『山はどうしてできるのか』〜藤岡換太郎・著

日本を代表する山、富士山についてなら流石に、「火山」や「マグマ」というキーワードを用いて成り立ちを説明できる人は少なくないでしょう。しかし、山は火山だけではありません。日本にはたくさんある火山も、広く世界を見ればさまざまに分けられる山の種類の一つにすぎません。そして日本にも、火山でない山はたくさんあります。
こう言うと、山にはほかにどんな種類があるのか?それはどうやってできたのか?なぜ日本にはこんなに火山が多いのか?なぜ山が多い地域とほとんどない地域があるのか?など、いくつもの疑問が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
『山はどうしてできるのか』 藤岡換太郎・著

日本列島誕生物語から山陰海岸ジオパークの関心を持って以来、藤岡換太郎氏の著作を読むことが多い。

『三つの石で地球がわかる』『海はどうしてできたのか』に続き、今回は「山」。

「山をみるための4つの視点」が面白い。

・ 空間的視点と時間的視点〜さまざまな角度。遠近。100万年単位の時間軸。
・ 地上からの視点〜景観として(渓谷、川、滝、森林、花畑、湖、湿地、温泉など)
・ 海からの視点〜海底から見ると凹凸は極めて大きい
・ 宇宙からの視点〜半径6380kmの地球から見れば、山の見え方は大きく変わる。

目の前の山の見え方がみるみる変わってくる。