『クラシック音楽全史』松田亜有子・著

また、音楽家の役割や名曲が生まれた背景には、キリスト教の誕生や、王侯貴族の没落とブルジョアの台頭、産業革命、民族自決運動、ジャポニズムなど、様々な社会、経済の動きが色濃く反映されています。音楽というフィルターを通じて、新たな世界史の見方もできるのが面白いところではないかと思い、意識的にそうした背景の解説も多く盛り込んでみました。
『クラシック音楽全史』 松田亜有子・著

と言うことで、歴史や時代背景を知りながらクラシック音楽を深く味わいたいという私の思いにピッタリ。

「世界共通のビジネスツール」と帯書きにあるように、音楽ジャンルと作曲家の解説という基礎的な内容だが、改めて(何度でも)、音楽史を俯瞰しながら、音楽を聴くのは楽しいものです。

巻頭の「音楽家年表」と「ウィーン体制(1815年)のヨーロッパ地図」が嬉しい。

「音楽家年表」は、バロック、古典派、ロマン派、後期ロマン派、近現代と続くクラシック音楽の変遷と作曲家が生きた年代一目瞭然。バッハとヘンデルが同年生まれ、ハイドンの年齢とモーツアルトとベートーヴェンの年齢の重なり合いなど、色々と想像してみることができる。

「19世紀のヨーロッパ地図」は、この秋にドイツ、ウィーン、プラハと旅をした記憶を辿りながら、音楽を通してハプスブルク家の強大さとその影響に想いを寄せるのも面白い。

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