『人生で起こることすべて良きこと』 田坂広志・著

だから、私は、様々な「逆境」を与えられた人生を歩んできて、
その人生を振り返り、今、心の底から、こう思えるのです。

人生で起こること、すべてに深い意味がある
人生で出会う人、すべてに深い縁がある

そして、この二つの言葉が、歳を重ねるにつれ、私の中で、
一つの言葉へと深まっていくのです。

人生で起こること、すべて良きこと

『人生で起こることすべて良きこと』 田坂広志(*2)・著 p232

 

台湾で交通事故(*1)にあい、帰国後、日本で頭部手術。

台湾旅行の道中に読もうと思って鞄に入れて持参していたのはこの本。
結局、読みかけの残りページは、手術を翌日に控えた病室であった。

鳥肌が立った。

今、私に起きていることと、本に書かれていることが、余りにも一致。
偶然なのか? 必然なのか? 何かに導かれたのか?

事故直後に私の頭を過ぎったのは、「これをきっかけに、何かさらに充実した生き方、人生のペースを考えてみよう、やりたいこともいっぱいあるしな」という、とても前向きな気持ちであった。自分でも不思議な感覚でした。

まさに、人生で起こることすべてに深い意味があるのだと実感した瞬間でした。

「人生、何が起きるか分からない」と誰もが思い、実感することも多い。

ぜひ、この本の一読を。


(*1)交通事故(台湾)
2016年3月11日朝7時前、私は台湾の台北の歩道をウォーキングしていました。それは自宅でも、東京でも、海外のどこにいても必ず行なう健康管理の日課でした。

その日も、宿泊しているホテルを6時に出てウォーキング。直線道路の横断歩道を青信号で渡りながら「今日も体調はいいぞ」と思った瞬間、右後ろから来た自動車に跳ねられた。身体が空中を飛び、頭から着地。頭を強打し、意識不明。

救急車で運ばれ、心臓の鼓動と血圧を測りながら、集中治療室で3日間。何が起きたのか理解するのには、さらに日数が必要でした。

(*2)著者(田坂広志 氏)
田坂氏とは、グロービス在学中に開催された「あすか会議」などで数回、講演をお聴きしたり、名刺交換もさせていただきました。毎回、田坂氏の人間心理、生き方、現代社会に対する深い考察に感銘を受けます。

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