茶会「如水会」〜青年部のお席が面白い

淡交会但馬支部恒例の茶会「如水会」に出席し、抹茶をいただく。
茶会を開催する亭主をまわりもちしながら、毎年開催される。今年は招月庭のお座敷をお借りして、本席と青年部席の二席が催された。

青年部は淡交会但馬支部では50歳までの会員が相当する。青年部ならではの活動が面白そう。これは陶芸家の指導のもと青年部の皆さんが作った茶碗。これまでに茶杓を作ったり、茶の生産地を見学したり、なかなか活発な活動をされている。

これも青年部の皆さんが手作りで作った席札。
なにが面白いかわかりますか??

「感謝」の文字をじっくりと見てください。
おわかりですね。

一枚一枚、青年部の皆さんが手書きで書いたもの。
(全部ちょっとずつ違う)
水引きはゴムを彫って作ったゴム印。

なかなかクリエイティブです。
その勢いで茶道の世界を広げていったら面白いと思います。

蝋燭能〜幽玄美への誘い(安養寺 京丹後市)

昨夜は、安養寺(京丹後市久美浜町安養寺125)の恒例の蝋燭能を鑑賞。
今年で13回目を迎える蝋燭能。演目は、狂言『口真似』、能『望月』。

観世喜正(観世流シテ方)さんの先代観世喜之さんの時代より安養寺とのご縁があり、観世喜正さんが毎月東京より来られて子供たちへ「丹後から能楽師プロジェクト」として指導されている。今回はそのプロジェクトから育った小学校6年生の女子が子役として舞台へ立つ。
(こうして長年の指導が少しずつ身を結んできているのが素晴らしい)

境内に入り、蝋燭に灯されたアプローチから館内へ。
開演前にご挨拶される藤村ご住職。

能舞台を取り囲むように座席が設られている。

「沖縄燦燦」〜歌えよ踊れ

「沖縄燦燦」公演(江原河畔劇場)
沖縄の島々に古くから伝わる歌謡や伝承をもとに創作された沖縄版ミュージカル。沖縄の熱風が会場いっぱいに吹き込む。笑顔とエネルギーに溢れた素晴らしい舞台。ヴァイオリンと三線とパーカッションの生演奏。ヴァイオリンの音色が愛を奏で、情熱的な踊りを伴奏し、南国の星空の下のロマンを表現する。三線は沖縄の香りを運び、演奏者の沖縄民謡の歌唱が素晴らしい。和太鼓とシンバルとを組み合わせたパーカッションで沖縄のリズムを叩き出す。

初演から11年。世界各地で演じられ、今年の10月に200回目の公演を終えたそうだ。

燦燦の掛け声でグー!

舞台でも終演後も、ともかく笑顔いっぱい。
沖縄の風に乗せられ思わず記念撮影。
こういう写真はあまりアップしないのですが、あまりにも素敵な笑顔を届けたくて。

今日は(10/28)もう1回17時から、明日(10/29)は11時からの公演あり。
ぜひ、行ってみよう。

「沖縄燦燦」
日 時:2023年10月28日 13時 / 17時
        10月29日 11時
場 所:江原河畔劇場(豊岡市)

蔦〜秋第二弾

深まる秋。
柿 に続き 蔦。

庭の裏門横の塀をつたう。

蔦はブドウ科の植物であるんですね。
楽譜に見えてくる。なに音符?

庄内柿が届いた!

柿だ。秋だ。
荘内柿が届いた!

荘内柿
渋柿の大王と言われる「荘内柿」の正式な品種名は「平核無柿」(ひらたねなしがき)と言います。お隣の新潟県の行商人から買った数本の苗の中に1本だけあった種なしの苗。これが荘内柿の素となり積極的に増やし植えたことで庄内地方は柿の一大産地になりました。収穫された柿はアルコールと炭酸ガスでしっかりと渋を抜くことで果汁と甘味たっぷり風味も優れた荘内柿として出荷されます。
【王将果樹園の荘内柿】のチラシより

(株)やまがたさくらんぼファーム(王将果樹園)の「季節の果物頒布会」に登録して、毎月季節の果物が届く。しかも「ワケありくだもの」なのです。

粒の大きさの不揃い、変形、お尻の小さな割れ、枝擦れの傷、少し実が外れた房、軸が折れてしまったなどのワケあり。一人前の商品としては扱えないけど、中身は立派な一人前。
ワケあってもなくても果物産地山形(妻の出身地でもある)から季節の旬の果物が届くのがとても楽しみである。

さあ、皮剥いていただこう。

鳥取〜一歩踏み込むとなかなか面白い

鳥取経済同友会と神戸経済同友会の定期交流会に参加。
今回は鳥取で開催されました。

鳥取経済同友会の計らいで鳥取砂丘で合流し、砂丘センターなどの案内をいただく。但馬の人にとっては隣接県でもあり、行った事がある人も多く「今さら」と思うでしょうが、一歩踏み込んで砂丘の成立ち、特異性、将来性を知るとなかなか興味深い。

「砂の美術館」
現在の展示は「エジプト編」。(まさに砂の質感にぴったりのテーマだ)
水だけで固めた砂の塊を彫刻して造る。まずこのことに驚く。鳥取砂丘の粒子の細かい砂だからできるのでしょう。展示が終わり崩すと元の砂に戻るので、再利用ができるのもエコですね。

「砂の美術館」のコンセプトは「砂で世界旅行」。これまでに「イタリア」「アフリカ」「アジア」「アメリカ」「南米」「ドイツ」「北欧」「チェコ&スロバキア」などが開催されている。今回の「エジプト編」では世界11カ国20名の砂像彫刻家が製作。(その道のプロがいるんですね)

鳥取砂丘の成り立ちが面白い。
中国山地の石(砂岩)が先代川に運ばれ日本海に砂となって流れ込む。河口付近に溜まった砂が日本海の海流に運ばれ陸地に押し戻されて堆積していく。そして北西の季節風が堆積した砂を巻き上げ砂丘を形成していく。自然現象の循環が作り上げている。

砂丘を探索すると、鏃(やじり)や古代の生活品が出土(出砂?)するそうだ。「砂丘に住んでいたの?」とガイドさんに訊くと、氷河期は砂丘はもっと沖合にあって、ここは平地だった。間氷期(温暖期?)に現在の位置に砂丘ができたとのこと。

また、砂から拳銃の銃弾が出てくる。かつて(明治後期)陸軍歩兵部隊の訓練地だったそうだ。

アリドドーム

鳥取大学乾燥地研究センター。砂丘西側すぐのところにある。

乾燥地の研究に取り組む日本唯一の研究機関。地球の砂漠化、旱魃と農業、食糧問題の解決などの使命を持つ。

乾燥地の植物が栽培されている。乾燥地に生きる植物の(必至の?)工夫が面白い。

交流会の懇親会(ホテルニューオータニ鳥取)では「麒麟獅子舞」が披露される。マリオネットの獅子舞。あとで尋ねると、リアルだと数名必要だがマリオネットは2名でやれる、との苦肉の策のようだ。芝居小屋のようなところで舞台装置も工夫してやれば、返って面白い人形劇として伝統の獅子舞を伝承できるのではと思う。

「麒麟のまち」として観光を盛り上げていこうという取組についての講演を聞く。「麒麟のまち」とは、鳥取市、石見町、八頭町、若桜町、智頭町の鳥取県1市4町と兵庫県の新温泉町、香美町を加えた県境を超えた観光振興である。

隣県ということもあり、その気になればいつでも行ける、なんとなく知っている鳥取でしたが、一歩踏み込んで、自然の成り立ち、歴史、風土、伝統、経済情勢など、興味深い鳥取を発見する機会となる。

U-35 ギャラリートーク/ガラージュ

梅田グランフロントのシップホール

U-35(Under 35 Architects exhibition 2023)の会期中(10/20〜30)に、会場であるうめきたシップホール2階にて、毎日ギャラリーイベント、トーク、レクチャーが開催される。

本日は、若手建築家集団「ガラージュ」のギャラリートーク(16:00〜17:00)が行われたので参加しました。

トークは『現場日記』という52分の映像作品にまとめられた「改修 ドーモ・キニャーナ」の設計から工事、竣工までを記録した日記映画。(トーク現場の写真が撮れなかったのが残念)

映像を流しながら、ガラージュ3人が説明を加えていく形式でトークが行われた。最後の5分は施主である私がいきなり指名される。ガラージュに依頼した経緯、これからの期待を込めてコメントしました。

他には、シェアハウス「江原_101」のリノベーションの経過や住民である芸術文化観光専門職大学(CAT)の学生たちがシェアハウスで繰り広げるパフォーマンスの映像もある。

展示会場ではリアルにシェアハウスの住民であるCAT学生によるパフォーマンスも行われる。

ちょっと龍安寺へ

龍安寺 石庭

淡路に続き京都の茶会に出席。
茶席は右京区宇多野なので、時間調整のため近くにある龍安寺を訪ねた。

言わずと知れた龍安寺の石庭。室町時代末期の1500年ごろに禅僧によって作庭されたと伝わる。3回目となる今回、目を奪われたのは石庭を取り囲む塀。菜種油を混ぜた土で造られた油土塀。時の経過により油の変化で独特の風合いを醸し出している。

鏡容池(きょうようち)を眺めながら、方丈への階段を登る。

大広間をはじめ各部屋の襖は竜の絵が描かれている。比較的新しい襖かなと思いながら、鑑賞しているとボランティアガイドさんから細川護煕さんが描いたとの説明。何代目の細川氏?と思ったが、なんと内閣総理大臣を務めた細川護煕氏の作という。

細川さんは陶芸をやっているのは知っていたけど、襖絵も描くのを知る。足元には細川さんのプロフィールが紹介されている。多彩ですね。

これも有名な蹲(つくばい)。真ん中にある四角形の各外側には、上に「五」、下に「疋」、左に「矢」、右に「唯」(口偏のない字)で「我唯足知」(ワレタダタルヲシル)の文字になる。禅の格言として読み取れる。

見学者の約8割はインバウンド。
海外からの旅行者でいっぱいでした。

U-35(Under35 Architects )ガラージュ登場

7組に選出されたGARAGE(小田切 駿、渡辺瑞帆、瀬尾憲司)

35歳以下の若手建築家による建築の展覧会がいよいよ始まる。
記念シンポジウムに参加しました。
多数の公募と推薦枠の建築家たちから選ばれた7組の建築家たちのプレゼン。
その後、審査委員によGOLD MEDALの表彰が行われる。

ドーモ・キニャーナ3階改修とシェアハウス「江原_101」のリノベーションを設計したGARAGE(ガラージュ)のプレゼンの順番は3番目。一緒に関わった私も期待と不安に包まれる。審査委員の質問とツッコミには、客席でハラハラドキドキ。

審査委員は8人の建築家と2人の建築史家が務める。40〜50代の世界で活躍中の建築家ばかり。時代と建築の関わり、新たな建築の可能性を模索する若手建築家への評価とエールを送る。

審査委員の建築家8名
芦澤竜一、五十嵐 淳、谷尻 誠、永山祐子、平田晃久、平沼孝啓、藤本壮介、吉村靖孝
建築史家2名
五十嵐太郎、倉方俊輔

前半終了後の休憩時間は、オペレーションブック(記念誌)にサインをしてもらおうと若手建築家や建築を学ぶ学生で長蛇の列。

展覧会会場「うめきたシップホール2階」には、出場7組の建築家たちの模型、関連資料などが展示されている。

ガラージュのコーナーには、ドーモ・キニャーナ3階改修時の古材、模型、図面が、「江原_101」の模型が、そしてそれらの関連が年表と写真にまとめられている。

目玉は、改修工事の間の現場がどのように設計、造作されていったか、50分の記録映像が上映されています。100時間を超え撮影された映像をまとめたもの。貴重な映像となりました。

【ギャラリートーク 】 ガラージュ
日程:10月24日(火) 16:00〜17:00
会場:うめきたシップホール2階(大阪梅田グランフロント横)

ぜひ、ご覧ください。

お茶会で淡路へ

明石海峡大橋。
初めてではないけれど、随分と久しぶり。
淡路島、四国方面に行くことが少なく、一度ゆっくりと訪ねてみたいと思っていました。
今回は南あわじ市のお寺さんであるお茶会に招かれ明石海峡大橋を通過。

明石海峡大橋の袂にあるサービスエリアからのショット。
冷たい空気が入り込んで、晴れ間と小雨が入り混じる天気。

南あわじ市にある智積寺(ちしゃくじ)。高野山真言宗の寺院、本尊は大日如来で淡路島十三仏霊場第七番札所となっている。湊里地区の山側に位置し、瀬戸内海へと続く平野を一望できる。住職の奥様にお聞きすると、年中風が吹き冬は特に強いらしい。

智積寺開山忌茶会に参会お招きいただき、茶室で抹茶をいただきました。亭主は「いつか・住もう・京都」のしぇるさん。いつも趣向を凝らした茶会で、毎回自分の無知を恥じてしまう。いつか・何とか・茶道、と焦ってしまいます。

智積寺の境内のお地蔵さんを拝んでいると「どうぞ」とお土産にこの地域の名物の押し寿司をいただく。ちょうどお昼過ぎだったので、早速いただきました。中に具がいっぱい詰まっていてびっくりのご馳走となりました。