「建築の日本展」〜森美術館15周年記念展

「建築の日本展」森美術館15周年記念展チラシより

「日本の建築展」ではなく、「建築の日本展」。つまり、建築を通して日本文化、日本人の美意識、生活感を検証する試みが興味深い。

六本木ヒルズ・森美術館で開催されている「建築の日本展」に行ってみた。

撮影が許可されているのは、指定された5ヶ所の対象物と、それぞれの展示物の横にあるキャプションのみ。

北川原温《ミラノ国際博覧会2015日本館 木組インフィニティ》

全体は、9つのテーマによって構成されている。

01 可能性としての木造
02 超越する美学
03 安らかなる屋根
04 建築としての工芸
05 連なる空間
06 開かれた折衷
07 集まって生きるかたち
08 発見された日本
09 共生する自然

待庵(制作:ものつくり大学/2018年)

原寸大で再現された茶室「待庵」。

いつか行ってみたいと思いながらまだ実現していない千利休が作ったとされる「待庵」(京都府大山崎町)。

2畳の空間を味わってみる。

丹下健三研究室《香川県庁舎間仕切り棚》

テーマ「04 建築としての工芸」。

建築コンセプトと家具がどのように結びつき、補完したり、主張したりしていることが解って興味深い。

丹下健三《住居(丹下健三自邸)》製作監修:森美術館、野口直人 製作:おだわら名工舎

「05 連なる空間」では、桂離宮などの古建築を再解釈し設計されたという丹下健三の自邸(1953年、現存しない)を1/3スケールで再現。

部屋の繋がり、廊下、光と風がどのように通ったのだろうかと興味津々。

象設計集団《名護市庁舎》

ありました!

象設計集団の代表作「名護市庁舎」(沖縄県名護市)の紹介キャプション。作品の粘度模型、図面などがあるが、撮影できないので紹介できないのが残念。

齋藤精一+ライゾマティクス・アーキテクチャー《パワー・オブ・スケール》

古建築から現代建築まで、日本建築の内部空間を3Dで原寸再現するインスタレーション。細い線でスケールが表示されたり、移動したり、拡大したり、実際には味わえない空間感覚が表現されていて面白い。

タイトルである「建築の日本」。
建築を通して日本文化を考えてみるということにとても示唆に富んだ展覧会でした。ぜひ、行ってみてください。

森美術館(六本木ヒルズ)
『建築の日本展』〜その遺伝子のもたらすもの
“JAPAN in ARCHITEKTURE”  Genealogies of Its Transformation
2018.4.25 – 9.17

ちょっと「象設計集団」に立ち寄って

象設計集団の事務所に寄ってみた。

小田急線の喜多見駅から瀟洒な住宅街を通り抜けること約10分。細い通りが交錯している場所にあある。庭も含めるとほぼ四方から風が吹き抜けることのできるそうで、気持ちが良い。

設計、図面をひく部屋の奥には「サンルーム」がある。ガラス天井を通して庭の大きな木が見える。これまで東京の事務所だけでも4〜5回移動している(私はそのどの事務所にも訪問)が、共通項は、土や緑が近いこと。実際に庭があったり、木々を眺めたり、風通しの良いこと。「自然を感じる」ことにこだわりがあるのでしょう。

思えば、私の自宅の設計を依頼するために初めて象設計集団を訪ねたのが1987年。今からもう31年前のこと。当時は中央線の東中野にあり、やはり庭のある古い住宅を改装して事務所にしてあった。以降、家が完成する1992年の間に、事務所が北海道の音更町(帯広郊外)の廃校になった校舎に移転。私はその両方を訪ね、象設計集団の人たちとあう。もちろん設計の打合せであるが、温泉に行ったり、バーベキューしたり、近くの湖に行った理、よ〜く「遊んだ」もんです。だから自宅建築に5年かかったって?(そうかも知れない)^ ^

タイルを砕いてモザイクを作った時のお話

今回は、象設計集団の富田玲子さんに会いに。私の自宅を設計していただいた富田さん。象設計集団の設計スタイルは、複数のメンバーで協働しながら行うこと。でも、その根幹となるコンセプトから始まって、富田さんが一貫して設計に関わっていただいた。

ということで、富田さんとは30年を超えてお付き合いしていただいていることになる。昨年、我が家でお会いして以来1年ぶり。お願いしたいことがあって訪問しました。