私にとって特別なウィーンの1日

SCHONBRUNNの文字。
地下鉄U4のシェーンブルン駅に到着。

駅から4〜5分歩くと、シェーンブルン宮殿の正門にやってくる。朝9時半と言うのに、もう待ちかねたように続々と宮殿に向かう観光客。

シェーンブルン宮殿は、ウィーンの森の裾野にできた宮殿。16世紀にハプスブルク家の所有になり、以後手を加えられ、18世紀には、マリア・テレージアによって大規模に改築された。

圧倒される建築、室内、宝物、絵画など、いくら頑張っても要約して書くことなど到底無理。もちろん撮影ダメなので、どう考えてもここで紹介できないのが悔しい。

シェーンブルン宮殿の裏手(と言っても広大な庭園)にある「ネプチューンの泉」

庭園の丘の上に建つ「グロリエッテ」。(対プロイセン戦の勝利と戦没者の慰霊のために立てた記念碑)

ここのチケットも購入していたが、シェーンブルン宮殿の見学に時間がとられて、次の約束時間に間に合わないので見学は断念。
(「もう一度来なさい」と言うことにしておこう)

「約束」と言うのは、昨夜オペラ座で鑑賞したウィーンフィルのチェリストのシュテファンが、自宅の庭でバーベキューしようと、誘ってくれたこと。

シェーンブルン駅から2つ先の駅で下車。静かな住宅街だ。ウィーンの旅行客はたくさんいるが、ウィーンでのバーベキューを経験する人はなかなかないんじゃあないかと、少し自慢したくなる。

気持ちのいい庭だ。

シュテファンが焼き係。奥様は日本人のMさん。Mさんはヴァイオリニスト。現在は3人の子供たちの子育て中。

そこへ、同じくウフィルのチェリストのセバスチャンが家族で遊びに来る。こちらも男の子2人の子育て家族。

世界中を回って演奏活動するウィーンフィル。だからシュテファンもセバスチャンも家を留守にすることも多い。こんな家族との時間が大切なんだろう。ともかく元気のいい子供たちだ。

シュテファンもセバスチャンも日本が大好き。次回の来日での再会を約束して記念撮影。時間があれば、豊岡にも遊びに来てもらおう。

フォルクスオーパー歌劇場。

オペラ座に次ぐ、ウィーンで2番目に大きな歌劇場。約1500名入る客席。バレエ公演やオペレッタも上演される「大衆オペラ座」と言う意味らしい。

オペラ座に比べ、こちらはもっと市民に身近な感じがする。実際に来ている人たちは、夫婦、子供づれ、ちょっと聴きに行こう、みたいな片意地はらずな雰囲気がとてもいい。

今日はヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」。

招待してくれたのは「子供たちが豊岡で世界に出会う音楽祭」(兵庫県豊岡市)で毎年、豊岡に来るチェリストのマイケル・ウィリアムズさん。(写真中央やや右のチェリスト)

ウィーンに来て、オペラ座で「ドンパスカーレ」(ドニゼッティ作曲)とフォルクスオーパーで「こうもり」(ヨハン・シュトラウス2世作曲)の2本のオペラを、しかも、最高の席で鑑賞できるなんて、なんと言う贅沢で幸せな時間。ウィーンに、そしてウィーンの友人に大感謝!

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