庭の改造(記録2)

やはり記録に残しておこう。

昨年から家のあちこちの改造を行なっていて、当然ながら庭の植栽も変えていかねばならない。

1本のカシの木。これは私の祖父の代からずっとここに植わっていた。この木は移動しないで、これを中心に据えて庭を考えよう。

今度リフォーム完成予定の家のベランダ。

裏山と円山川を望むための植栽を思案中。

工事のために砂利が敷き詰めてあるが、来月には取り除く。

中央に昔からのカシの木。左側はブナの木を仮の位置に移植中。

ケヤキの移動(記録1)

植えたはずのないところに生えてきたケヤキ。
毎年、毎年、成長して今や4mにもなる。2階の庭なので土の厚さも限られ、これ以上ここで成長するのは難しい。

ということで、今回の庭の大改造に合わせて広い地面に移植することにした。

裏庭の横の駐車スペースに移植。

新天地のケヤキ。
ここなら思う存分大きくなってくれて大丈夫。
このケヤキを中心に、周囲の移植したブナやモミジも一緒に成長するのが楽しみだ。

「芳心会」茶会〜大徳寺総見院にて

京都の大徳寺へ。
茶人である木村宗慎さんが主宰する芳心会の茶会です。

ちょうどお昼に、快晴の京都大徳寺に到着。
日差しはもう春だ。

茶席は、大徳寺総見院。
織田信長の菩提寺。秀吉が信長の一周忌に間に合うように建立させた大徳寺塔頭の一つ。

本堂から入る。
寄付きで身なりを整え、まずは「紅茶」をいただく。
昨年、木村宗慎さんはNHKの番組製作のために3度、ロンドンを訪問。その滞在中に買い集めた紅茶の道具や茶碗でいただく。作法がどうこう、というより異国風の趣向を凝らした雰囲気でいただく「茶」に、これからいただく抹茶への期待も膨らむ。

知人の建築家の岩崎泰さん、一昨年但馬コネクションのゲストとしてお招きした澤木政輝さん(毎日新聞社)と同席になり、ひとときの楽しい会話となりました。

木村宗慎さんの端正なお点前を拝見し、茶会のテーマ「光」に沿って工夫されたお道具の取り合わせとその説明を聞く。
茶の魅力を感じる体験となりました。

Curtis Fuller “Blues-ette”

Curtis Fuller “Blues-ette”

Curtis Fuller : tb
Benny Golson : ts
Tommy Flanagan : p
Jimmy Garrison : b
Al Harewood : ds

  1. Five Spot After Dark
  2. Undecided3
  3. Blues-ette
  4. Minor Vamp
  5. Love Your Spell Is Everywhere
  6. Twelve-Inc

Recorded on May 21,1959

1970年代、私の学生時代に「幻の名盤」復刻として、話題を呼んだのがこのアルバム。ジャズでトロンボーン奏者と言えば、このカーティス・フラー、そしてJ.J.ジョンソンを思い出すが、サックス、トランペットほどたくさんのプレイヤーがいるわけではない。
日本では、向井滋春、福村博、それに丹後の知人宅でのジャズコンサートで大山日出男セクステットの片岡雄三さんだ。

人気の秘密は、1.Five Spot After Darkの親しみやすい曲と演奏者の個性的なアドリブだろう。名盤にこの人ありのピアノのトミー・フラナガン、ベースのジミー・ギャリソンのバックも聴きものです。

春の到来前に移植開始だ

庭の大改造。
家のリフォームも大詰めを迎え、いよいよ庭の改造の段階に入ってきた。
庭木の移動なので、季節を選ぶ。
春を迎えるまでに移植を行う。

祖父母の住んでいた建物を取り壊したのが、一昨年の冬。
その周囲にあった植木を新たな場所へ移動する作業を開始。

『わけあって絶滅しました。』丸山貴史・著

絶滅は、どんな生き物にも平等に訪れます。ということは、今、この本を読んでいるあなたの背後にも絶滅の魔の手がせまっているかもしれないのです。
でも、わたしたち人間には、絶滅に立ち向かうための「武器」があります。
それは、学んで考えること。いろんな生き物が絶滅したわけを知っておけば、これからの地球で生き残っていく方法を思いつくかもしれません。

『わけあって絶滅しました。』丸山貴史・著 今泉忠明・監修
(「だけどやっぱり絶滅したくない」 p12より)

というわけで、この本を読むことにしました、、、、
なんてことはないんですが、絶滅した生き物のイラストに惹かれて気がつけば購入していました。(笑)

滅びたってことなのに、どこかホノボノしてて、悲壮感というよりも精一杯生きたよ!って感じがいいですね。

「絶滅理由ランキング」が面白い。
1位 = 理不尽な環境の変化→火山爆発、隕石、温暖化、寒冷化など
2位 = ライバルの出現→より速く、より頭が良く、より省エネなど。
3位 = 人間のせい→狩り尽くす、環境を変えてしまうなど。

「絶滅の4パターン」も面白い。

1. 油断して→どんな生き物にも、いい時代はある。だけど永遠じゃあない。気をぬいた瞬間、絶滅はもうすぐそこにいる。

2. やりすぎて→生き物は、どんどんしかしていく。その真価が正しいかどうかは、だれにもわからない。ただ、色々極端になると生きにくくなる可能性大。

3. 不器用で→息をしたり、ご飯を食べたり、眠ったり。生きているだけで充分がんばっているんだから、不器用だっていいじゃない。絶滅するかもしれないけどね。

4. 不運にも→今、地球上にいる生き物はたまたま生き残ってここにいる。逆にいうと、絶滅した生き物は、たまたまほろんでしまっただけ。

なんか企業経営にも当てはまりそう。

『ベートヴェンを聴けば世界史がわかる』片山杜秀・著

フランス革命のあと、元々はルイ14世が宮廷の音楽家たちを養成するために造った王立声楽・朗読学校が改編され、1795年に広く市民社会で活躍する音楽家も育てる音楽院となります。それはこれまで王に近い階級だけが独占していた音楽への道を、広く開放するものでした。その意味では、1793年に開館され、民衆にも美術品を公開したルーブル美術館と同様、市民への「高級芸術」の開放だったのです。王のための芸術が、市民のための芸術に変じたのです。
『ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる』片山杜秀・著(p176)

音楽(クラシック音楽)の歴史を理解するキーワードを駆使しながら、ヨーロッパ史を中心に歴史を辿る。

モノフォニー(単旋律)=中世、グレゴリオ聖歌、声楽(アカペラ)、一つのメロディをみんなで、教会音楽、神の権威と秩序

ポリフォニー(多声音楽)=12世紀ごろ、器楽音楽・伴奏、十字軍、イスラム文化、ローマ教会の弱体

コラール(賛美歌)=16世紀、宗教改革、ルター(聖書のドイツ語翻訳、作曲)、独唱・独奏、個人の祈り、単純化へのプロセス、やがて自由主義・民主主義へ

オペラ=16世紀、古代ギリシャ演劇の復活、コロス、現世、世俗

ロマン派=大都市、革命、戦争、王侯貴族から市民へ、産業革命、成熟した近代市民、娯楽、高級芸術、音楽学校=アカデミズム

ワーグナー=民族主義、近代+土着→国民楽派、普仏戦争、総合芸術

20世紀音楽=洗練→楽器・音色の均質化、ピアノの発達、典雅や微妙なニュアンス、教養ある市民、超人志→ニーチェ、霊的、近代科学、世紀末、無調音楽、幻想、死、前衛音楽、リズムの破壊

大まかにキーワードを拾ってみました。それぞれの歴史・時代を背景に、いろんな作曲家、作品が浮かんできますね。そんなことを思い浮かべながら聴くのもまた楽しみです。

新春に「鮎のヒラキ」〜これも但馬の恵み

正月明けの日曜日、お蕎麦を食べに「ドライブイン山里」(豊岡市竹野町)へ。
ここのお蕎麦は知る人ぞ知る絶品なのです。
蕎麦のつなぎは自然薯(じねんじょ)だけ。

お蕎麦だけでは物足りない時は、こちらも絶品「栃餅のぜんざい」もお薦めだ。

栃の実の灰汁抜きに使う灰を提供させていただいていることもあり、とても親しくさせていただいている。灰はもちろん木製ハンガーの製造中に出る「おが屑」をボイラーで燃やしてでる純度100%のブナの灰。広葉樹(トチ)の実の灰汁抜きには広葉樹(ブナ)の灰が一番なのだ。

帰り際に、お土産にいただいた「鮎のヒラキ」。

季節はずれ(?)の頂き物。いや冬の時期に食べる保存食かも。
いずれにせよ「四季豊かな但馬に生まれて良かった」と感じる
「天からの恵み」なのだ。

山里の井上さんは、川の漁の達人。
自らご自宅横を流れる竹野川に行き、アユを捕り、秋には川ガニ漁。
秋限定の「川ガニ釜飯」(2006年11月6日「KOH’s VIEW」より)
も絶品。

愛のア、夢のユ、開くのヒ。
愛も、夢も開く「鮎のヒラキ」は正月にピッタリだ。(^ ^)v

ドライブイン山里
兵庫県豊岡市竹野町森本460番地
TEL 0796 (48) 0310
定休日  毎水曜日
営業時間 10:00~19:30

新茶会〜淡交会但馬支部

裏千家淡交会但馬支部の新茶会に出席。
会場は豊岡市民プラザ。
濃茶席でお濃茶をいただく。

新春の茶会での主菓子は「花びら餅」。

濃茶の後は、昼食会場へ。
新春のお祝いにと、和太鼓が披露された。
心身に響く和太鼓。
初春に相応しい溌剌とした演奏に感動しました。

演奏は「和太鼓集団 養父太鼓 鼓彩」のみなさん。
隣町の養父市の子どもたちを中心に活動している養父太鼓。
これまで知らなかったが、もう10年前に結成し、地域のイベントや老人福祉施設などで演奏活動をしているそうだ。
「日本太鼓ジュニアコンクール」で兵庫県大会でなんども優勝、全国大会でも入賞と素晴らしい成績も残している。

話は、新年茶会に戻りますが、もっと茶会に相応しい会場がないものかと考えてみる必要もありそうだ。雪降るこの時期、ということで豊岡市市街地の便利な場所という設定であろうが、もう少し神社、お寺、公民館など、各地に赴いても良いのではないだろうか。
至り尽せりの茶席でなくても、新年を祝う質素で厳かな茶もいいのではないだろうか。

冬の円山川に思う

自宅裏の円山川。
四季折々、様々な表情を見せてくれる。

真夏には透き通って、目を凝らすと泳ぐ魚や川底の石まで見せてくれる。
大雨の後は、茶色い濁流が勢いよく流れる。
台風が襲来すると、川向こうの岩が隠れるまで増水し、牙を剥く。

今は冬。
静かで穏やかな表情だ。

右側の河原からカヌーで川を下る。
朝来市生野町円山集落を源流として、北に流れ、豊岡市津居山で日本海に注ぎ込む。
全長68kmだから、ちょうどこの地点は真ん中、中流域だ。

しばらくカヌーは遠ざかっていたが、今年は再開してみよう。
2004年の台風23号後、中流域から下流域へと大規模の堤防工事が行われ、円山川の様子も大きく変化しているだろう。ラムサール条約に再指定された河川工事も見ものだ。

同じ地点から下流を眺める。

竹やぶの向こうにチラリと見える赤い屋根が豊岡市商工会館。今年春からは劇場へと改造が開始する。