『ディオニュソス』と『トロイアの女』〜鈴木忠志の構成・演出

『ディオニュソス』
構成・演出:鈴木忠志
原作:エウリピデス

開場と同時にトップで会場へ。すると鈴木さんご自身が「この席がいいよ。こっち、こっち」と手招きいただく。

天にも昇る思いだ。(笑)

1978年、東京・岩波ホールで観た『バッコスの信女』が、その後題名を『ディオニュソス』として演じられている。

真っ暗な舞台に一筋の光があたる。
開演前、すでに劇は始まっている『トロイアの女』。

こちらも1970年代に東京で観劇した演目。岩波ホール演劇公演の第1回目として演じられた。エウリピデス作のギリシャ悲劇。

スズキ・メソッドで訓練された俳優が演じる舞台は独特。

現代生活のなかで退化してしまった身体感覚を意識化し、演技に活かそうと言うスズキ・メソッド。農耕民族である日本人の所作、特に下半身の動きに注目。

鈴木忠志の演劇を解説するのは難しい。ギリシャ悲劇の神話の世界と現代の日本の世相、心情とが交錯しながら芝居は進む。

※ 鈴木忠志の舞台を言葉で説明するのは、今の私にはまだまだだ。

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