ドイツ最高峰ツークシュピッツェ〜アルプスを楽しむ

ドイツ最高峰ツークシュピッツェへの登山口。ミュンヘンから電車で約1時間30分でガルミッシュ駅に到着。

ここがガルミッシュ・パルテンキルヒェンの町。
ガルミッシュとパルテンキルヒェンという二つの町が隣り合わせ。人口3万人足らずの小さな町だ。

ガルミッシュ駅を降りると、すぐにバイエルン・ツークシュピッツェ登山鉄道の駅がある。30分ほど待って登山鉄道でのろりのろりと山頂へ向かっていく。

前方には、ツークシュピッツェ(標高2962m)、そのすぐ手前にはアルプシュピッツェ(標高2628m)が見える。

登山鉄道は、ゆっくりゆっくりと進む。
途中、アイプ湖が藍色の湖水が目を引く。

標高2650mが登山鉄道の終着駅。
そこからさらに、山頂ロープウェイに乗り換えて山頂へ。

山頂からの眺め。
イタリア、オーストリアのアルプスの山々が観える。

こちらはドイツ側。
写真右側の町が、登山口となるガルミッシュ・パルテンキルヒェンの町。左側がアルプ湖。

下に見えるのはオーストリアの村々。
こちら側に降りるルートもある。

頂上にある展望レストラン。
空気が薄いので休憩したくなる。
新しい施設にもレストランがいくつか並ぶが、人気は俄然こちら。

私は迷わずコレ。
ソーセージとザワークラウトとポテト。
山頂で飲むビールは格別。

こちらはドイツの登山名物。
山に登ると甘い食べ物が欲しくなる。
(名前、確認中)

ビールで一息ついてから、山頂の展望台をもう一度ぐるりと回る。
時間が経ち、太陽の光の向きが変わると、観えてくる山々の表情も変わる。

あちらが本当の頂上。岩場のロープに捕まりながら登るルートがあるが、これは登山経験者でないと誰でもという訳にはいかない。

360度の山頂パノラマを堪能して、同じルートで下山。

帰りの電車までに少し時間があったのでガルミッシュ駅周辺を散策。

駅から徒歩10分ぐらいのところにある「リヒャルト・シュトラウス広場」。『アルプス交響曲』を作曲したのは、ここガルミッシュだったのだろうか。(宿題とする)

快晴に恵まれたドイツ・アルプス。
充実した1日だった。

ノイシュヴァンシュタイン城〜ルートヴィッヒ二世への旅

今日は、ルートヴィッヒ2世への旅。

リンダーホフ城(Schloss Linderhof)を訪ねる。 ルートヴィッヒ2世がフランスのロココ様式で造らせた城。1874年〜1878年の4年かけて完成。

建設の目的は隠遁用という私的なもので、威嚇しようとしたものではない.

噴水池からは、数分ごとに高さ30mにもなる水柱が立つ。

庭園の噴水横にはあるヴィーナス像。

当然ながら、城内は撮影禁止。中にこそルートヴィッヒ2世の人となりが伺える空間や品々があるのに、紹介できないのは残念だ。

アルペン街道と呼ばれる道をバスで東へ移動。
切立つ山の間にある平らな草原。
日本であれば、渓谷となり川が山を削る。しかし、こちらはかつて氷河が大地を削ったから、平地となったとの理解でいいのだろう。

1時間弱バスで走ると、フレスコ画が描かれた小さな村に到着する。
村の名はオーバーアマガウ。

10年に一度、上演される『キリスト受難劇』(Passionsspielen)で有名な村。

1632年にドイツではペストが猛威を振るい多くの人々の命を奪ったが、ここオーバーアマガウは、被害が少なかった。村の人は神に感謝するために村人総出で上演して来た。1634年以来、380年余り続く。上演の年には50万人の人が村を訪れる。

村の散策。

シュヴァンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein)。

ルートヴィッヒ2世が17年の歳月をかけて、19世紀後半に築城。
城へと続く道の途中にかかるマリエン橋からの光景。

作曲家リヒャルト・ワグナーのパトロンとしても有名なルートヴィッヒ2世。城の名前となったのは「ローエングリン」から来ている。

ノイシュヴァンシュタイン城から見た風景。

食のミュンヘン〜オクトーバーフェストと市場

ミュンヘンのもう一つ目玉。
「オクトーバーフェスト」(Octoberfest)
世界最大のビール祭り。ニュースなどで知っていたが、来てみるとその巨大(?)さにびっくり。改めてビール好きのドイツが目の前に。

9月下旬から10月初旬の開催期間に600万人が訪れると聞くが、私の感覚では1000万人ではないか。ビールは1リットル・ジョッキのみ11.2ユーロ。(約1500円)。掛け算すると期間中の売上はいくらになる??なんて計算してしまう。

私はバイエルン料理のシュヴァイネハクセ。(骨つき豚のスネ肉)

こちらは、グリルしたチキン。

こちらは、ミュンヘン名物の白ソーセージ。
ヴァイスヴルスト。

3人それぞれ違う料理を注文して、お互いにシェア。
いろんなお料理食べないと。

それにしても、ビールがないと食べられない料理ばかりです。
(当たり前ですね)

隣には、オランダから来た3人の男たち。朝6時に家を出て、鉄道で来たと。ビールと世界からの人と会話を楽しむために、毎年来ていると。その向こうはイギリスから来た女性たち。

あちこちの巨大会場をハシゴしながら腹パンパンの午後でした。

オクトーバーフェストをあとにして、地下鉄で移動。
新市庁舎(Neues Rathaus)
1867年〜1909年の40年以上かけて建築された。

夕暮れ時の新市庁舎前、マリエン広場。

マリエン広場を抜けるとすぐに市場がある。

オリーブ

魚介類も豊富だ

秋のフルーツがズラリ。
四角の区切りで整然として並ぶところはドイツならでは、かな?

ミュンヘンの秋はアートから

朝5時に起床。ミュンヘン郊外の閑静な住宅街。

Langenback駅まで徒歩3分と抜群に便利な、だけど静かな街。
朝8時30分の電車で出かける。

ミュンヘン駅に到着寸前。高層ビルはほとんどなく、広々とした印象だ。

9時過ぎにミュンヘン駅に到着。
ビジネス通勤の時間帯のはずだけど、ネクタイ姿はほとんど見かけない。スタンドのサンドイッチやコーヒーを販売している店があちこちに。

まずは、アルテ・ピナコテーク美術館へ。
ミュンヘン駅からバスで10分ほど。

1836年、ルードヴィッヒ1世の命により創立。

作品は、15〜18世紀の絵画を中心に収集展示されている。

宗教絵画がほとんど。

ドイツの画家デューラーの自画像。

海外の美術館は、写真OKというのが多いが、素晴らしい貴重な絵画を観ると本当に良いのか、と躊躇してしまう。

作品の前で何やら集まって解説する姿がある。

お目当はこれ。
フェルメール。
日本だと長蛇の列に沿って移動しながら数秒鑑賞すると言った光景を想像するけど、こちらでは、ゆっくりと解説を聴きながら鑑賞。

これでもかと作品が並ぶが、高い天井のせいか、ゆったりと鑑賞できるのが凄い。

『ロングナイト・デイ 10月20日、19〜2』

つまり、日を設定して夜の7時から深夜2時まで美術館がオープンしている。こういうところにも美術を楽しむ文化の深さを感じる。

久しぶりのドイツ、初めてのミュンヘン

ミュンヘン空港に着陸態勢。

久しぶりのドイツ訪問。これまでは、フランクフルト以北か以東は何度か訪問したことがあるが、南部は初めて。

ドイツ人の友人Bさん(結婚して日本在住)と妻と3人の旅が始まる。

ミュンヘン空港では、友人Bさんの中学高校時代の友人が迎えにきてくれていた。さっそく、友人の恩恵を受けながらの滑り出し。ホントにありがたい。

ミュンヘン空港から車で走り出すとすぐに田園風景が広がる。まさに私が描くドイツのイメージ通りの丘と畑と牧草地と集落。

今回はBさんの別の友人の家を借りての滞在となるので、途中のスーパーで買い出しだ。秋の果物、野菜、そしてもちろん肉類にチーズが豊富に並んでいる。ああ、ドイツに来たと実感。

ビールは、瓶で売っているのが主流。瓶は回収してリサイクルするシステムがあって、資源の活用、ゴミ問題の意識が高いのがすぐにわかる。

空港から直行すると20分ぐらいの所にある友人の家。2階のベランダから観る夕焼け。思えば家を出発してから約19時間が経っている。頭と気持ちがまだ整理つかないまま夕陽を眺めている。

荷物開くのもそこそこに、近くのレストランで夕食。

もちろんビール!!
(最初の一口のなんと美味しいことか!)

これからの旅の安全と充実を願いながら乾杯。
そしてドイツの友人たちに感謝。

イヌタデ〜何でイヌ?

イヌタデ(タデ科)
標準和名よりも「赤まんま」の呼び名で親しまれる。かつて、秋のままごと遊びで、赤飯に見立てられた。花穂に紅く色づいた米粒ほどの蕾が並ぶ。萼片(花被)も紅く、花後もその色を保って果実を包む。刺し身のツマに使われる芽タデのヤナギタデに比べ辛みがなく、劣る意の「犬」がつく。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

庭の隅っこの隅っこに咲くイヌタデ。
じっと観察しないと見過ごしてしまう。

「色おりおり」の解説で、刺し身のツマに使われるヤナギタデに比べて、辛味が劣るから「犬」だと。

なんともイヌタデにとって迷惑な話。
ツマにされるために咲いているのではないし、
劣っているからイヌとは、犬も迷惑ですね。

「本屋ギャラリー」が面白い

「森の妖精と31分」と言う写真展が江原駅前商店街にある文森堂書店で開かれている。

ヤイロチョウ(英名:Fairy Pitta)。
撮影したのは、高橋信氏(NPO法人コウノトリ市民研究所)

高橋氏は但馬の野鳥写真家でもあり、但馬で観察できる野鳥のほとんどを撮影している。その素晴らしい写真の数々は、愛好家の中でも注目の的。家族ぐるみで親しくお付き合いしている。

人口減少やAmazonの影響などで地方の町の本屋さんが消えていく。そんな時代の流れの中で文森堂さんの存在は町にとって大きい。書籍販売と合わせて、学校教材や文具の取り扱いをしている。文森堂の森田社長とは親しい友人。

本屋のコーナーを利用した「本屋ギャラリー」は、ほんの小さな取り組みかもしれないが、訪れるお客様には大好評。町の文化度は、こういうところで感じる。

高橋さんも森田さんも但馬コネクションの仲間。高橋さんは、第1回目の但馬コネクションのゲストとして登場していただいた。まさに、セッションから生まれた「新しい広場」とも言える。

毎回、楽しみにしています。
「本屋ギャラリー」チラッと訪ねてみてください。

文森堂
兵庫県豊岡市日高町日置22-5
tel : 0796-42-1392

秋刀魚と月〜静かな秋の夜

怒涛の1週間が終わって、今夜は妻と二人バーベキュー。
(今週の妻は客人と但馬コネクションで、ずっと料理し続け)

たまたま好奇心で買ってみた「使い捨てBBQコンロセット」。
(いけませんね〜)m(_ _)m

インスタントだけあって、ネットを剥がすことも、開けることもできず、ただ、火をつけるだけ。結局、炭への点火は最悪状態。なかなか炭が落ち着かないので、秋刀魚を焼いて、火の勢いをつけるハメに。

「中秋の名月」まであと2日。

「秋刀魚の煙」と「月にかかる雲」

いい組み合わせ。
静かに更けゆく秋の夜でした。

おおやないちにち〜久しぶりの土壁と木彫

古民家の宿(大屋大杉)

「大屋(養父市大屋町)の土壁が見たい」と富田玲子さん(象設計集団)。自宅の建築設計をしている時に、大屋の養蚕農家の土壁集落をよく訪れた。

大杉、筏、和田などの集落、そして明延鉱山跡まで足を伸ばしてぐるっと大屋の土壁鑑賞。

会場(おおやホール)

ちょうど、今年で25回目を迎える「木彫フォークアートおおや」展が開催されていたので鑑賞。地元の木彫家・松田一戯さんが中心になって、木彫の町として大屋は有名に。現在は全国から木彫の作品が集まる。

来場者にアンケート用紙が配られ、大衆賞の人気投票も行われている。楽しい作品がいっぱい。選ぶのに困ってしまうほど。

最優秀グランプリ作品「おおやの森の物語より 第1章創世記」

これが今年の最優秀作品。
「おおやの森の物語より 第1章創世記」
作者は、仲間智登志さん(北海道)。

木彫でこの表情を表現。味がありますね。

「温狐知新」

私が選んだのは、こちら。
「温狐知新」。「故」が「狐」になっているところもピポ〜ン。
ちょっと近眼っぽくて、読んでいる姿勢に愛嬌があって気に入った。

「脳トレ」

こちらも捨てがたい。
タイトル「脳トレ」が面白い。

松田一戯さん、富田玲子さん と。

「おおやアート村BIGLABO」に行くと、

「BIG LABO SOKO ギャラリー 2人の木の造形」
(作者:松田一戯・池田丈一)

久しぶりにお会いした松田一戯さんと一緒にパチリ。

松田さんの作品群に大いに魅せられた様子の富田さん。
思えば、象設計集団の建築(特に学校や保育園)に松田さんの作品はよく似合う。

ゆるゆる、ゆったりとした大屋の散策でした。

「人の気持・土地の気持」但馬コネクション9月(No.50)

今月のゲストは、象設計集団の富田玲子さん。

但馬コネクションは50回目を迎え、会場となっている「ドーモ・キニャーナ」を設計していただいた建築家・富田さんをお迎えして、そのコンセプトから始まって多数!のエスキース、スケッチ、縮小模型などの記録をご紹介しました。

プライベートな資料や話題にもなるのですが、50回記念ということに免じて、思い切ってご紹介することにしました。(後にも先にも特例です)

オノマトペ(擬音語、擬態語の意味)を使って、様々な建物を提示しながら解説。これがまた面白い。分かりやすい。

「こっそり すっぽり ぬくぬく」「もっこり こんもり にょきにょき」「すけすけ そよそよ ゆるゆる あいまいもこ」

人の「穴ぐら的願望」「開放的願望」などを建築でどのように実現していくのか、とても分かりやすく、納得。

第2部の交流会も大盛況。
開始と同時に照明を決して、富田さんの誕生日(3日後)お祝いサプライズ。お歳に比べてとてもお元気だ!!!

京丹後市から、たつの市から、Iターンで引っ越ししてきた人、建築好き、町づくり関連、若手起業家、そしていつものメンバーと多士済々の参加者。

知見を広め、出会い、意見を交わし、意気投合し、新しいチャンレジが生まれる「新しい広場」としての役割を感じながらの楽しい夜となりました。