建て替え中の大丸心斎橋店

大阪・大丸心斎橋店の建て替え工事が続いている。

既存は、1933年(昭和8年)完成、アメリカの建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計によるクラシックな建物であった。内装はアール・デコ調のデザイン、外装はゴシック調の格調高いものであった。

御堂筋の反対側の心斎橋商店街のアーケード。通りに沿って工事の為の壁面が張り巡らされている。

私はハンガーの仕事をする前に、大阪のあるディスプレイ会社に勤務し、この心斎橋大丸店を担当していた。今から、約40年前の話である。大学卒業し、社会人として第一歩を踏み出す。全てが初めての体験。胸をドキドキさせながら、このアーケードの下を何百回、何千回、往来しただろう。今でも、ここを通るとその頃の心境が蘇ってくる。仕事の厳しさと、顧客に喜んでいただいた時の達成感とが入り混じる「私の仕事の原点」でもあった。

完成予想図。ヴォーリズの設計した外観を残し、その内側に高層建物を建てる計画のようだ。

今は、梅田(キタ)と難波(ミナミ)に挟まれた心斎橋。
その中心は、この大丸。
2019年の完成、開業を楽しみにしよう。