それぞれの想いでやって来た

CAT(芸術文化観光専門職大学)の教授とシェアハウス「江原_101」の学生たちとの食事会。
みんなそれぞれの想いを持ってCATに学びにやってきた。
そんなそれぞれの想いを聞いたり話したり。
夜があっという間に過ぎていく。

最初のうちは孫も参加の楽しい夜。
あっという間に日付が変わる時間までしゃべり通し。

雑草対策に芝〜果たしてどうなるか

自宅裏門の外側の場所を「広場」と呼んでいる。
昨日のブログ記事にアップしましたが、これからの季節、雑草との戦いが始まる。

もう一つ以前から気になっているのは、広場の真ん中のケヤキの木を中心に円を描く箇所は、地面がカチンカチンでちょっと掘ると(簡単には掘れないが)砂利が出てくる。

雑草と砂利の問題を一気に解決できないだろうか?

昨年秋からの改修工事も終わり、建築業者や資材運搬のトラックも一段落したので、思い切って土を入れ替えることにした。

広場中央のケヤキの周囲を掘り返し、真砂土を入れ芝生を植えることにした。
ゴルフ場のように綺麗に芝刈りをするような芝にしたいのではなく、春〜秋にかけて、雑草との壮絶な戦いを回避したいのが本心。

さてさて、この顛末はいかに。
随時、芝と雑草の状態をアップしていく予定です。

春の溝掃除と「ついで」の草刈り

私の住んでいる江原地区は、毎年4月に一斉に各戸溝掃除をすることになっている。それぞれの家の前の溝蓋を開けて溜まった土や落ち葉を掬い取る。我が家はケヤキに、カエデに、と秋は落ち葉だらけ。一冬越してシルバー人材さんのアポートを受けながらの溝掃除。

溝掃除のついでに(この「ついで」の方が作業量は多いのですが)、庭の草刈り。

裏の広場の草刈り。
まだ4月なのでこの程度だが、梅雨が来て、夏が来ると、恐ろしいほどの草茫々となる。

最後に裏の円山川堤防外側の草刈り。
国交省管轄なんですが、どうしても草や竹や笹が繁茂してしまうので、自前でゴミ拾いと草刈りをしています。普段は、私一人でコツコツとですが、年2回ほどは、庭と広場の草刈りついでにシルバーさんにやっていただく。

4月のメインは溝掃除のはずなんですが「ついで」の方が多い春の清掃。

『新建築 住宅特集 5月号』〜31年目のドーモ・キニャーナ

建築誌『新建築 住宅特集 5月号』(4/19発行)に、ドーモ・キニャーナが掲載されました。

31年経って(1992年竣工)、再び建築雑誌の特集号に選んでいただくのは、思いも寄らないことでした。今回は約6ヶ月かけて3階の改修。2021年ガラージュ(若手建築家集団)との出会いから計画がスタートしました。

「新建築5月号」では、最初に紹介されているのが、『改修 ヴィラ・クゥクゥ』(原設計:吉阪隆正)、2番目に紹介していただいたのが『改修 ドーモ・キニャーナ』(原設計:象設計集団)。

今回の特集号掲載で一番嬉しかったこと。
それは、(私の好きな)偉大なる建築家 吉阪隆正さん設計のヴィラ・クゥクゥに続き、その吉阪隆正U研究室から誕生した象設計集団設計のドーモ・キニャーナが取り上げられ、その3階部分を改修設計したのがガラージュという流れ。

編集者の粋な計らい(偶然ではないとみていますがどうでしょう?)。

吉阪隆正氏は早稲田大学建築学科卒業、早稲田大学理工学部長、日本建築学会会長を歴任、U研究室主宰。そのU研究室から誕生したのが象設計集団(樋口裕康/早大建築学科、富田玲子/東大建築)。そしてガラージュは早稲田大学建築科、大学院を卒業した同期生3人組。(ちなみに私も早稲田大学。政治経済学部経済学科なのであまり関係ありませんね)

振り返ると意図した訳ではないけど、その時代、時代に、知り、出会い、関わり、共に行動し、その後も続くお付き合い。点と点が繋がっていくことに内心驚いている。嬉しいことであり、大切にしていきたい。私にとって、そんな今回の『新建築5月号』です。

ドーモ・キニャーナから南に見える円山川、その向こう岸にある裏山(家族ではそう呼んでいる)から進美寺につづく広葉樹の山の風景をより取り込み、楽しむための仕掛けが目的。具体的にはベランダと浴室の改装を行う。

象設計集団の富田玲子さんのコメント、樋口裕康さんのスケッチ

12ページを使ってカラーで紹介していただいている。

1987年ごろ、象設計集団に設計を依頼。約1年かけて地域の調査を行いながら、スケッチしていく。但馬の山々に囲まれた谷間をイメージしてホールの構想が生まれる。(写真左上側)
5年掛けて完成したドーモ・キニャーナ。建築当時の柱組、壁の竹小舞(写真左下)など、私にとって懐かしい資料が掲載されています。

『新建築 住宅特集 5月号』

コデマリ〜2年経っていい感じ

コデマリ(バラ科)
中国原産。茎は叢生して高さ1.5〜2mになり、先はしばしば垂れ下がる。葉は互生し、長さ2.5〜4cmの菱形状。
『日本の樹木』 山と渓谷社

我が家のコデマリは2年前に植えた新しい仲間。リビングからよく見えるところなので、根がつくかどうか、ハラハラドキドキしながら見守っていました。

今年やっと白い花を咲かせ、コデマリらしく茎が根本から密集して伸び、花もたわわに「手鞠」になってきた。

新緑のカエデをバックに一段と映える。

「一気読み世界史」 出口治明・著

人類5000年の歴史のなかでも、死後にも残るグランドデザインを描き、「大帝国」と呼ぶにふさわしい帝国をつくった人物は数えるほどしかいません。西洋ならば、カエサル、フェデリーコ2世、ナポレオン、せいぜいこの3人です。
(中略)
一気読みで「大きな目」を養うというのは、わかりやすい話かもしれません。一方で「小さな目」とは、細部に目を向ける視点で、その力を一気読みで養うのは難しいのではないか、と思われるかもしれません。
でも、どんなことはないんです。大きな目を持つことで、小さい目の鋭さが増します。
『一気読み世界史』 出口治明・著

引用最後の部分。まずは、その通りだ、が実感。
「人類5000年の歴史」とは、確か出口氏の以前の著書で、人類が文字を発明し記録が辿れる年月をいう。それに、人間の脳(心)は、5000年の間にそんなに変化(進化)していないから、過去の歴史を辿ると現代が、近未来が見えて来る、とも指摘されている。まさに「大きな目」である。

西洋史でもなく、東洋史でもない。双方は全て関わりを持ちながら歴史を積み重ねる。つまり「世界史」こそが、人間の歴史を紐解く手がかかりとなる。

私にとってとても参考になったチャプター(小項目)は、

四大文明の起源はメソポタミアにある。(p24)
 ↪︎メソポタミア、エジプト、インダス、黄河とバラバラに起こったのではなく、メソポタミアの影響を受けながら派生して文明が起きた。
温暖化は大国を生み、寒冷化は国家の分裂を招く(p66)
 ↪︎ローマ帝国の繁栄は温暖化により食物も安定し、五賢帝で栄える。寒冷化を迎えると北方の遊牧民が南下し、玉突き現象が起きて民族大移動が始まる。ローマ帝国の分裂、中国では漢が滅び三国志の時代に突入。数世紀経て、温暖化が始まると西洋ではルネサンス、中国では隋・唐の時代がくる。
ナポレオンが「自由・平等・友愛」理念を拡散(兵士を鼓舞する目的)、それが後のネーションステート(国民国家)樹立に繋がる(p206)
 ↪︎ドイツ統一、イタリア統一
明治維新のグランドデザインを描いたのは阿部正弘(徳川幕府老中首座)。
 ↪︎「開国・富国・強兵」を考え、国を開く。

など、世界の歴史は、地球の温暖化(寒冷化)、民族の移動、帝国の樹立と崩壊など、西洋も東洋も双方に繋がりながら続いてきたものと理解すると(大きな目)、今起きている目の前の情勢(小さな目)がよりできるのを実感しました。

シラユキゲシ〜隅っこで忘れてしまう

シラユキゲシ(ケシ科)
これが「ケシ」かと思わせる外見。葉は小さいフキのよう。花が咲いても、四枚の花びらと短いかたまった雄しべは、ベゴニアと誤解されそう。「白雪」の名は優雅だが、切ると濁った赤い汁が出て、ケシ科の素性をのぞかせる。中国中南部の二千メートル以下の山地の落葉樹林に生え、地下茎でふえる。
『花おりおり その三』 湯浅浩史・著

妻が「シラユキゲシ咲いてるね」と言うから、「えっ?どこ?」と返事する。知らなかった(忘れていた)のは、迂闊であった。こんなに可憐な白い花が、ここにあるなんて。

土壁と庭のモルタルのヘリの隙間に生えている。
こんなに本当に隅っこで咲くシラユキゲシ。
冬の間は、屋根から落ちてきた雪で埋まりっぱなし。
お隣には、これもカエデの種が飛んで(落ちて)きて芽を出したカエデ。

隅っこで植物がこんなふうに命を繋いでいるのはちょっと感動だ。

春。グン、グン

キタキタ、この季節。
広場の草がグン、グン、と成長。

気持ちいいね、かわいいね。
なんて言ってたら、あとで大変なことになるのだけど。

今は、グン、グンしておくね。

「建築・映像・演劇〜空間と時間を往来しながら」但馬コネクション(No.63)

但馬コネクション4月セッションは、建築家集団 GARAGE(ガラージュ)。タイトルは「建築・映像・演劇〜空間と時間を往来しながら」。早稲田大学建築科、理工学術院建築学(大学院)を修了した同期生3名で2021年に設立。事務所は豊岡市と東京に構えながら活動する。

演劇の鈴木忠志さんは40年以上も前に東京から富山県利賀村に活動拠点を移し、平田オリザさんは劇団も自らも拠点を豊岡市に移す。建築の象設計集団も北海道十勝と東京の二拠点で事務所を構える。

GARAGEも、地域(地方文化)に精通し、世界を相手に活躍する建築家集団になることを期待しています。

但馬コネクションの会場となるシェアハウス「江原_101」(えばらすぺーすいちまるいち)は、GARAGEの改修設計により昨夏オープン。これはまさに自作自演かな?

「スタジオ」と名付けた1階の吹き抜けの会場は満席。
第1部の90分間がGARAGEのプレゼン。
熱心に話を聴きいる会場の空気が印象的だ。

第2部は、ティータイム(茶話会)。
会場「江原_101」が主役でもあるので、参加者の皆さんには、キッチンも見学していただきながら飲み物をお渡しする。

ティータイムのお菓子は全て手づくり。
「再開・但馬コネクション」は、ここに住むCAT学生たち全員にスタッフ(内輪では「顧問」と呼んでいます)として加わってもらい、運営していきます。

第2部のティーパーティの様子。
それぞれのテーブルで、また歩き回りながら、会話が弾みます。

詳しくは後日、但馬コネクションホームページにも記録を掲載いたします。

宗鏡寺で舌鼓〜スペシャルな天麩羅にびっくり

圓覚山 宗鏡寺(豊岡市出石町)。
通称 沢庵寺。沢庵和尚ゆかりのお寺として知られている。

手入れされた広いお庭は四季折々訪れる度に心落ち着く。沢庵和尚48歳の折に故郷に戻り8年間過ごしたとされる「投淵軒」。茶室の「対来閣」。坐禅道場など、見どころ満載。

私も何度も訪れたことがあり、ご住職の小原和尚さんとも親しくしていただいている。

なんと今日は、その宗鏡寺さんで天麩羅をいただくことになりました。以前、こちらで天麩羅をいただき味しめた先輩よりのリクエストで、今回は3組のペアで実現しました。もちろん私は初めて。(ワクワク)

熊本出身の和尚さんのご実家は老舗の天麩羅屋さんだったそうで、特別にそのお父様に腕を奮っていただきました。

和尚自ら食べ方指南をしていたく穴子の天麩羅。大根おろしをたっぷりと掛け、レモンを絞る。好みによりお塩かお出汁で。(これ書きながら涎が出てくる)^ ^;;

熊本ご出身なので、前菜に馬刺し、途中にお餅が入っている長崎の汁物、天麩羅はエビのすり身をパンに挟んだハトシ。出島で交易が行われた長崎ならではのメニューだ。

最後にいただく茶漬け。
これがまた絶品!(写真をご覧いただいた通り。言葉不要)

お漬物は、もちろん和尚自ら漬けた「たくあん漬け」。
もう何も言うことありません。

こんなスペシャルなランチをいただくとは、全く予測できませんでした。
和尚さま、お父上、ご家族様に感謝。
お布施をさせていただき帰路につきました。