ひょんなことから念願かなう叶う〜京都・祇園/割烹『「大神』

厚い雲に覆われる京都四条鴨川。

午後出発で富山県へ向かう予定が、北陸地方の大雨の影響で、全ての特急サンダーバードが運休。すでに山陰線で京都へ向かっていたので、急遽、京都で一泊することに。

そうなると、パッと頭を切り替えて、ホテルと今夜の食事の予約。どちらも思ったところにバッチリ予約完了。

食事は、過去何度も満席で行ったことがなかった祇園・割烹「大神」。京都の知人おススメの店。

日本料理。食材は季節の物が中心になるのは当然だが、その組み合わせが絶妙。「ちょっと季節が遅くましたが、鮎を」と出てきたのがこれ。鮎の内臓の苦味をうまく仕込む。

お料理の盛り付けも素晴らしい。

料理に合わせてどの器も凝っている。

釣りが大好き。昔は猟もしたというマスター。料理の腕とセンスが抜群で独創的。

最後に、土鍋ご飯。中身はたくさんの食材のなかからお客のリクエスとに応えてくれる。こちらは4人にいるので、特別に、レンコンと小エビの2種類で炊いてくれた。

あっという間の3時間半。
本当なら金沢・富山へいるはずの夜。
天候のせいで、京都での思わぬご馳走となる。

京都/祇園 割烹
『大神』
京都市東山区末吉町88
電話: 075-533-1611

少し秋を感じる早朝

最近は、朝5時半ごろには起きる。

目覚めの朝は、この風景から。

季節を直に感じる。

庭のナツハゼの葉が色づき始めた。

朝の冷んやりとした空気が気持ちいい。

『山はどうしてできるのか』〜藤岡換太郎・著

日本を代表する山、富士山についてなら流石に、「火山」や「マグマ」というキーワードを用いて成り立ちを説明できる人は少なくないでしょう。しかし、山は火山だけではありません。日本にはたくさんある火山も、広く世界を見ればさまざまに分けられる山の種類の一つにすぎません。そして日本にも、火山でない山はたくさんあります。
こう言うと、山にはほかにどんな種類があるのか?それはどうやってできたのか?なぜ日本にはこんなに火山が多いのか?なぜ山が多い地域とほとんどない地域があるのか?など、いくつもの疑問が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
『山はどうしてできるのか』 藤岡換太郎・著

日本列島誕生物語から山陰海岸ジオパークの関心を持って以来、藤岡換太郎氏の著作を読むことが多い。

『三つの石で地球がわかる』『海はどうしてできたのか』に続き、今回は「山」。

「山をみるための4つの視点」が面白い。

・ 空間的視点と時間的視点〜さまざまな角度。遠近。100万年単位の時間軸。
・ 地上からの視点〜景観として(渓谷、川、滝、森林、花畑、湖、湿地、温泉など)
・ 海からの視点〜海底から見ると凹凸は極めて大きい
・ 宇宙からの視点〜半径6380kmの地球から見れば、山の見え方は大きく変わる。

目の前の山の見え方がみるみる変わってくる。

ボトムアップの経営〜手頃な値段で本物の味を

リッツ・カールトン大阪で開催される経営者倶楽部。

約20〜30人の経営者が集まり、各業界で活躍中の経営者をゲストに招く。
アドバイザーからの本日のキーポイント説明があり、ゲストが登場。
アドバイザーからゲストへの質問形式で「経営の真髄」へと迫り、後半に全体での質疑応答と言う形式でセッションが続く。

休憩を挟んで、第2部は4〜5名ずつ各テーブルに別れて、より密着して意見交換ができるのが魅力である。

久志本京子 代表取締役社長

今月のゲストは、(株)RDCホールディングスの代表取締役 久志本京子氏。

急逝された実兄のあとを継ぎ、社長として7年間、さらなる成長を続ける「ボトムアップの経営」の極意を語っていただく。

約6000億円と言われる回転寿司業界。トップ3(1位スシロー、2位くら寿司、3位かっぱ寿司)で75%を占める激戦ビジネス。

(株)RDCは「がってん寿司」で創業。
グループ会社には、とんかつ、韓国料理、イタリアンなどのレストランあり。

経営理念
「Good Person, Good Company, Good Future」
3つの約束
・ Reasonable  (手の届く贅沢の追求)
・ Delicious    (食のパイオニアであり続ける)
・ For Customers(日本の食文化を世界に広める)

久志本社長の『手頃な値段で、本物の味が楽しめる』を目指すブレない経営姿勢。主婦から経理責任者、そして経営者というキャリアを歩んで来られたが、その間に培われた「経営センス」が素晴らしい。

「顧客目線」と言う言葉を何度も口にされる久志本社長。

社員の夢、希望、意見を汲み取りながら行なう「ボトムアップ経営」。
「やるか、やらないか」の決断を迫られる新規事業などの案件。
社員の夢への決断(情)の裏には、指標となる「経営数字の達成」(合理)という判断、行動、分析、新たな指示、と言うデータの徹底活用がある。

経営幹部との理念、現状認識、ビジョンの共有のやり方、などとても参考になったセッションでした。

U2 〜”SONGS OF EXPERIENCE”

U2 ”SONGS OF EXPERIENCE”

1. Love Is All We Have Left
2. Lights of Home
3. You’re The Best Thing About Me
4. Get Out of Your Own Way
5. American Soul
6. Summer of Love
7. Red Flag Day
8. The Showman (Little More Better)
9. The Little Things That Give You Away
10. Landlady
11. The Blackout
12. Love Is Bigger Than Anything in Its Way
13. (There is a Light)

Released in 2017

まず、ジャケット。
ボノの息子とエッジの娘。

前作”SONGS OF INNOCENCE” のジャケット同様、モノクロ写真。
前作「無垢」と今作「経験」。
何か重い意味が隠されているようだ。

ボノの妻に捧げた “Landlady”
子どもたちに捧げた “Love Is Bigger Than Anything in Its Way”
聴きどころ満載。

前作同様、U2の原点帰りと言ってもいい意欲的な作品である。
帰ってきたU2。

忘れられないU2来日公演。

1989年12月1日の大阪城ホール。
私の英会話教師、アメリカ人ボブと彼のフィリピン人の彼女と一緒に4人でU2コンサートに行った時のこと。

その日、フィリピンでは、国軍改革運動と旧マルコス派が連携してアキノ政権に対して反乱を起こしたクーデター未遂事件。
コンサート会場で開演を待つ行列の中。
母国のことを心配する彼女の顔が忘れられない。

そんなエピソードと共に、U2は私の中に存在している。

ボノの叫びとエッジのギター。
今、世界で何が起きているのか?と、いつも問いかけてくる。

最強の4デバイス 〜 2週間かけてApple再構築

空っぽのiTunes。

いつかやらねば。

と、思っていたApple IDを一つに統合するプロジェクトが完成。
8/10に始めて約2週間。 Apple Care Center とのやりとりを6回行なって、やっと今日で終了。

私にとって悩みのタネとなっていた、mac.comとme.comの2つのApple IDが混在。有料アプリの請求管理やアップデートの際のパスワードに煩わされていました。iCloudへの移行が進む中、いろんな制約を感じていました。

特に、ミュージックは命。(笑)

プロに相談しないと解決しない iCloudとiTunesのアカウントの整理統合。延べ20時間以上、電話で対応してくださったSpecialistのH氏には、頭が下がるほど親身になって対応していただきました。

このあたりもAppleの凄さを見せ付けられた思いです。

iMacに見えるのは、以前のIDのMusicをスクリーンショットで記録。

最強の4デバイス。

iMacMacBookiPad mini、そしてこの写真を撮ってるiPhone Ⅹ
(ああ、見渡す限りAppleになってしまった!)

今回のアカウントの統合に当たって、これまで収集してきた音楽のほとんどをボツにしましたが、かなりの部分は Apple Music と手持ちのCDで再現できる。これから、さらに自分の好み(方針)の曲を一から集めていくのが楽しみです。

思考ツール、記録保存、音楽や画像の取得と整理と再生は、ホント、これからの最大の楽しみにして行こう。

秋、見つけられるかな?

大阪、神戸、東京、と移動の多い2週間だったので、ウォーキング・コースを歩くのは久しぶり。

秋、見つけられるかな?
と、そんな気持ちで夕暮れのウォーキング。

できるだけ遅くスタートして、夕陽が落ちるのを見たいと思った。

18時を越してスタート。
確実に日暮れは早くなっている。

Miles Davis “THE CELLAR DOOR SESSIONS 1970”

Miles Davis “The Cellar Door Sessions 1970”

Miles Davis : tp with wah-wah
Gary Bartz  : ss and as
Keith Jarrett : fender rhodes el-p., fender contempo org.
Michael Henderson : b
Jack DeJohnette : ds
Airto Moreira : perc on [CD 2-6]
John McLaughlin : g on [CD 5-6]

・”What I Say”         Miles Davis
・”Honky Tonk”        Miles Davis
・ “It’s About That Time”   Miles Davis
・ “Improvisation”      Keith Jarrett
・ “Inamorata”         Miles Davis
・ “Sanctuary”         Wayne Shorter

Recorded on Dec. 16-19 , 1970

Miles Davis、1979年12月、Washington D.C.でのライブ録音を収めた6枚組のボックス・セット。(2005年発売)

演奏曲目(上記)は、順序を変えながら、ほぼ毎日演奏されたもの。

1970年のマイルスは “Bitches Brew” の大ヒット、フィルモアやワイト島のロック・フェスティバルなど数万人規模のコンサートに連続出演。

そんな折に、ワシントンD.C.の小さなライブハウスで4日間の完全な演奏が聴けるのがこのアルバム。

2キーボードのうち、チック・コリアが抜けて、キース・ジャレットのエレクトリック・キーボードが聴ける貴重な演奏。

デ・ジョネットのドラム、ヘンダーソンのベース、モレイラのパーカッションが加わって、よりファンキーな演奏が心地よい。

このアルバムを知ったのは、先日読んだ「ピーター・バラカン音楽日記」。私にとって「未知のミュージック」の扉を開いてくれる。

「次の音」を模索しているマイルスの演奏だと思うと、聴いているこちらも気合が入る。(笑)

台風前の静けさかな〜自宅裏の円山川

自宅裏堤防から眺めた円山川。

台風20号が今夜直撃してくるという予報であるが、午後の円山川は深緑色を増しながら静かに流れる。

平穏な川が濁流と化す姿は、すぐには想像できない。
しかし、自然を甘くみてはいけない。

雲は秋の気配。

まだ8月というのに、すでに20個の台風が発生。

豊岡に大災害をもたらした2004年の台風23号は、10月20日だったことを思うと、今年の台風はまだいくつ発生し、そしてやってくるのだろう?

新作能『田道間守』〜豊岡市民プラザ

田道間守(豊岡市民プラザ公演・資料)

九十年春二月庚子朔、
天皇命田道間守、遺常世國、
令求非時香菓。
香菓、此 云箇倶能未。
今謂橘是也。

九十年の春二月の庚子朔(一日)に、天皇は田道間守に命じられ、
常世の国に派遣して、非時香菓を求めさせられた。
今、橘というのはこれである。

日本書紀 第六巻より

新作・初演は、2014年、この豊岡市民プラザであったが、私は見逃したので、今回の再演を楽しみにしていた。

第一部、仕舞には、梅若実(四世・人間国宝)、観世喜之(三世)、林宗一郎。

第二部、「田道間守」には、観世喜正、田茂井廣道、神美小学校の生徒たち。

なんとも豪華な出演者です。

私にとって「能」の鑑賞体験は少ない。
身体表現としての能には、とても興味がわくが、
楽しかった、良かった、心底思えたことはあまりない。

今回の公演資料には「上演台本」があり、それを頼りに物語と演者の言葉を追いかけながら鑑賞。感情移入の入り口に立ったような気分が味わえた。

これをきっかけに、「能」にも近づければと思う。
何と言っても、日本文化を代表する芸能でもあるのだから。

観客はカジュアルで気軽な雰囲気。子どもたちも鑑賞している。
「能」に対して、もっと身近に接することが大切なのかも知れない。

但馬外の友人が豊岡に来たら、いつも案内する場所、説明するお話。
菓子の神社「中嶋神社」、そして田道間守(たじまもり)の伝説。

豊岡には、パフォーミング・アート(演劇・ダンス)、歌舞伎、音楽祭が根付きつつある。
そこに、菓子の神様「中嶋神社」「田道間守」というコンテンツが加わる。

伝統芸能と現代アートと音楽の共存する「豊岡」の可能性を感じる。