろん、後者の「現役ものづくり」のお話です。

「能作」(富山県高岡市)さんは、創業102年(1916年(大正5年))の鋳物製造販売の会社。当初は、仏具、茶道具、花器が中心。近年は、インテリア雑貨、照明器具、テーブルウェアなどデザイン性の高い製品を商品化。特に純度100%の「錫(すず)製」のぐい呑やテーブルウェアが大人気。

今年は、月間1万人以上(年間で14万人を超える)の見学者を迎えるそうだ。観光客相手の食品などの店舗ではなく、地方のものづくり企業としては驚異的な数字ですね。

産業観光に当たって、次の5つの要素を大切にしているそうだ。
「見学」「体験」「飲食」「ショップ」「観光案内」

さらに、
「伝統を伝える」
「品質、技術をアピール」
「社員が自らが伝える」

ことによって、社内美化、社員の仕事への意識向上など、様々な効果があるという。

昨年(2017年11月)、能作克治社長のお話をお聞きしたことがあり、ぜひ訪ねて見たいと思っていましたが、今年は実現できず。来年には是非、訪ねて見たいと思います。